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Review: Colette Sadler: Learning from the Future (ダンス / streaming)
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
2021/11/08
A post-human dance fiction by Colette Sadler
2017. 45 min.
Choreography: Colette Sadler
Performance: Leah Marojevic
Music: Brendan Dougherty; Photography and Video: Mikko Gaestel; Light: Samuli Laine; Costume: Eyal Meistel; Object: Mathis Burandt / neue tische; Graphic Design: Elena Anna Rieser; Dramaturgy: Assaf Hochman; Production Management: Mira Moschallski.
Produced by Colette Sadler / Stammer Productions and Dance4 / Arts Council of England.
Funded by Creative Scotland.
Supported by residencies at TanzHaus Zurich and NordDance, Bora-Bora Aarhus
Creation: 2017.
東京芸術祭2021 Vimeo URL: https://vimeo.com/ondemand/learningfromthefuture
2021年10月29日〜11月8日

英国スコットランドのグラスゴーを拠点に活動する Colette Sadler による作品です。 バックグラウンドは知りませんでしたが、東京芸術祭2021による配信ということで観てみました。 収録日時場所は不明ですが、有観客での収録で、ビデオ配信を前提とした作品ではありません。 ライブではなくオンデマンドの配信で観ました。

サイボーグ「BODY A」を登場人物とする作品ということですが、 女性ダンサーが演じるのは、サイボーグというより、FPS/TPSゲームに出てきそうな3Dモデリングして物理エンジンで動く人物の動きを模したようなダンスでした。 自然な動きを模擬しようとして「不気味の谷」に落ちてしまったような動きです。 しかし、およそ幅1 m、高さ2 m、奥行き20 cmの直方体のモノリスを舞台中央に正面を少し左に振て起き、 暗闇の中で人物とモノリスが浮かび上がるようにライティングしたり、ストロボを使ったりすることで、 3Dモデリングされた人物っぽさがグッと上がります。 少々ステロタイプではありますが、electronica な音楽もそんな世界観に合っていました。 物語的なものはほとんど感じられませんでしたが、そんな演出もあり約40分飽きずに楽しむことができました。

その演出をビデオでも楽しむためには劇場並みに上映空間を暗くして観た方が良いでしょう。 しかし、家庭用の普通の遮光カーテンでは昼に十分に暗くできず、自宅ではその環境を作るのが難いです。 昼に観たのですが、夜に観た方がよかったでしょうか。