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Review: 『生命の庭 8人の現代作家が見つけた小宇宙』 @ 東京都庭園美術館 (美術展)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2020/12/29
Garen of life: Eight Contemporary Artists Venture into Nature
東京都庭園美術館
2020/10/17-2021/01/12 (10/28,11/11,25,12/9,23,12/28-1/4休) 10:00-18:00 (11/20,21,27,28,12/4,5 -20:00)
青木 美歌 [Mika Aoki], 淺井 裕介 [Yusuke Asai], 加藤 泉 [Izumi Kato], 小林 正人 [Masato Kobayashi], 康 夏奈 [Kana Kou], 佐々木 愛 [Ai Sasaki], 志村 信裕 [Nobuhiro Shimura], 山口 啓介 [Keisuke Yamaguchi].

現代美術の文脈で活動する美術作家8人のグループ展です。 今までチェックしていた作家は含まれていたわけではなく、 面白い作家に出会えたらラッキー程度の軽い気持ちで臨んだのですが、 会場のマジックもあったかもしれませんが、期待以上に楽しめました。 コンセプチャルに過ぎず、造形的な美しさ、面白さを持つ作品が集められていたのも、 住居をリノベーションした美術館の空間に合っていたでしょうか。

例えば、佐々木 愛 の真っ白な漆喰レリーフの作品は、ホワイトキューブのフラットな照明でなく、 洋館の部屋の窓から入る揺らめくような自然光が、趣のある陰影を作り出していました。

康 夏奈 のクレヨン、パステル画を造形したかのような立体作品も、 青木 美歌の空間に泡立つような透明感あるガラス細工も、 志村 信裕 の控えめに煌めくように投影されるサイトスペシフィック・ビデオインスタレーションも、 その装飾的な空間に馴染んていました。 その一方で、新館のホワイトキューブのギャラリーを暗くして光るガラスを浮かび上がらせる 青木 美歌 の展示も、本館とは良い対比となっていました。