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Review: 『若林 奮——葉飛と振動』 @ 府中市美術館 (美術展)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2016/02/28
『若林 奮——葉飛と振動』
府中市美術館
2016/01/9-2016/02/28 (月休;1/11開;1/12,2/12休), 10:00-17:00.

20世紀後半に活動した彫刻作家 若林 奮 の回顧展です。 去年、神奈川県立近代美術館 葉山でやっていた展覧会の巡回です。 抽象的な金属彫刻ですが、ミニマルアートやもの派の直前。 「振動尺」など常設展等で観てもピンとこなかったのですが、この展覧会でそのコンセプトを知り、 指先を静かに添えて振動を感じ取るイメージが喚起されました。 展示は、彫刻作品だけでなく、むしろ、庭園の作品を多く紹介していました。 ランドアートではなく作庭というところに、世代的なセンスを感じました。 セゾン現代美術館 (開館当時は軽井沢高輪美術館) の庭園が、若林のものだったの今更ながら気付かされました。 熱心にチェックしていた作家ではなかったこともあり、気付かされた事もありましたが、 資料中心の展示は物足りなく感じたのも確か。 しかし、庭園を多く取り上げるとなると、仕方ないでしょうか。