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旅のアルバム
パリ・イギリス2

今回のイギリスは、卒業式に保護者として出席するのが目的でしたので、初めてツアーではなく、個人の旅を経験しました。今回は昨年の冬、大雪で行けなかったバースや、ストーン・ヘンジ等へも行くことができ、また大好きなお菓子作りも習うことができ、とても有意義な旅でした。
7月のイギリスは暑過ぎることもなく清々しい気候で、日も長く、夜遅くまで明るいのには驚きました。冬とは違った、美しい草花に囲まれたイギリスを再発見しました。

まずは、一度乗ってみたかったユーロスターでロンドンからパリまで行ってきました。
初日はちょっと強行軍でしたが、2日目からは昨年見残したイギリスの名所を見て回りました。スライドショーでご紹介していきます。

パリ1日旅行(市内観光、エッフェル塔、セーヌ川クルーズ、ルーブル美術館)
ストーン・ヘンジ、ソールズベリー、バース
ケンジントン宮殿、ノッティングヒル、ヴィクトリア・アルバート博物館
アフタヌーン・ティー教室、アビー・ロード、ウェストミンスター寺院、大英博物館
コベントリーの街ウォーリック大学


(1)パリ1日旅行

エッフェル塔
ロンドンからはユーロスターで2時間半でパリに着きますが、近くても時差が1時間あるので帰りの電車の為に時計を合わせておくことが必要です。イギリス人は外国人に対してあまり関心がないような雰囲気がありましたが、ユーロスターの係りの人は私の顔を見るなり、「アンニョンハセヨ」とにこやかに声をかけてきたので、日本人だと言ったら、「サヨナラ」と返してきました。仕事柄かもしれませんが、陽気なイギリス人もいるんですね。
イギリスからのパリ1日ツアーをネットで探して申し込んだのですが、さすがに日本人は一人もいなくて、イギリス南部の姉妹、南米のご家族、インド人のグループ、カナダのご夫婦、黒人のグループ・・・世界各国の人々の集まりでした。途中でインド人のグループがはぐれてしまったり、ハプニングもありましたが、皆さんとエッフェル塔で楽しく食事をしたり、セーヌ川クルーズなど、世界の人々と触れ合える、普段できない貴重な経験ができました。
最初にパリに行ったのはもう随分前のことで、部分的にしか覚えていませんが、歴史的建築物は変わらないものの、ルーブルにガラスのピラミッドができていたり、オルセー美術館ができていたり、少しずつ変わっていました。
1日の強行スケジュールでしたので、また美しいパリを時間をかけてゆっくり見てみたいです。
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(2)ストーン・ヘンジ、ソールズベリー、バース

ストーンヘンジ
こちらも現地の1日ツアーをネットで申し込んで参加しました。ストーン・ヘンジもバースも昨年行けなかった場所でしたが、今回の方が季節的にもよい時期でしたので、より美しいイギリスを知ることができました。ソールズベリーという街は知らなかったのですが、さすがにイギリス1の尖塔を持つ大聖堂は見る価値がありました。
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(3)ケンジントン宮殿、ノッティングヒル、V&A博物館

ケンジントン宮殿
故ダイアナ妃が住んでいた「ケンジントン宮殿」は行ってみたかった所で、特に宮殿の温室オランジュリーで本場のアフタヌーン・ティーを頂くのが、作り方を習う前のもうひとつの目的でもありました。
美しい宮殿の庭園を見ながらのティー・ルームでのひとときは、開放的で旅の疲れを癒してくれます。ホテルのアフタヌーン・ティーよりも素敵だと思いますので、是非おすすめです。
また、宮殿の北にあるクィーンズウェイ駅から1駅のノッティングヒルはアンティークの店が立ち並ぶ、楽しい街です。偶然にも女性に大人気のキャス・キッドソンの第1号店を発見しました。可愛い小物がいっぱいで楽しいですよ。
宮殿の南(サウス・ケンジントン)には、「ロイヤル・アルバートホール」や、ウィリアム・モリスで有名な「ヴィクトリア・アルバート博物館」もあり、1日ではとても見尽くせない素敵なエリアです。
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(4)アビー・ロード、ウェストミンスター寺院 

ジュリアーナさん宅の裏庭
ビクトリア時代からの素敵なジュリアーナさんのお宅でアフタヌーン・
ティーを習い、その近くにあるビートルズで有名なアビー・ロードにも
行ってきました。(詳しくはWhat’Newでご紹介しています。)
今回はビッグ・ベンをテムズ河側から撮ってみました。ウェストミンスタ
ー寺院の中にも入って、ゆっくり見学することができました。たまたま
聖歌隊の素敵な歌声も聴けてラッキーでした。また大英博物館にも行
ったり、夕方にはグリーン・パークでスペイン人の友人と待ち合わせし
て夕食をご一緒したり、楽しいロンドンの1日でした。
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What's NewにジュリアーナさんのAfternoon Teaと素敵なお宅をご紹介しています
What's New(No23)のページへ
 ジュリアーナさんのサイトはこちらから
     http://afternoontealessons.com/
(5)コベントリーの街 と ウォーリック大学 Warwick

ウォーリック大学キャンパス
ロンドンから列車で1時間でコベントリーに着きます。(ロンドンの北西)
コベントリーは古くから栄えた街で、特に1890年代からは自転車、その後自動車産業中心に発展していきましたが、第2次世界大戦中、軍需産業が集中していた為、ドイツ軍による空爆で街全体が破壊されました。
これは「街を救うか、国を救うか」という当時の首相チャーチルの苦渋の決断に関わるもので、「コベントリーの悲劇」として今でも語り継がれています。
今も大聖堂の廃墟がそのままの形で残されていますが、広島・長崎と同じように犠牲となった市民への供養として、忘れてはならない歴史として、平和への願いを込めて残されているのだと思いました。現在は近代的な街として復興しています。

コベントリー駅から車で10分ぐらいのところに、ウォーリック大学があります。1965年設立の新しい大学ですが、2010年にはGuardian University Guideで国内3位にランキングされ、保守的な英国の中で先進的な大学として注目されています。コベントリーの街の復活力を表すかのようですね。

今までイギリスの伝統的な古い街や建物ばかり見てきましたが、イギリスの産業都市の現代的な一面も知ることができ、また新しい発見でした。

もう1つコベントリーで有名な逸話を後でお話します。
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スライドショーの中に裸の「ゴダイヴァ夫人の像」があったのに気付かれましたか。
コベントリーのシンボルとなっている、「ゴダイヴァ夫人の像」には逸話があります。
夫のレオフリック伯爵がコベントリーの人々に重税を課しているのを見かねて、夫人のゴダイヴァは人々の負担を軽くするように求めましたが、夫は「お前が裸で町を歩くなら軽くしてやろう。」と条件を出し、夫人は本当に裸で馬に乗り、町を練り歩きました。

町の人々は、皆外を見ないように窓を閉めましたが、1人だけ覗き見てしまった男トムは神罰を受け失明してしまったと言われています。この逸話から、今でも覗き好きの男のことをピーピング・トムと言います。

レオフリックは約束通り、税を軽くし、苛政を改めたということです。夫の死後も、唯一の女性領主としてその名が残されています。

ベルギーチョコの「ゴディヴァ」の社名およびシンボルマークはこのゴダイヴァ夫人に由来するもので、創始者夫妻はこのゴダイヴァ夫人の話に感銘を受け社名としたそうです。

コベントリーはロンドンの街のような、伝統ある建物は何もない、
一見、見ごたえのない街ですが、古いものは廃墟しか残ってい
なくてもそこには街の大切な歴史が残っていました。苦難を乗り
越えて発展していった街のパワーが感じられ、興味深い街の昔
と今を知ることができました。これからも産業都市としてますます
発展していってほしいです。

     

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