三茶 de 大道芸 も今年で17年目。若干のマンネリ感も否めませんが、それも定着した証。 今年は Larumbe Danza による スペイン語圏のダンスを紹介する企画 Spain Dance in... Tokyo 2014 との コラボレーションということで、スペイン語圏の2つのダンス・カンパニーが出演。 出張で土曜が潰れ、日曜をフルに使うわけにいかなかったのですが、 日曜午後にスペインのカンパニー2つを中心に軽く観てきました。
13:45頃にプラザへ。 ちょうど、大駱駝艦のゴールデンズの パフォーマンスの最中。 最近は大道芸フェスの常連で、すっかり人気が定着して、凄い人垣になっていました。 観始めたときは民族楽器的な打楽器音も特徴的な曲でしたが、次第に techno や Brit pop を含む展開に。 男性2人も控えて日を使ったパフォーマンスもあり、力の入ったパフォーマンス。 しかし、タイムテーブル上は14:00までというのに、結局投げ銭タイムを含めると14:20頃までやっていました。 30分枠で20分というのは押し過ぎでしょう。 人気があるからといって、それで良しとする運営もいかがなものかと。
続いて、同じくプラザにて、Spain Dance in... Tokyo 2014 からの2組のうちの1組、 スペイン・アストゥリアス州 (Asturias, ES) のカンパニー Compañía de Danza Fernando Hurtado の Check Point。 プロレスのリングのようなセットを作り、そこで男女2人がプロレスの技の動きから構成したようなダンスを始めました。 男性が振付の Fernando Hurtado でしょうか。 しかし、予定の20分押しで14:20頃の開始。頭の10分程見て次のステージへ移動することに。 触りだけで展開というか時間構成を見ることはできませんでした。
三茶パティオへ移動して14:30から、アメリカと国境を接するメキシコ太平洋岸のティフアナ (Tijuana, MX) のカンパニー Péndro Cero の Mexican Crios。 公式サイトではコンテンポラリー・ダンス (Danza Contemporánea) と謳っていて、 写真を見ても民族舞踊の要素を取り入れた作品をウリにしてるわけでは特に無いようですが、 伝統的な服装をした女性2人男性1人が、メキシコのソン (Son) のような音楽に乗って踊りました。
コンテンポラリー・ダンスを思わせる動きになるときもあったが、 やはり目についたのは、上下白に赤いベルトも鮮やかな女性。 ロングのサーキュラースカートのすそを両手で持ち Loie Fuller の Serpent Dance のように 布をはためかせながら踊る姿は、華やかだった。
コミカルな所では、メキシコで人気のルチャリブレ (Lucha Libre, 中南米のプロレス) の動きを使った展開。 男性もルチャリブレのマスカラ (Máscara, マスク) を付けて、それらしく。 先の Compañía de Danza Fernando Hurtado: Check Point に続いて、 プロレスの動きを使ったダンスを観ることになるとは。 やはり、動きを着想するネタに使いたくなるような根強い人気があるのでしょうか。
Mexican Crios も充分に楽しみましたが、 はやり、もっと抽象的なコンテンポラリー・ダンスも観てみたかったところ。 土曜の昼に世田谷パブリックシアターでスペイン・マドリード (Madrid, ES) のカンパニー Larumbe Danza の Ballenas, Historias de Gigantes へ コラボレーション参加していたので、そちらも観たかったものです。
Compañía de Danza Fernando Hurtado: Check Point も Péndulo Cero: Mexican Crios も どちらも、特に大道芸向けに作られた作品という程ではありませんでした。 大道芸として気楽に観るというのも良いのですが、シアタートラムくらいのハコでの公演も観たかったものです。
これ以降も19時過ぎまで大道芸が繰り広げられていたのですが、 家事も山積だったので、後ろ髪を引かれつつ、買物等の週末用事を済ませて三軒茶屋を後にしたのでした。