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疲れていたけど、カラダを動かしたい気持ちだったので自転車で島を探険。
さとうきび畑をギュンギュン抜けて、海岸の道をビュンビュン走った。 歌をうたおう、誰もいないし、と思って「ロビンソン」とコッコの「ブーゲンビリア」を大声で歌った。でもすぐにやめた。風の音が気持ち良かったから。 それにしてもこの島は不思議だと思った。場所によって雰囲気が全然違う。 明るい雰囲気の場所や、空気が澄みすぎてて恐い感じのところや、ほんわり暖かい感じのするところなど、ぱっきり分かれてる。余所者扱いされるような場所と包み込まれるような場所とか。なんでだろう。たぶん、行った人にしか分からないこの感じ。 タカユキくんとその彼女とお別れ。港までみんなで送りに行く。
夕ご飯のあと、泊まっているみんなでいろいろな事を話した。
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夕日は毎日見ているけど、朝日をみていないことに気がついた。
明け方に民宿をそっとぬけだし、裏にある小さい丘に登った。 晩ご飯にでてくる薬草が辺りに生えていた。風がほっぺたにあたる。 太陽はじんわりと、サトウキビ畑の向こうから夕日に似た輝きで昇ってきた。 世の中を照らしてる。私が裏返されるような気分になった。 自分が布団か何かで、裏側が太陽に干されて、パンパンって埃をたたかれるような。あたりの空気があたたかくなっていく。 赤みがかかってた空はもう白く、青空に変わっていた。
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