島一周道路/95/8/12


波照間島滞在記8/12pt.2

8/12晴れ
その2

一周道路に戻る。今度は島の南側を、西に向かって進むことになる。あいかわらず、さ とうきび畑が続く。丈は2メートルを越している。春にこの島に来たときは丁度刈り入 れをしていたから、あれからわずか4ヵ月でこれだけ伸びたのだろうか。強烈な太陽の日差しを避け、わずかにできたさとうきびの影の中を進む。 ちょっと行ってから、きのうの星空観測タワーへの道に入り、日本(有人)最南端の碑へと向かう。基本的に碑の類はあまり見てもしょうがないと思っているので、前回は来なかったのだが、まあ折角だし、ということで。碑はタワーのすぐ近くにあった。ここの海岸線は断崖になっていて、荒波がぶつかり、飛沫をあげている。ニシハマとは正反対の景色だ。でこぼこの岩場を注意しながら進んで、崖のぎりぎりのところまで行ってみる。吸い込まれそうな青い色をしている。

一周道路に戻る。さとうきび畑が相変わらず続くが、右手は段丘の斜面になって、林になっている。小さな貯水池がいくつか現れる。。前来たときに不思議に思っていたのだが、この島の中央、集落のそばには窪地があって森になっている。昨日玉城先生に聞いたところでは、カルスト地形だという。要するに鍾乳洞の天井が落ちたようなものだ。この島は珊瑚礁の隆起した石灰岩でできている。石灰岩は水に溶けやすい。溶けてできた窪みがつながって大きな窪地=カルストになったそうだ。 これらの貯水池もそういった窪地を利用したものだろうか。それとも土地改良でできた 窪地なのか。 島の南西、浜シタンの群落のある浜へ。道の真正面に見える海へむかって舗装されていない白い道を下っていく。途中から原付を降りて、木陰をくぐり抜けると、岩場で区切られた小さな砂浜がいくつか。大きなかにが岩の上を素早く走り去る。シュノーケルしている人がいた。

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