上映: 東京都写真美術館ホール, 2017-07-09.
Inspirado en la obra de Prosper Merimée.
Argumento, coreografía y dirección Antonio Gades y Carlos Saura.
Escenografía Antonio Saura.
Música: Antonio Gades, Antonio Solera, Ricardo Freire.
Música grabada: Georges Bizet “Carmen”, M. Penella “El gato Montes” y José Ortega Heredia/Federico Garcia Lorca “Verde que te quiero verde”, Orchestra della Suisse Romande dirigida por Thomas Schippers, con Regina Resnik, Mario del Monaco, Tom Krause.
Solistas:
Vanesa Vento (Carmen), Ángel Gil (Don José),
Jairo Rodríguez (Torero), Joaquín Mulero (Marido)
Grabado en vivo en el Teatro Real de Madrid el 6 de mayo de 2011.
Estreno absoluto en el Théâtre de Paris el 17 de mayo de 1983
Ballet en seis escenas inspirado en la obra “Bodas de sangre” de Federico García Lorca.
Coreografía e iluminación: Antonio Gades.
Adaptación para ballet Alfredo Mañas.
Espacio escénico y vestuario Francisco Nieva.
Música: Emilio De Diego, ¡Ay, Mi Sombrero!, Ramon Perelló y Renato Monreal, Rumba Felipe Campuzano
Cristina Carnero (La novia), Ángel Gil (Leonardo), Vanesa Vento (La madre), Joaquín Mulero (El novio), Maite Chico (La mujer), etc.
Grabado en vivo en el Teatro Real de Madrid el 9 de mayo de 2011.
Estreno absoluto en el Teatro Olímpico de Roma el 2 de abril de 1974.
Coreografía: Antonio Gades.
Coreografía Soleá por Bulerías y Tanguillos: Cristina Hoyos
Diseño de luces: Antonio Gades
Música: Antonio Gades, Antonio Solera y Ricardo Freire
Solistas:
Stella Arauzo, Miguel Lara.
Grabado en vivo en el Teatro Real de Madrid el 9 de mayo de 2011.
フラメンコなどスペイン舞踊の舞踊団 Compañía Antonio Gades が
創設者 Gades 生誕75年を記念して行った
Teatro Real de Madrid (マドリード王立劇場)での2011年5月の公演が、
『アントニオ・ガデス舞踊団inシネマ』と題して東京都写真美術館ホールで上映されています。
フラメンコには疎く、去年の同演目での日本公演は観ていません。
フラメンコを基調とした民族舞踊団の作品を知る良い機会かと、観てきました。
Carmen は
Antonio Gades が映画監督 Antonio Saura と1983年に制作した映画を舞台作品化したものです。
映画は Bizet のオペラで有名な物語に基づく作品を上演する舞踊団の物語という形式を取っているようですが、
舞台作品ではそのメタフィクションの構造を利用しているわけではありません。
ナラティブに物語を丁寧に表現するような場面はほとんど無く、
Carmen の物語の枠組みを利用しての、約1時間半のフラメンコ・ショーでした。
ソロ、デュオ、群舞などフラメンコがドラマチックに繰り広げられました。
Bodas de sangre は Gades が1974年に自身のカンパニーを設立して最初の作品です。
フラメンコのイデオムもかなり使われていますが、まるでフラメンコ・ショーかのような
Carmen や Suite Flamenca とは違い、
ミニマルな演出にマイム的な演技の多用もあって、
抽象的な動きやダンスで象徴的に物語るフラメンコ色濃いダンスシアターを観るよう。
今回観た3作品の中で最も楽しめました。
Carmen に先立つ1981年に Antonio Saura によって映画化されたそうですが、
そちらではやはりメタフィクションの形式を取っているようです。
Suite Flamenco は Bodas de sangre と合わせて上演される演目。
Carmen のような物語の枠組みはなく、生演奏のギターと歌に合わせ、ソロに群舞にデュオと、様々な形式のフラメンコが次々と繰り広げられました。
特に群舞には華やかさも感じられました。
フラメンコは Ketama や Pata Negra などの1980年代以降の伝統的ではない演奏でのレコード/CDを数枚持っている程度ですが、舞踊団の踊り付きで大きな音で聴くと、パーカッシヴな響きが印象的。
拍手やタップのように足を踏み鳴らす音の重要性に気づかされました。
早い8分の6拍子のポリリズム感も堪能しました。
そのキレのいい速く細かい足捌きやスピンは確かに素晴らしいのですし、
フラメンコでは脚を大きく振り上げたり、ジャンプしたり、リフトしたりすることは無いので
空間的に広がりを感じる動きがあまり無い点が、無いものねだりではありますが、物足りないところでしょうか。
Bodas de sangre が楽しめたのは、フラメンコだけでなくそういう動きも取り入れていたからかもしれません。
バレエ、オペラに演劇とイベント・シネマを楽しんできているわけですが、それ以外の作品にも少しは手を広げていきたいな、と。
といっても、今回は、オペラ・バレエ劇場でのフラメンコとはいえバレエに近い公演なので、大ハズレすることはないだろうというのもありましたが。
バレエ以外のダンス作品のイベント・シネマがもっと広がって欲しいものです。