YPAM – 横浜国際舞台芸術ミーティングと
イタリア文化会館の共催のよる
Italian Contemporary Dance Showcase のBプログラム2作品を観てきました。
どちらも初めて観るカンパニー/コレオグラファーでそのバックグラウンドにも疎いのですが、
どちらの作品もナラティヴともアブストラクトとも言い難いリチュアルな (儀式の様な) 作品でした。
I'll do, I'll do, I'll do
2023/12/16, 19:00-19:25.
coreografia, con: Teodora Castellucci
assistente alla coreografia, produzione: Agata Castellucci;
musica originale: Demetrio Castellucci;
drammaturgia, disegno delle luci, direzione tecnica: Vito Matera;
produzione: Dewey Dell, 2022
暗い照明の下、黒いフロアに黒布で模った円形の中に黒い衣装の女性一人が、
不規則な電磁的なパルス音に合わせ、
座ったもしくは膝立ちの状態で首を振り身体を震わせトランスするシャーマンを思わせるパフォーマンスをしました。
最後は、黒布の下に身を隠して人が姿を見せないまま起き上がり、
シャーマンの様な動きをしていた女性を黒布で飲み込み、
最後には布が円錐形に吊り上げられていき、まるで昇天したかの様でした。
2023/12/16, 19:10-20:40.
concept e coreografia: Nicola Galli
musica: Giacinto Scelsi, 3/4 had been eliminated;
oggetti scenici: Giulio Mazzacurati;
maschere e costumi: Nicola Galli;
luci e audio: Giovanni Garbo
danza: Margherita Dotta, Nicola Galli, Leonardo Maietto, Silvia Remigio
anno: 2021;
produzione: TIR Danza, stereopsis;
co-produzione: MARCHE TEATRO / Inteatro Festival, Oriente Occidente
舞台後方に明るく開口した半円アーチの出入り口があるだけのミニマリスティックな舞台ですが、
装飾的なお面とその手捌き足捌きからして、東南アジア〜東アジア南部あたりの架空の民族の、
動植物を神格化した神々をそのキャラクターを描くかのようなダンスでした。
それなりに展開はありましたが、神話的というほどはストーリーは感じさせませんでした。
前衛的な作風で知られる20世紀の作曲家 Giacinto Scelsi の音楽が使われていましたが、
そのダンスの印象のせいか、エキゾチックな響きに聞こえたのが新鮮でした。