国立新美術館の企画による現代美術のグループ展です。
映像、写真やインスタレーションを通して物語をうっすら浮かび上がらせるようなナラティブな作風の作品を集めた展覧会です。
ナラティブな作風は少々苦手なのですが、観客も少なく落ち着いた雰囲気もあってか、意外とその雰囲気を楽しむことができました。
最も好みだったのは、田村 友一郎のインスタレーション《Sky Eye》。
ファストフードの店でコーヒー飲みつつぼんやり浮かんだ物語というほどはっきりしないイメージを、
イメージの連想で広げたかのよう。
社会的な背景というより、不条理とも感じられる意味の希薄さに、引っ掛かりを感じた作品でした。