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1. 恨みつらみのロックン・ロール
2. お前は誰のもの
3. 思わせぶりな女
4. ボーイ
5. 悲しみの3,000マイル
6. 欲しいのは真実
7. 孤独な小舟/独白
8. 興奮しちゃうぜ!
9. コルウォーター・ハイ
10. ワン・ファイン・デイ
11. 恨みつらみのロックン・ロール
12. お前は誰のもの
13. シェイズ・オフ
14. ボーイ(エディット)

平成十八年十一月一日(水) 午後二時五十分
BGM : Ian Hunter / Ian Hunter

■てんやわんやの状態で11月に突入。
■驚くべきことに、時間はどんどん減っていくのに仕事はどんどん増えている。あちこちから電話が来て、この24時間のうちに4つも増えた。数は覚えているが、それが何だったのかは、うまく思い出せない。
■きょうは仕事場にいていいんだったっけ?
■今月だけ秘書がほしい。
■出張も増えた。来月はまた京都に行く。今年4回目。いつも机にべったり張りついている私にしては、今年は本当に出張が多い。京都のほか、名古屋、大阪、神戸など。こんどの週末もまた神戸、来週は福岡、その2週間後はブエノスアイレスと、どんどん行き先が遠くなる。
■それ以上に遠いところは地球上にあまりないと思うが。
■ブエノスアイレス?
■詳しくはまた後日。
■その前に、明日は新宿3丁目で取材。忘れずに行くべし。






1. Sundays
2. Hammers and Hearts
3. Year on an Airplane
4. Birthday Gallery
5. You Versus the Sea
6. Kirby
7. Middle Middle
8. Pollen and Salt
9. If You're Lucky, No One Will Get Hurt
10. Debussie
11. What We Have Been Waiting For

平成十八年十月二十七日(金) 午後四時四十分
BGM : On The Strength Of All Convinced / Daphne Loves Derby

■体調がものすごく悪い。発熱寸前のような気がしてならない。すでに一ヶ月ぐらい前から気合いで封じ込めているような感触はあったのだが。
■「過労は倒れるまで疲労と呼ばれている」とか何とか書いてあったのは何の広告コピーだっただろうか。けだし名言。感心してる場合じゃありません。
■7月下旬に沖縄で夏休んで以降、時間的にも精神的にも経済的にもまるで余裕のない状態が続いている。綱渡りと空中ブランコを交互に(しかもセーフティネットなしで)延々とやらされているような気分。
■で、まだまだサーカスは終わらない。やっとのことで大相撲本を脱稿するやいなや、次は団塊本。「団塊本」って字面が「団鬼六」と似ているがそういう傾向の本ではなく、あの世代が定年後にどう生きるかという話である。
■知るかそんなこと。
■と思わないでもないが仕事なので一生懸命に書く。
■団塊の世代のために何かを一生懸命にやるのは生まれて初めてかも。
■最初で最後だといいな。
■そのほか11月は、また『わしズム』シーズンが始まるわ、出張取材が3回(合計13泊15日ぐらい)もあるわで、なんだかてんやわんやな感じ。
■なんだろう「てんやわんや」って。
■「10や1や」じゃないよな。
■日本ハム優勝。おめでとう北海道。おめでとう札幌の叔父さん。
■道産子としては高校野球の悔しさをプロ野球で晴らしたような心持ち。早実は母校の付属校&地元(西東京)の代表であるにもかかわらず、あのとき私は自然と出生地のチームを応援していた。やはり東京に愛郷心は持てない。






1. Sunny Came Home
2. Get Out of This House
3. Facts About Jimmy
4. You and the Mona Lisa
5. Trouble
6. I Want It Back
7. If I Were Brave
8. Wichita Skyline
9. 84,000 Different Delusions
10. Suicide Alley
11. New Thing Now
12. Nothin' on Me

平成十八年十月二十四日(火) 午前一時二十分
BGM : A Few Small Repairs / Shawn Colvin

 このクソ忙しいときに(明朝までに単行本をフィニッシュさせると約束してしまったのだ)こんなことを書かなければならないのは甚だ遺憾なのであるが、ゲストブック(ロケットBBSの無料レンタル掲示板)が忽然と姿を消してしまった。どうやら90日間書き込みがないと自動的に消滅することになっていたらしい。スパイ大作戦なのかそれは。事前に警告ぐらいしてくれてもよさそうなものだと思わなくもないが、これは管理不行き届きだった私が全面的に悪い。私ごときと対話するために時間と労力を割いて書き込みをしてくれていた人たちには本当に申し訳ないことをしてしまった。取り返しのつかないミスをしてしまって、ごめんなさい。私自身、自分の書いたものには何であれ愛着を持ってしまう人間なのでかなりショックを受けている。こんなことなら、盗撮がどうしたとか人妻がああしたとかそういう類の怪しげな書き込みをしやがる奴らを出入り禁止にする措置を取らなければよかった。あれはあれで掲示板の生命維持装置として機能しているのであるなぁ。「人体には雑菌や寄生虫も必要」みたいな話だ。ともかく、そんなわけで、どうもすみませんでした。






DISC 1
1. 蝋人形の館
2. JACK THE RIPPER
3. アダムの林檎
4. 悪夢の叫び
5. EL・DO・RA・DO
6. BURNING BLOOD
7. 1999 SECRET OBJECT
8. 地獄への階段(完結編)
9. STAINLESS NIGHT
10. SCHWARZ KASTELL
11. WINNER!
12. 害獣達の墓場
13. 白い奇蹟

DISC 2
1. 怪力熊男
2. BAD AGAIN〜美しき反逆〜
3. JOKER〜非力河童人間〜
4. 有害ロック
5. ピンクの恐竜
6. ファラオのように
7. 織田信長
8. 赤い玉の伝説
9. MR.GOLDEN LAND
10. 夏休み
11. 伝説のチャンバー・ライダー
12. BLACKBASS
13. GOODNIGHT MELODIES

平成十八年十月十八日(水) 午前十時二十五分
BGM : 愛と虐殺の日々(歴代小教典大全) / 聖飢魔II

■ムハハハハハハハ!
■なんちゃって。
■閣下が責任編集長だったら『吾輩ズム』になるわけだな。
■一人称もいろいろである。
■書き手として未経験なのは、「拙者」ぐらいかな。
■次から日誌はそれで行こうかな。
■拙者、仕事に追われてへろへろでござる。
■あんまりうまくいきそうもないな。
■というわけで、関係ないが『わしズム』秋号は絶賛発売中。コラムがザラ紙ページに載っていて、なんだか嬉しい。居心地がいいというか何というか。
■厚生労働省は、達成すべき喫煙率の引き下げの数値目標を新設する方針を固める一方、代理出産を罰則付きで禁止すべきだとの報告書を検討し直すという。喫煙と代理出産と、どっちがより人間にとって不健全なんだろう。拙者にはわからんが。
■残念。






1. Fill Me Up
2. These Four Walls
3. Tuff Kid
4. Summer Dress
5. Cinnamon Road
6. Venetian Blue
7. Bird
8. I'm Gone
9. Let It Slide
10. Even Here We Are
11. So Good to See You
12. That Don't Worry Me Now
13. Words

平成十八年十月十三日(金) 午前九時五十分
BGM : These Four Walls / Shawn Colvin

■二日連続の更新はとても久しぶり。
■べつに暇になったわけではない。相変わらずの要介護状態。
■しかし。
■ちゃんと仕事しろよ!と自分ではなく他人に向かって積もり積もった不平不満および教育衝動をスパークさせようと思って日誌を書く準備を整えたのだが、考えてみるとここに書くと差し障りのある話ばっかりだった。
■あーあ。
■要するにアレだ、無理やり一般論に束ねて言うなら、若い編集者諸君は編集者なんだから物事をちゃんと編集しなさいってことだ。
■若い奴だけじゃないけどさ。
■編集の対象は、作ってる本や記事だけじゃないよ。人にかける電話の用件も、ライターに送る資料も、企画書みたいなものも、ちゃんと編集してから相手に届けましょう。たとえばライターにたった600字の原稿を書かせるときに、自分の手元にある重量3キログラムもの紙資料を丸ごと全部送るべきかどうか考えろってことだ。
■おれは忙しいんだよ。せめて仕事の邪魔すんなよ。
■相手の時間も編集してくれってことかな。
■あと、心もね。
■なんちゃって。






1. Table For Glasses
2. Lucky Denver Mint
3. Your New Aesthetic
4. Believe In What You Want
5. A Sunday
6. Crush
7. 12.23.95
8. Ten
9. Just Watch The Fireworks
10. For Me This Is Heaven
11. Blister
12. Clarity
13. Goodbye Sky Harbor

平成十八年十月十二日(木) 午前九時四十分
BGM : Clarity / Jimmy Eat World

■週に一度ぐらいは更新しておこうか。
■とはいえ別に書くこともないのだが。
■……。
■ストレスで体が張り裂けそうだ。張り裂けた結果、デビルマンに変身してしまったらどうしよう。どうしようもない。
■こういうときは足裏マッサージとかに行くとスッキリするのだろうか。足裏マッサージ。吉祥寺で「英国式足裏マッサージ」という看板を見かけたことがあるような気がする。英国式で足裏。ものすごく興味がある。紅茶とか出るのかな。足裏マッサージ。足裏マッサージ。嗚呼。
■日本の首相は、いま、安倍さんである。阿部さんや安部さんは「同姓」という感覚があるのだろうか無いのだろうか。と、わざわざ書くほど興味はないけど。
■あんなに支持率が高かったのに「小泉さん辞めないで!」の声がまったく聞かれなかったのはどうしてなんですか。
■飽きたのかな。人はいろんなことに飽きるからな。
■そういえばトルシエも見飽きた頃に消えたよな。
■書けば書くほどテンションが下がっていく。
■最近、腕をキーボードの高さまで上げようとすると、ときどき手がぷるぷると震える。イヤイヤをしているのかもしれない。
■そして、歩くのがとても遅くなった。
■要介護状態ってどういう状態?
■足裏マッサージ。
■世界のサッカーは、いま、何がどうなっているんだろう。最後に見たゴールはドログバの超絶反転シュートだったかもしれない。こういうボールばっかりじゃいくらドログバが強いとは言ってもうあああああああっ、という、原さんの例のアレ。ドログバも原さんも天才だと思った。
■時間がない。働こう。






1. Shades of Grey 
2. I Am for You 
3. Rumors 
4. Edinger 
5. October Skies 
6. Let Go 
7. Hands on Deck 
8. Long Shot 
9. Silhouettes 
10. Same Problem 
11. Medication 
12. Overjoyed 
13. Sing Me to Sleep 

平成十八年十月五日(木) 午後三時三十分
BGM : Composure / Waking Ashland

 字数は少ないものの資料を山ほど読み込まなければならなくて難渋した日本の論点の原稿を朝六時にやっつけて今なら新型地方交付税や平成の大合併第二幕や再生型破綻法制について新聞や雑誌の電話取材に答えられるぐらい詳しいのにきっと二十四時間後にはすっかり忘れてるんだろうなあだけどAERAはコメント料をくれないからお断りだぜベイベと呪詛の言葉をもらしつつ帰宅し入浴しセガレといっしょに朝食をとった後に寝床で気絶している間どうしたわけか諜報小説で有名な元ワシントン特派員のT先生と日米関係にまつわる重大な案件について和やかな雰囲気の中で語り合うという空前にして絶後であってほしい悪夢にうなされているうちにやはり三位一体改革のことは脳から消え失せていたのだったが昔から宵越しの知識は持たない主義なのだし今日からは書きかけのまま三週間近く放置していた大相撲関係の書籍原稿を再開せねばならぬので余計な知識はないほうがよろしいと自らに言い訳しているわけで要するにどういうことかというと残り二百数十枚分を仕上げるまであと二週間ぐらいかかってしまいそうです堪忍してくださいといったようなことをさりげなく言い置きたいのだという主旨はともかくとして昨日の午後にハト退治のために吊したCD−Rがベランダで風に吹かれて揺れている光景はいかにも寒々しく駐車場などに置かれた猫除けのペットボトルも含めていたずらに景観を損ねるこういう手口はあまりにも無神経で感心しないと以前から思っていたので内心忸怩たるものはありそもそも退治されたハトはまた別のところで人に迷惑をかけるのであるから原発やゴミ処理施設や基地や火葬場と同様に誰かがどこかで引き受けなきゃいかんのじゃあないかとも思いながらやはり自分の空間がハトの排泄物で汚れるのは我慢ならないので背に腹は替えられずその代わりと言っては何だが近頃はこれまで地球に厳しい生き方をしてきたことを反省してゴミの分別を真面目にやっているので許してくださいそれにしても世の中の商品にこんなにいちいちプラと書いてあるなんて知りませんでしたっていう感じ。





1. Intro
2. I Want To
3. Hanging On
4. One Original Thing
5. Day Has Come
6. Four Walls
7. Hello Goodbye
8. Good Go Bad
9. Everything to Lose
10. Breaking Your Heart
11. Mr. Beautiful
12. Didn't I
13. Full Circle

平成十八年十月二日(月) 午後十二時四十五分
BGM : The Day Has Come / Cheynne KImball

 いちおう生きてはいるから心配するな。
 いや、むしろ過剰に生きている感じ。
 嗚呼、今日も私は生きている。
 生きてキーボードを打っている。
 起きても起きても朝。
 井上陽水『新しい恋』の一節である。
 わしズム及び幻冬舎の任務は遂行したが、
 こんどは「日本の論点」の突貫工事。
 果てしのないミッション・インポッシブル。
 関係ないがキンボールちゃん(左写真)は16歳。
 セガレと7つしか違わない。わーお。
 そのセガレはZ会の算数(時間計算の問題)で
 解答欄に「牛後3時30分」と誤記して減点1。
 笑わせてくれる家族の存在がありがたい今日この頃。





1. メンフィスからの道
2. 魔女
3. 野郎どもの讃歌
4. ホナルーチ・ブギ
5. 暴力
6. 走れ ! 女
7. モット・ザ・フープルのバラッド
8. 俺はキャディラック/苦難の道
9. 母になりたい
10. ローズ
11. ホナルーチ・ブギ
12. ナイトメア
13. 走れ ! 女

平成十八年九月六日(水) 午前九時十分
BGM : Mott / Mott The Hoople

深川 忙しそうだね。
江戸川 だから、そう思うなら話しかけんなっつーの。
深川 ナニ読んでんの?
江戸川 右目で大相撲問題の資料、左目で外交問題の資料。
深川 器用だね。
江戸川 不器用だからこんなことになってるんです。
深川 二冊同時進行ってこと?
江戸川 ただでさえ立て込んでるところに、突如としてシギーちゃんが割り込んできたのよ。あの人の頼みは断れないのよ。
深川 それで複線化しちゃったんだ。
江戸川 そのうち『わしズム』の対談ラッシュも始まるから、複線っていうより、三車線で同時に走ってる感じだな。もう、アドレナリンぶしゅぶしゅ噴き出しまくりだよ。その点、おまえはいいよな。今月はコラム一本書くだけだろ?
深川 そんなことないよ。来週はまた日帰りで大阪出張だし。
江戸川 いいじゃん。楽勝じゃん。一人で新幹線乗るの楽しいじゃん。のんびり弁当食ったりビール飲んだりするわけだろ? 羨ましいよ。
深川 そう言われると、楽勝なような気がしてきた。
江戸川 錯覚だけどな。
深川 錯覚だけどね。
江戸川 ……。
深川 ……。
江戸川 あ、電話だ。……もしもし?
愚妻 もしもし、テレビ見てる?
江戸川 見てない。
愚妻 男の子だって。
江戸川 おー。
深川 え、なになに?
江戸川 男の子だって。
深川 おー。
江戸川 テレビテレビ。
深川 秋雨の朝にお生まれになられたんだね。
江戸川 秋雨の朝にお生まれになられたんだな。
深川 じゃ、僕らは僕らの仕事しよっか。
江戸川 うん、俺たちは俺たちの仕事をしよう。






1. スウィート・ジェーン
2. ママのかわいい宝物
3. すべての若き野郎ども
4. サッカー
5. ジャーキン・クローカス
6. 新しき若者たち
7. ソフト・グラウンド
8. レディー・フォア・ラブ
/アフター・ライト
9. 潜水夫
10. 新しき若者たち
11. ブラック・スコルピオ
12. ライド・オン・ザ・サン
13. 新しき若者たち
14. すべての若き野郎ども
15. サッカー
16. スウィート・ジェーン

平成十八年八月二十五日(金) 午後五時三十分
BGM : All The Young Dudes / Mott The Hoople

深川 忙しそうだね。
江戸川 そう思うなら話しかけんなよ。
深川 ナニ書いてんの?
江戸川 千年前の中国陶磁器のお話。お盆明けまでに片づけるはずだったんだけどね、まだ終わんないのよ。暇そうな天文学者どもに手伝わせたいよ。
深川 あの人たちだって別に暇なわけじゃないだろ。
江戸川 会議なんて暇だからやるんじゃないの? 忙しい人間があんなどうでもいいことで何日も話し合うかね。
深川 どうでもよくないよ。ホルストさんにとっては重大な問題だよ。
江戸川 まあな。今頃、草葉の陰でシメシメってほくそ笑んでるんだろうけど。
深川 冥王星、落選したからね。
江戸川 だいたい、科学者が多数決で結論を出すっておかしくね?
深川 その語尾のイントネーションもおかしいけどね。
江戸川 それにさ、頼んでもいないのに「あんたは今日から惑星じゃなくて矮惑星ってことに決まったんでよろしく」って、ほんと、大きなお世話だよな。
深川 まあ、冥王星にしてみりゃ、いい迷惑だろうね。……あ、「おれたちが矮惑星なら、地球は迷惑星だぜ」って、どうかな。
江戸川 どうかなって言われてもよ。あんまりうまくないし、きっと、とっくに誰かがブログとかに書いてると思うぞ。
深川 そっかー。じゃ、コラムのネタにはしないほうがよさそうだね。
江戸川 今日の朝日夕刊あたりで『素粒子』が使うかもな。
深川 うわ。それ、ものすごく傷つくんだけど。
江戸川 しかしアレだよな。冥王星って76年前に発見されたんだろ?
深川 1930年にアメリカ人が見つけたらしいね。
江戸川 それでさ、公転周期が248年だっていうじゃん。
深川 そうなんだ。
江戸川 うん。ウィキペディアにそう書いてあった。
深川 おまえ最近、あらゆることをウィキペディアで調べてないか? ダメだよ、そういうの安易に原稿にコピペしちゃ。
江戸川 うるさいよ。ほっといてくれよ。それよりさ、おかしいと思わない?
深川 なにが?
江戸川 だって、まだ一周してないじゃん。冥王星。
深川 あー。
江戸川 あと172年ぐらい経たないと、ほんとに一周するかどうかわかんないと思うんだよね。それを今まで惑星扱いしていたのが腑に落ちないのよ俺は。
深川 そう言われりゃそうだなぁ。
江戸川 だろ? 海王星だって1846年の発見で、公転周期は165年弱だから、2011年までは予断を許さないんじゃないかと思うわけ。地球人に発見されてから太陽のまわりを確実に一周以上してるのって、水星から天王星までなんだよ。
深川 忙しいのによく調べたね。
江戸川 いや、なんか気になっちゃってさ。だって、なんで海王星と冥王星がちゃんと一周するって信じられるのかわかんないじゃん。途中で気が変わったりするかもしれないじゃん。
深川 気で動いてないと思うけどね。じゃあ、なに、いきなり海王星が「やっぱS字コースにしよっと」とか言い出すわけ?
江戸川 そうそう。あとは、やっと一周したと思ったら、やおら軌道を外れて8の字を描き出すとかさ。
深川 自由ってすばらしいね。
江戸川 うんうん。だからホルストさんも、冥王星が落選したからって安心してる場合じゃないと思うんだよ。
深川 海王星も除外されちゃったら困るもんなぁ。
江戸川 本人、そっちのほうがいいと思ってるかもしれんけどな。(以下次号)

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