日本開催のラグビーワールドカップ2019へのウェールズ出場に合わせて、 National Dance Company Wales が来日し、ラクビーを題材とした作品を関連会場で上演していました。 ヨーロッパの公的なダンスカンパニーとはいえ有名とは言い難く、 こういう機会でもなければ観る機会のなさそうということもあり、 横浜のファンゾーンでの上演を観てきました。
ラグビーで見られる動きを再構成したコンテンポラリー・ダンス作品といったものでした。 プレイヤーだけでなく応援する観客のしぐさなども動きの要素もありましたが、 コスチュームもラクビージャージで、やはり試合中のプレイヤーの動きをメインに用いていました。 縦の動きもラインアウトのリフトに着想したものでした。
特にコミカルな演技を交えるようなことはなく、 試合中の動きをスローダウンして、ダイナミックさより姿勢の美しさ面白さを見せるもので下が、 間近で観たこともあり、迫力は十分でした。 音楽にラグビーと関係する歌などを使うことはなく、抽象的なエレクトロニカをあわせていました。 サッカーに着想した Ballet de Lorraine の Discofoot などもあり、ありがちな作品とは思いますが、 ジャージを着て芝の上で実際の試合中のように芝や土にまみれながら演じるという所に、 劇場上演される作品との違う面白さも感じました。