« Une rencontre entre musique, danse et architecture » (音楽、ダンスと建築の出会い) という副題が付けられた ARTE Concert の音楽/ダンス映画シリーズ Sur Mesure の第6作です。 Philip Glass: The Complete Piano Etudes (InFiné, 2025) をリリースした Vanessa Wagner による抜粋編集された Etudes の演奏と、 Collectif Scale による 舞台美術、Kader Attou 率いる Cie Accrorap のダンス、Chloé Moglia / Rhizome によるサーカスアクトの共演を、無観客のスタジオで収録したものです。
共演と言っても、一緒に一つの作品を作り上げたわけではなく、互いの作品を持ち寄ったようでした。 曲毎に、ピアノとダンス、ピアノとサーカスアクト、ピアノソロのいずれかで、最後は三者が揃いますがフィナーレ的に盛り上がるわけではなく、全体として淡々と展開しました。
Collectif Scale の舞台美術は、Dan Flavin を動的かつ大掛かりにしたような光によるミニマルな立体造形で、それがピアノを取り囲みます。 Cie Accrorap / Kader Attou のダンスはヒップホップダンスの身体語彙をベースとしたコンテンポラリーダンスで、物語的という程ではないもののスケッチ仕立て。 1曲が短くミニマルミュージック的な反復感が少なくメロドラマチックな旋律が際立つせいか、男の友情や対立を描いているかのように感じられました。
Chloé Moglia のサーカスアクトは、ループ状の白く塗られた金属製のパイプを立て、 パイプが垂直近い所では Chinise pole のような、水平に近い所では trapeze の aerial のような動きを使います。 といっても、ダイナミックな大技するのではなく、曲に明示的には絡まずに静かに演技していました。