ふじのくに⇄せかい演劇祭 2022 のプログラムで、これらの舞台を観ました。
静岡芸術劇場
2022/04/29, 14:00-15:50.
от Албер Камю, превод Александър Секулов, Диана Добрева.
[by Albert Camus, translation by Alexander Sekulov, Diana Dobreva]
Сценична версия [Stage version]: Александър Секулов [Aleksander Sekulov];
Режисьор [Director]: Диана Добрева [Diana Dobreva]
Сценограф [Set Designer]: Нина Пашова [Nina Pashova];
Costume designer [Костюмограф]: Нина Пашова [Nina Pashova];
Хореограф [Choreographer]: Ангелина Гаврилова [Angelina Gavrilova];
Композитор [Composer]: Петя Диманова [Petya Dimanova].
С участието на [Featuring]:
Деян Донков [Deyan Donkov],
Владимир Пенев [Vladimir Penev],
Жорета Николова [Joleta Nikolova],
Александра Василева [Alexandra Vasileva],
Константин Еленков [Константин Еленков],
Биляна Петринска [Bilyana Petrinska],
Вяра Табакова [Vyara Tabakova],
et al.
Премиера [Premiere]: 27 октомври 2017 г. [October 27, 2017]
アルベール・カミュの「不条理三部作」の1つ『カリギュラ』 (1945初演) の
ブルガリア語での上演です。
演出家の作風などの予備知識はありませんでしたが、
ヨーロッパの国立劇場のプロダクションとで、大外れは無いだろうと、観て観ました。
中央の急な階段と動く大机程度で暗色を基調としたシンプルな舞台に客を入れていない客席最前列までを使い、
形式的な動作やフォーメーションも多用して、象徴的な場面をビジュアル的に見せていく演出でした。
しかし、マイクで拾ったセリフが発声した俳優の方向ではなく、
どの俳優が喋っても同じ場所 (下手舞台袖あたりに置かれていると思われるスピーカー) から聞こえてくるため、
聞いていて誰が喋ったセリフなのかよくわからないことが少なからずありました。
セリフは半ば諦めて、予備知識として入れた粗筋を頼りに半ばダンス作品のように楽しみましたが、
微妙なところは掴みかねてちょっと厳しいなと感じたことも少なからずありました。
ふじのくに⇄せかい演劇祭は、
COVID-19の影響で、2020年は演劇祭中止、
2021年も「せかい」と言い難い規模縮小での開催。
海外招聘を含めて本格的な開催は、そして自分が演劇祭に足を運んだのも、3年ぶりです。
終演後のトークによると、
COVID-19禍に伴う国際的な海運の混乱のため衣装や舞台装置が届かず、
日本でたった3日で製作したとのこと。
また、COVID-19水際対策のため主役も公演前日まで隔離だったとも言っていました。
上演に至るまでいろいろ大変だったようで、良いコンディションでの上演では無かったのかとも思います。
まだCOVID-19は収束したとは言い難いですし、ロシアのウクライナ侵攻という新たな危機も発生しています。
こんな状況下で来日公演してくれてありがとうございました。