朝ごはんを食べたあと、自転車であちこちを探険した。神奈川から一人で来たミサちゃん(紺野美沙子似だから。)とノリちゃんと3人で。
思い向くまま走らせた。アスファルトは白っぽく乱反射している。
暑いけど、なんて楽しいんだろう。おんぼろ自転車で片方のブレーキはきかないし、坂道では物凄い音をたてるけど。楽しい。
港の売店で第一日目にあったキャンプ少女が働いていた。今日だけ手伝っているらしい。なんでもあり、という感じがとってもおもしろいな〜と思った。
民宿によく遊びにくるおじさんに道で会ったので「貝殻がたくさん落ちてるのはどこですか」と聞いた。(まだ、貝殻にこだわっていた)
そうしたら「貝殻? 死んだ貝のことか? 珊瑚か? それならここいって(といって指を差す)小屋があるさー。 そこを曲がってずっといった浜にあるよ。」
そしてわたしたちは浜にでようと細い道をくねくねと走っていった。
そうすると、木々が鬱蒼と茂ってだれもいない浜についた。
たしかに貝殻だらけだ。でも貝殻というより「貝の死骸」だ。
もうすごく細かくなってて、貝の形をしたものがない。
波が高く、ゴーゴーと風が吹き、大きな珊瑚の欠片が足に当たって痛かった。
台風は遠くに行ってしまったらしいけど、その影響だろうか。
ここから見たニシ浜はものすごく綺麗。白い浜で縁取られてる海のいろんな青。
写真を見てるようだ。
岸から離れた岩場にいたらどんどん潮が満ちてきて、恐くなって早々に引き上げた。まわりの木々の感じが違う。厳しい感じ。ああ、針葉樹だからだ。などと思ってたら
(………)
誰かに呼ばれたような気がして振り向いたけど、木々がざわめいていただけだった。
毎日が少しずつ早くなっている。もう6日目が終わろうとしてる。
夜、ご飯のときにいろんな話をした。興味深い話ばかりだった。
特に民宿ヘルパーの男の子の話はおもしろかった。沖縄の不思議な話。
(ドクちゃん、というあだ名。香取慎吾に似てるが、決してシンゴというあだ名でないのがポイント。沖縄出身。彼は民宿のおじさんの甥だ。)
話が不思議な話に移っていったとき、昼間行った浜の話がでた。
そこは島では聖地とされているところだった。そういえば…。気のせいかと思ってたけどあれは「木の精」かもしれない(なんちゃって…さむ。)
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