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台湾

台湾周遊の旅

 台湾 高砂族花嫁

日本から約3時間で行ける台湾、ほぼ九州くらいの広さで数日で一周することができます。近代的な建物と故宮博物院で有名な台北、美しい自然の残された台中や台東、最初の首都が置かれ栄えた台南、港町として発達した台湾第二の都市 高雄と、見どころがいっぱいです。日本が統治した時代もあり、お年寄りは日本語が喋れますし、日本とよく似ています。しかしやはり中国の様でもあり、またアミ族など先住民族の文化も残され、歴史的にもとても興味深いです。春は暑過ぎずベストシーズンで、フルーツも料理もとても美味しいですのでおすすめです。
最終日の中正記念堂では日本語の上手なおじいさんから63年前の2.28事件に関するビラを渡され、台湾の悲劇を知らされました。
台湾は翡翠をはじめ、宝石や大理石が沢山採れ、気候的にも年何度も農作物が実り、「宝の島」とも言われています。日本人には近くて人気の台湾ですが、私たちは歴史的にも台湾をもっと知らなくてはいけないですね。

地名をクリックしてお好きなところからご覧下さい
中部(台中・日月譚)
南西部(台南・高雄)
東部(台東・花蓮・太魯閤)
北部(台北)

中部
台中は台湾で3番目に大きい商業都市で、雨が少なく台湾で一番気候に恵まれた所です。
米、バナナ、サトウキビなど農作物が豊富に取れ、もち米から作られる紹興酒も有名です。台中から東南に約50km、台湾のほぼ中央部に美しい湖「日月潭」があります。
          宝覚寺

1928年建立の仏教寺院。
高さ約30mの金色の弥勒大仏像で有名。日本統治時代に台中周辺で亡くなった日本人の共同墓地もあります。
日本の布袋様の様なにこやかなお顔を見ていると幸せになりそうですね。おへその穴が大きいと思ったら、穴から外を見ることができるんです。
           
日月潭と文武廟
         日月潭(ニチゲツタン)

台湾のほぼ中央に位置する代表的景勝地。湖の東北半分が日、南半分が月に似ているのでこの名前が付けられました。見るたびに表情を変えると云われる神秘的な湖です。
元は小さな湖でしたが、日本統治時代に水力発電所建設の為に地下水路で川の水を引き、台湾最大の湖となりました。
           文武廟

ダム工事で水没する2つのお堂を日月潭湖北岸に移転して、1969年に再建されました。中国宮殿様式の建物で、文の神「孔子」と武の神「関羽・岳飛」が祀られています。
ここから見える日月潭も絶景です。
  文武廟 武聖殿の関羽(右)と岳飛(左) 

廟の中は繊細で豪華な装飾です。
武将として名高い関羽と岳飛だけあって、立派な髭ですね。関羽は赤顔だったと云われていますが、この顔は赤鬼の様に真っ赤でした。(右)
      文武廟 大成殿の孔子

学問の神 儒教を開いた孔子の像。
上の額に書かれている「萬世師表」とは「永遠に人々の模範を示す先生」という意味で孔子を指します。銘を見ると「孫科」(孫文の息子)と書かれています。
素晴らしい字ですね。
           麒麟の狛犬?

北京や上海で見た獅子の狛犬とはちょっと違いますね。麒麟は頭に角、龍の顔、蛇の胴、牛の尾、馬の蹄を持っていると言いますが、この狛犬は力強い大きな蹄と鱗の胴体が特徴的です。北京の頤和園の鹿の様なスマートな麒麟像とも少し形が異なります。
台湾の檳榔椰子(ビンロウヤシ)

文武廟境内の檳榔椰子(ビンロウヤシ)

台湾では細長い檳榔椰子(ビンロウヤシ)が植えられている光景をよく見かけます。
檳榔椰子の実は台湾に限らず、ミクロネシア地域で嗜好品として噛みタバコの様にして噛まれているものです。
台湾では道沿いによく檳榔椰子(ビンロウヤシ)の店を見かけま街から外れると、水着姿のお姉さんが売っています。タバコの箱ぐらいのパッケージに入れて売られていますが、中身はどんな物なのでしょう?
お姉さんが店頭で作っているところをちょっと撮らせてもらいました。檳榔椰子(ビンロウヤシ)の実を葉
で包んでいました。
これには覚醒作用があり、ドライバーの人などがよく噛んでいるそうです。噛むと口の中が真っ赤になり、吐き出すと地面が赤く染まるので、台湾では道路に吐き出すことは罰金刑だそうです。
習慣性があり、発がん性物質が含まれているので、口内のガンや喉頭ガンになりやすく、身体には悪いですね。歯もボロボロになるそうですよ。
違法ではないですが、なんだか怖い食品です。
(日本への持ち帰りは勿論禁止されています。)
南西部(台南・高雄)
南部は北回帰線の南に位置し、熱帯植物が咲き乱れ南国らしさを感じます。台南は17世紀にオランダが占領した古い史跡の残る台湾最古の都市です。鄭成功がオランダを駆逐後、17世紀半ばから約220年間都が置かれました。一方、高雄は貿易港、工業都市として栄える台湾第二の美しい近代都市です。
古都 台南
        赤嵌楼(セキカンロウ) 

台南で一番歴史の古い史跡。
1653年この地を占領したオランダ人によって築かれた城で、プロビデンシャ城とも呼ばれました。
1661年に鄭成功がオランダ軍を駆逐して、「承天府」と改め、台湾の政治の中心としました。

1862年の地震で楼閣は全壊しましたが、1908年に再建されています。レンガの城門と基台はオランダ統治時代のものです。
   赤嵌楼(セキカンロウ)の屋根飾り

北京や瀋陽の故宮の神獣がいくつも並ぶのとはまた違いますね。これは「鯉魚翻躍」という飾りで、
鯉の口から水を波の様に吐き、外に巻き上がる形です。これもまた優美な飾りですね。
             贔屓(ヒキ)

石碑の下にいるのは龍生九子(龍が生んだ9匹の子)のひとつの贔屓(ヒキ)です。亀に似て、重きを好むと云われ、石柱や石碑の土台装飾によく用いられます。
「贔屓の引き倒し」という諺がありますが、土台の贔屓を引っ張ると柱が倒れることから、「贔屓(ひいき)し過ぎるとその人の為にならない」という意味です。
    赤嵌楼(セキカンロウ)の遺構

17世紀オランダ統治期の強固なレンガ造りの遺構。
レンガをくっつける接着剤には石灰、砂糖、餅米を混ぜたものが使われています。この地方の伝統的な方法ですが、建築材料に餅米が使われているというのは面白いですね。

この地方は餅米の産地なのでしょう。餅米を使った蟹おこわ、最高に美味しかったです。
   延平郡王祠(エンペイグンオウシ)

台湾を支配していたオランダを駆逐した英雄「鄭成功」を祀る廟。1662年に建立されましたが、現在は再建されています(1963年)。母をはじめ、鄭夫人、母の実家である平戸の田川家、家臣など、鄭成功一族が祭られています。

鄭成功の父は漢民族、母は日本人で、長崎平戸で生まれました。明朝再興を目指し、満州族の清朝を倒す為、台湾に渡り、オランダ軍を駆逐して、台湾を清朝打倒の拠点として戦いが繰り広げられました。
鄭成功を描いた近松門左衛門の浄瑠璃「国姓爺(こくせんや)合戦」は有名です。
上の延平郡王祠の入り口の屋根は北京や
瀋陽などで見た神獣の並ぶ屋根飾りでした。




鄭成功の座像

風格のある美しい坐像ですね。(右)



          廟内で見つけたリス

リスって可愛いですね。しかし最近日本でペットの台湾リスが繁殖して畑を荒らして問題になっているニュースがありました。逃げ出さないように、捨てないように飼い主は気を付けてほしいですね。
廟の周りは美しい公園となっていて、市民の憩いの場所となっています。

ガジュマルの木の下でバンドの練習

公園内で中国茶の野点を楽しむ市民
琵琶の演奏まであって風情がありますね。
台湾で活躍した日本人技師 八田與一 嘉義から台南辺りは洪水と干ばつの不毛の地域でしたが、1920年に台湾総督府の土木技師 八田與一がこの地に大規模ダムを建設し、水路を巡らせて、台湾一の穀倉地帯に変えました。
台湾では八田氏の功績を称え、台湾の教科書にも記述されているそうです。今でも命日には地元の人々によって追悼式が行われています。
台湾で今なお人々に尊敬されている日本人がいることを誇りに思います。
経済と貿易の台湾一美しい都市
高雄
高雄は港湾都市として、商工業都市として発展し続けている台湾第2の大都市です。
第2次世界大戦で港湾も街も壊滅しましたが、戦後整然と設計された美しい都市に
生まれ変わりました。近年、台北と高雄市を結ぶ台湾新幹線(日本の新幹線700系の
改良型700T型)が開通しました。
    蓮池潭(レンチタン) の 龍虎塔

左の龍の口から入って、右の虎の口から出ると善人になれるということです。 龍の胎内には親孝行や地獄の様子が、虎の胎内には天国が描かれています。
湖上にある塔までは魔物が入れないように作られたジグザグの橋を渡って行きます。
         寿山忠烈祠

昭和天皇
がこの山を登られたのを記念して寿山と名付けられました。忠烈祠は戦争で亡くなった英霊を祀る靖国神社の様な所です。
        寿山からの夜景

寿山の忠烈祠入口から見た港町の美しい夜景。
夜景の名所として知られています。

高雄 六号二路夜市

夜市では珍しい南国のフルーツや海鮮など食べ物がいっぱい。腐豆腐の臭いは独特でした。
台湾一美しいと云われる都市 高雄
東部(台東・花蓮・太魯閤)
台湾東部は南北に走る3000m級の山々からなる中央山脈に阻まれ、商工業の発達した西部に比べて交通面も不便で開発が遅れていますが、太魯閤などの雄大な大自然と先住民族の伝統文化が大切に残された、見ごたえのある興味深い地域です。

うなぎの養殖が盛んな台湾東部

水のない川に栽培される西瓜
   台東は釈迦頭(シャカトウ)の産地

釈迦の頭の様な形なのでシャカトウという名前が付けられました。
食感は洋梨のようですが、味は甘酸っぱくて、旨味が凝縮されれていて、すごく美味しいです。台湾には台湾バナナをはじめ美味しいフルーツが沢山ありますが、その中でも一番美味しいと思いました。
         台東鉄道芸術村

台東線の終点 台東旧駅が廃止後、台東鉄道芸術村として残され、気動車などの鉄道文化資産が展示されています。
         パラミツ(波羅蜜)

台東で見つけた、幹から直接連なって実る果実です。大きさは30~60cmで、皮にイボイボがあります。ジャックフルーツとも言われます。
          水往上流奇観

水が下から上に登って流れているように見えます。
落ち葉を流してみて、やはり上に流れていきましたが、地形的な目の錯覚らしいです。
           三仙台

3つの岩からなる小島ですが、3人の仙人がここで休んだと云われています。錦帯橋の様な橋が架かっています。
          阿美(アミ)族

アミ族は東部の平野に住む先住民族ですが、歌や踊りが得意で、祭りの日には歌い踊り明かす習慣があるといわれています。三仙台で部族の伝統舞踊を見せて頂きました。
台湾にはアミ族を含め10族の先住民族がいますが、日本統治時代に総称して天皇が「高砂族」と名づけられました。
          八仙洞 霊厳洞

八仙洞波に浸蝕されできた大小16の洞窟群で、石器が発掘されたことから、石器時代の先住民の住居跡として、考古学上重要な文化遺産となっています。
左は洞窟の中でも最大の霊厳洞
八仙洞 霊厳寺には子宝に恵まれるという観音様が祭られています。
               


  北回帰線 標塔

夏至の日に太陽が天頂にくる位置で、ここより南(塔の右)は熱帯、北(塔の左)は亜熱帯になります。



ジンジャーや椰子の南国らしい風景

北回帰線標塔を横から見たところ
            花蓮

ホテル前や歩道のベンチにあるアミ族をモチーフにしたの石像。アミ族の生活や文化を表しています。左上の写真は杵と臼でしょうか、右上の写真は大きな背負子を背負っています。この台湾ページ冒頭の壁画もアミ族の風習で花嫁を背負っているところです。
太魯閣(タロコ)峡谷
花蓮から30km北に行くと、険しい山々に囲まれた、壮大な大理石の峡谷「太魯閣(タロコ)峡谷
が見えてきます。  台湾が国連で国と認められていたら当然世界遺産であろうと云われている
台湾最大の景勝地です。大自然の迫力に感動です。
          長春祠

戦後、絶壁の断崖を人力で削って作ったと言われる東西横貫公路の建設で殉教した人々の霊を祭った祠。人力で掘って短期間に開通させたということは危険を伴う大変な作業だったと思います。
吊り橋の向こうには先住民族が住んでいると云われています。
次第に峡谷は狭くなっていきます。
大理石の縞模様、美しい光景ですね。
燕子口(エンシコウ

絶壁の間隔が最も狭くなった所
イワツバメの巣の穴があります。
慈母橋

欄干、歩道はすべて大理石の橋。
欄干の獅子が印象的。
         錐麓大断崖

そそり立つ高さ600mもある岩壁の間を通ると、挟まれて圧迫されそうな心地です。(中央下方の白い四角がバスのフロントガラスです。)
日本では見たことのないようなスケールですね。
迫力満点!

          池上便當(弁当)
  (花蓮発台北行きの特急列車で食べた駅弁

日本の弁当文化が台湾に入ったそうで、日本の駅弁によく似ていましたが、味は中華の香辛料を使っています。
池上米は台湾のブランド米で、池上便當はその米を使って作られた弁当です。粘りのある美味しいお米でした。
北部(台北)
台北は今や台湾第一の近代都市ですが、台北盆地は古代は湖だったと云われています。土砂が堆積し、湿地帯になったのはわずか300年前のことです。
台湾に中国大陸から漢民族が移住し始めたのは6世紀頃といわれていますが、台北へは18世紀初頭、中国福建省から人々が移住し初め、開墾して次第に集落が発展していきました。
1874年清朝が台北府城を築き、1885年には台湾は中国の台湾省となり、首府が台南から台北に移りました。
日清戦争後1895年には日本が統治するようになり、急速に近代化が進められましたが、日本語、日本文化の強要など日本の支配化におかれました。世界大戦後1945年日本が撤退してからは、中国での国民党と共産党の内戦に敗れた国民党が台湾に逃れ、台北を首都として中華民国を延命させました。
その後台湾は本省人外省人の差別問題を抱えつつも、台北を台湾の首都として新たなる発展を遂げてきています。

台湾では同じ漢民族でありながら、今なお本省人(福建省から移住し、第2次世界大戦以前から住んでいる人々とその子孫)と、外省人(第2次世界大戦後、中国大陸から移住してきた人々とその子孫)との間で対立があり、根深い社会問題になっています。これに関する2.28事件については後ほどお話します。

台北駅(台北車站)

プラットホームは地下2階で、線路は見えません。

台北駅北側の新光ビル(右)244m
台北101(508m)ができるまでは一番高いビル。
新光三越が入っています
         国立故宮博物院

世界四大博物館の1つで、中国歴代皇帝の素晴らしい宝物が収められています。
清朝滅亡後、故宮(紫禁城)の財宝は中華民国が引き継ぎ、一時紫禁城で公開されましたが、日本軍の攻撃を避け、北京→上海→南京→奥地に分散して移しました。世界大戦で日本敗戦後、財宝は南京に戻りましたが、内戦で国民党は共産党に負け、大陸から台湾に逃れました。この時莫大な財宝類も大切に台湾に運ばれました。

写真は本館1階から外を眺めたところ。第一行政ビルと第2展覧エリア(図書文献ビル)
館内への荷物持込み・撮影禁止なので、残念ながら写真はありません。
          台北の信号

日本の信号とはちょっと違います。
上には「あと20秒」、という様に残りの時間が表示され、下には人間が歩いている(または走っている)画面が表示されます。
残りの時間が少なくなると、歩くのが早くなって、走り出します。日本の黄信号よりも、具体的に示されるので良いかもしれませんね。


         中正紀念堂

中国国民党政府の故蒋介石総統を記念して建てられた紀念堂。89歳で亡くなったので、89段の階段のがあります。


周りは公園になっていて、紀念堂から見ると右に国家音楽庁(国立コンサートホール)、左に国家戯劇院(国立劇場)が建っています。中央奥が大中至正門です。
            (↓下画像)

国家戯劇院 大中至正門 国家音楽庁 

1時間ごとに行われる衛兵交代。中央が蒋介石像。

中正紀念堂1階入口の美しい提灯
台湾では旧正月明けに提灯祭りが行われますが、
その提灯がまだ飾られていて美しい光景でした。
この 中正紀念堂の入口近くで、日本語を話す老人から「日本から来たの?」と日本人を懐かしむように親しげに声をかけられ、「はい」と答えると「そう。じゃあ、これをあげよう。」と懐から新聞のコピーと何か印刷物を取り出し、「他の人にもあげて」と数枚渡されました。
内容は次の様なものでした。 

他にも、中国の新聞コピーと、中国語と英語で「62年前2.28事件で3万人の留日留米博士、弁護士、医師などの優秀な台湾人が中国国民党に殺された。平和で豊かな民主主義の新しい国を作ろう。日本やアメリカは私たちの友達であり、民主主義国家は私たちにその道を示すであろう。・・・・・」といった台湾の平和と独立を望むメッセージが書かれていました。

日本の2.26事件は歴史教科書にも出てきましたが、この台湾の2.28事件を日本人はどのくらいの方が知っているでしょうか。
2.28事件
1947年ヤミタバコ売りの本省人女性に対し、国民党の取締り役人が暴行を加えたことから、それに抗議して集まった本省人(台湾人)を取締隊が発砲し1人が殺された。翌日2月28日、本省人のデモ隊が市庁舎に向かったが、一斉掃射され多くの死傷者を出した。憤慨した本省人達は外省人の店舗を焼払ったり、放送局を占拠し、全島民の決起を呼びかけ、抗争は台湾全土に広がった。国民党に対する本省人の反乱は蒋介石によって徹底的に武力鎮圧された。(参考:地球の歩き方台湾、ウィキペディア)

私は今回の旅でこの悲惨な事件のことを初めて知りました。ビラを渡した老人は自分の生きているうちに少しでも日本人や他国の人にこの事実を知ってほしいと、頑張っておられたのだと思います。 この2.28事件を描いた映画「非情城市」(1989年)はヴェネチア国際映画祭で金賞を受賞しています。

時代は溯りますが、日本の統治時代にもその圧政に対し、台湾人、先住民達の武力的な抗日運動があり、当局によって武力弾圧されたことも忘れてはいけない事実です。

今回の旅行のガイドをしてくれた78歳の男性は「戦後の蒋介石の国民党一党独裁時代よりも戦前日本が統治していた頃の方がむしろよかった。日本人の方がフェアだから。」と言っていました。台湾の激動の時代を生きてきた人の言葉としてその重みを感じました。

現在は旧台湾放送局は228紀念館として残され、周りは228和平公園となっています。
今や台湾は工業生産、特にパソコン関係の生産は世界のトップクラスになり、目覚ましい経済発展を遂げてきています。国民党も変わり、政治の民主化も進んできていますが、中国と台湾との関係は今なお未解決です。隣国である私たち日本人も台湾のことをもっとよく知り、今他の国々で起こっている抗争も含めて、世界全体があの老人の云うような平和で民主的で豊かな世の中になることを祈りたいです。

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台湾のフルーツ&お土産
(こちらはWhat's New のページで紹介しています。上の行の
「台湾のフルーツ&お土産」をクリックするとWhat's Newに飛びます。)

     

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