座・高円寺の夏の子供向けプログラム『世界をみよう!』の今年の現代サーカスの演目は、 Galapiat Cirque の Sébastien Wojdan 独り舞台。 得意技と思われるナイフ芸 (knife throwing) を中心に、ジャグリングに綱渡りやアクロバティックな動きと芸も多彩。 さらに音楽も自身で楽器を演奏し、ギター、ベース、サックスにトランペットを演奏しそれをルーパーで回してライヴで音を重ねて音楽を作り出して行くという。
実に多芸なのだが、エンターテナー的に観客にフレンドリーに技をアピールして見せて行くのではない。 服装もグレーのTシャツに黒いパンツという地味な服装で、短く刈り詰めた髪型に短い髭と少々強面。 芸に用いる道具も黒い板や金属の網など、暗く色味を抑えたものが多い。 まるで修行しているかのように淡々とストイックに芸を見せていくのだが、 それが、一歩間違えると大怪我をするスリリングなナイフ芸に合っていた。 一人で休みなく淡々と約1時間半、汗だくになりながら芸を続ける様子は、長距離走を走るようで、 開演時に測った76.9kgの体重が、終演後には75.4kgと、1.5kgも減っていた。 それがこの演目のタイトルの由来のようだ。