著作も多く、新国立競技場の設計を行うことになったことで知名度も高まっている建築家 隈 研吾 ですが、 実作を観る機会はあまりなかったので (最近観たといえば、スターバックス太宰府天満宮表参道店でしょうか)、 これも良い機会と足を運びました。 建築展はそれなりに足を運んでいますので、隈 研吾 のプロジェクトも展覧会で観ていたような気でいましたが、実は 隈 研吾 の個展を見るのも初めてでした。
展示は、彼が建築に用いる主要なマテリアルを10選んで、それに沿って建築プロジェクトを整理した展覧会でした。 10のマテリアルとは、竹、木、紙、土、石、金属、ガラス、瓦、樹脂、膜・繊維。 建築模型というより素材を組み合わせて構造とテクスチャをどう作り出していくか示すような模型が多く、 素材と構造、テクスチャ、時には機能も未分化というか不可分なところを狙った建築を考えているような所が興味深い展示でした。