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にし・たかヲのサッカー日誌
1999-2000/vol.12



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Readers' Mail No.081(9/21)

久々にセリエAを見ました(改訂版)

by ジダンユベダビ

 WOWOWの経営判断の悪さのため、セリエAから遠ざかる生活が続いておりましたが、地上波(情けない)でペルージャ−カリアリを1時間半、ベネチア−ローマを30分と久々のセリエAライフを満喫(?)いたしました。中田は一段とうまくなりやがって..今年のペルージャは心配していたよりバランスがいいん でないの。テデスコが10番つけてるのは情けないけど、などよりも中田と抜群のコンビネーションを誇るラパイッチが日本代表にいればなあとか、ボランチはオリベのように毎試合イエローをもらうぐらいじゃなきゃなあとか、カローリとかエバートン出戻りみたいにセンターバックはヘデイングが強くなきゃなあと..いまだにトルシェ南米ショックから日本代表に思いを馳せてしまう私でした。
 でも、ペルージャのDF陣はものすごいレベルアップがなされましたね−。バも入って左右の飛び道具が揃ったし、後はFWか?日本のチームと違って選手の色(役割・特徴)がはっきりしているのですぐにチームになるんでしょうね。こういうのが大人のサッカーですよね。
 もう一試合のベネチアはニシさんと同意見で名波も含めてまったくだめ!テレ朝の名波びいきが日テレアナウンサーの巨人びいきみたいで最悪(ずいぶんな契約費用をスカパーに払ったのでしょうが)マニエロ不在も痛かったけど(誰が?私や)去年もレコバの左足だけで残留決めた様な物ですしね−。レコバとブッキが恋しいというところです?サッカーは絶対FWですよ!特にスクデットを狙うとか、1部残留を狙う(?)とか勝ち点にこだわるのなら(私は偏狂的なMF重視派ですけど)。

 しかし、ユベントスファンの色眼鏡で見ると、CLのチェルシーはいいチームだなあと思ったけど...ユーベみたいなチームだ。(ビエリおまえもか)セリエでスクデット再短距離のインテルはみたいじゃなくてユーベだ?(リッピ、ペルツィ、ユーゴビッチ、バッジョ、ビアリ、ソウザとユーベよりユーベの選手が多 い?)なんかヨーロッパ中ユーベ化(リッピ化)してるような気がする。アンチェッロッティで大丈夫か?プラティニは不満じゃないか?デリービオおじさんとトリチェッリでトラップとこのチームもユーベだと...しつこいのでこの辺にします。ダイジェストしかみる機会のない私が言うのは僭越ですが、パルマとラツィオはチームになるまで時間がかかりそうですね。(エリクソンのチームは熟成するのがいつもシーズン後半までかかりますし...)

 ああムカツクCS放送...でもCLを週4回観るだけで物理的な限界か...たまにJリーグも見ちゃうし...野球を年に135試合見なくてすむようになっただけでも良いことなのか?...会社ならスカパーのアンテナたつんだけどな?...それはちょっと....

 最後にバクスター(元広島)がストックホルムの監督としてCLに出てるのは驚きました(その上ストックホルムは第2の故郷とか言ってた。広島は違うのか?)。ザグレブのアルディレスと合わせて大切な頭脳が我が国から流出したことは確実です。バクスタージャパン!オッジージャパンなんて観てみたかったです。はい。

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9月30日(木)11:00 a.m.
 相変わらず飛び交う移籍の噂。パルマがシードルフ、ユーベがクレスポ、ラツィオがクラウディオにオファーを出し、アンデションはボローニャ復帰が決定的とか。アモルーゾ(ユーベ)のペルージャ入りは例によって流動的、レコバのベネチア復帰は立ち消えになりそうな気配である。そして、なんと、あの大物パレルモがラツィオ入り確定 !? まじかよー。図体的にはヴィエリ系だけどさー、あいつ、サッカー下手じゃん。……と言いつつ、なんだか嬉しいような気分になるのはどうしてだろうか。どうでもいいけど、エリクソン、そんなにアルゼンチン人ばっかり増やして、どうするつもりなんだ。

 レアル・マドリー×ポルト(CL1次リーグE組・第3節)をビデオ観戦。久しぶりに見るジョルジュ・コスタは、ちょっぴり老け込んだように見えた。愚妻お気に入りのヴィトール・バイアーも健在。でも妻は、あの髪形が気に入らないらしい。どうでもいいや、そんなこと。試合は3-1でマドリー。インテルといいマドリーといい、サイド・アタッカーをリフレッシュするとチームのイメージはずいぶん変わるものである。マクマナマンが元気なだけに、交代で出場したシードルフのふがいなさには目を覆いたくなった。リハビリ中に行方不明になり、発見されたときは何故かバの背番号のついたミランのユニフォームを身につけていたというシードルフ。どこに隠れていたのか知らないが、想像すると怖い。「見たな〜」なんて言いながら振り返ったりされた日にゃ、見つけたほうは気ぃ失うかも。ともかく、移籍したほうがいいと思うね俺は。あの気の抜けたプレイは、コンディションよりもモチベーションの問題のような気がした。

 世界最古のダービーマッチ、リヴァプール×エバートン(プレミア第10節)は0-1でエバートン。こんなことばかり書いているような気がするが、ほんまにプレミアの連中はようけ走りまんなぁ。キックオフの瞬間からトップギアで、「おいおい、ちょっと落ち着けよおまえら」とたしなめたくなるぐらいである。前半4分の先制点を守りきったエバートンの守備がすばらしかった。イングランド期待の新星フランシス・ジェファーズも、相手GKヴェスタフェルトと殴り合って退場するまではなかなかの出来。ま、あの殴り合いも闘争心の表れと言えないこともない。柳沢も、どーせならあれぐらい派手に暴れてみれば吹っ切れるんとちゃうか。なんかやることが中途半端。ケンカさえ決定力不足って感じかな。それはともかく、エバートンのザビエル(ポルトガル代表)というMFはちょっと面白いかも。金田さんは、彼が昔バリに在籍していたことを東本さんに教えてもらって、「ほお、バリにいたんですかぁ」と嬉しそうだった。ふつう、そこでそんな反応はしない。バリ贔屓というより、すでに「バリ・マニア」の域に達しているような気がする。

9月29日(水)
 録画しておいたCLハイライト(第2節)を見る。レンジャース×バイエルンは中継を見逃したので、あのアマチュアGK(名前忘れた)のことを初めて知った。GKばっかり3人も怪我するかね、ふつう。しかしバイエルンの場合、ああいうことがあると余計に「ダマシー」に火がつきそうで怖い。ラツィオはやばかったようだが、バタバタしつつもセリエ、CLともに勝ち点を拾っているあたり、精神面での成長を感じたりする。それにしてもクラウディオ・ロペスときたら! バレンシア、リーガではあんなゴールが生まれそうな予感すら漂っていないのだが。

 レッジーナ×ピアチェンツァ(セリエA第4節)は1-0でレッジーナの勝ち。ながら観戦でろくに見ていなかったが、気になったのは試合のことより、粕谷茂樹(解説)の「最新情報ほのめかし」である。「今年はロナウドに何かが起こる」んだそうな。それも「本人にとってはいいこと」だとか。まだ裏が取れていないとか言ってたけど、何なんだよー。移籍すんのか? それ以外に思いつかん。

9月28日(火)14:00 p.m.
 韓国U-22×日本U-22(五輪最終予選壮行試合)は、0-1で日本。東京でのミス(ゴール前での空振り)を埋め合わせた明神はえらい。明神って、なんか野球顔だよなー。6番サード、みたいなタイプかも。それはともかく。この連勝で日韓の歴史が変わった、なーんて言っちゃったりしていいんだろうか。どうした韓国。その思い切りのなさは何なんだ。まさか野球で日本を倒して気が緩んでいたわけでもあるまい。あんなふがいない戦いぶりじゃ、五輪出場もおぼつかないぜ。日本のほうは、例によってロスタイムの使い方が課題か。タイムアップまで相手をおちょくり倒してボールをキープして欲しかった。それぐらいの技術はあるんだろうから。あそこでボールを奪われてフィニッシュまで持っていかれたのでは(絶対に決められると思った)、ドーハ以来のトラウマが払拭できないじゃんか。

 トリノ×インテル(セリエA第4節)は0-1でインテルの辛勝。後半30分にゲオルガトスのFKをヴィエリがヘッドで決めてインテルが面目を保ったものの、トリノはほんとうに惜しかった。前半の猛攻をGKブッチの好セーブ連発、ディアワラのハードな守備でしのぐと、後半はなぜかほぼ一方的に攻めまくり。フェランテがちゃんとPK決めていれば……。ペルッツィめ。オリンピコでローマと引き分けたことを見ても、インテルはアウエーでの弱さが気になるところか。

 バルセロナ×ベティス(リーガ第5節)は、ダニのハットトリックもあって4-1でバルサ。ベンチでニタニタしてる場合なのかクライファート。ベティスが幸運な間接FKで先制したところまでは緊迫していたが、また試合がぶっ壊れた。ファン・ハール、もしかして最高の充実期を迎えているのかも。アーセナルもぶっ壊せるかしら。デニウソン、前節は悪くなかったのに、あほやなぁ。あんなとこでパスミスしたらあかんわ。

9月27日(月)16:30 p.m.
 やっほー。ついに倉敷アナがセリエに登場である。よっ、待ってました。しかもパルマ×ラツィオ(セリエA第4節)の好カードである。おまけに解説は信藤さん。最高の組み合わせなんで、一時的に起床して3時半からの生中継を見た。いきなり名犬ラッシッシに削られたネドベドが負傷退場し、さらにサラスと激突して頭を打ったベナリーボが意識を失って担架(with 点滴)で運び出されるという不穏な展開(ラッシッシは悪いがサラスは悪くなかった)。ボゴシアンの脚に当たったサラスのシュートがブッフォンの逆を突いてゴールインしたのは、その数分後のことであった。ピッチを去ったベナリーボを気遣って伏し目がちに仲間に祝福されていたサラスの表情が印象的。とりあえずゲーム中の公式発表はOGではなくサラスのゴールということで落ち着いたようである。後半、CKのこぼれ玉を押し込んだボゴシアンのヘッドでパルマ同点。しかし。苦悩のマレサーニをどん底に突き落としたのは、アルメイダの右脚であった。この試合、いつも以上にゴールへの意欲を見せていたアルメイダが、テュラムのクリアしたボールをエリアのはるか外(左45度)からボレーで叩くと、ややアウトにかかったボールは、見事にゴール右上隅に突き刺さったのである。すげーシュート。「いやー、いいもの見ちゃいましたねー」という倉敷アナの言葉に思い切り頷く。前節のヴィエリに続き、パルマは間違いなく今季のベストゴール集に入るシュートを連続して浴びてしまいました。

 ちなみにラツィオのメンバーは、バロッタ、ファバッリ、ミハイロビッチ、ネスタ、パンカロ、ネドベド(コンセイソン)、アルメイダ、シメオネ、ヴェーロン(センシーニ)、ボクシッチ(ロンバルド)、サラス。あとはどっかでマンチーニを使ってくれれば、(GK以外は)これがベストの布陣のような気がするなぁ。オルテガをきっちり押さえたファバッリの堅実なプレイと、アルゼンチンMFトリオのボール奪取能力が光った。裏を狙っているだけのシモーネ君より、時には中盤に下がって基点になり、時にはサイドに開いてスペースを作ることもできるボクシッチのほうが、やはり俺には魅力的に見える。

似てる人シリーズ#62
 ミランのセルジーニョとオルテガとクシャおじさん。(妻)
似てる人シリーズ#63
 バルセロナのルイス・エンリケと陣内孝則。

9月26日(日)
 きのうのユナイテッド戦はあのまま3-3のドロー。眠かったんでよく覚えていないが、サウザンプトンのガッツはすばらしかった。マーク・ヒューズ35歳も凄いシュートを放っていた。

 ローマ×ペルージャ(セリエA第4節)は、客と酒飲みながらの観戦だったので詳細はよくわからんが、後半15分ぐらいからペルージャが9人で戦っていた。なんでだ。それでもアウダイールの甘さを突いたオリーベ執念のヘッドで2-0から1点を返したペルージャ・ナインだったが、すぐにPKを取られて万事休す。さすがの中田もへとへとのご様子でしたな。

 ローマ戦の後、セリエを見ようかプレミアを見ようか大いに迷う。カリアリ×ベネチア(セリエA第4節)はセルジオ越後の解説がとても退屈だったし、名波も出ていなかったので、途中からウィンブルドン×トッテナム(プレミア第9節)を見始めたのだが、ちょっと気になってセリエに戻ってみたら、キックオフから10分もたってないのにベネチアが先制していた。だからザッピングするなって言ってんじゃねーか、ばか。

 カリアリが追いついたのを見届けてから、プレミアをじっくり観戦。例によって激しいゲームで、1-1のドローである。後半の半ばに先制したのはウィンブルドン。どちらかといえば格下のウィンブルドンだが、ベネチアと違って「引いて守る」という発想がまったくない。あくまでも2点目をアグレッシブに取りに行く。結局は追いつかれてしまったけれど、怒るファンは少ないんじゃないだろうか。トッテナムのほうは、同点ゴールを決めたスティーブン・カーという選手のスピードとキレが抜群。アイルランドはなかなか良い若手が育っているのである。

 プレミア終了後にイタリアに戻ると、名波がへろへろと走っていた。あら出てたのね。あと、謎のホンジュラス人・スアソも登場。それいけスアソ。ひょろっとした、ちょっとカヌっぽい体型の選手である。独特のリズムとセンスを持っているようには見えたが、この試合ではろくなチャンスがなかった。1-1のドローで、カリアリはいまだ白星なし(ベネチアもだけど)。負けたとはいえ、ラツィオ戦とユーベ戦は悪くなかったし、少なくともペルージャやベネチアに勝てないチームには見えなかったんだけどねぇ。

9月25日(土)26:50 a.m.
 スカパー視聴者のあいだで秘かな話題をさらっている謎のユベンティーノ、アンジェロは叫んだのであった。「なーにやってんの、この人たち!」……。レッチェ×ユベントス(セリエA第4節)は、なんと2-0でレッチェの大金星。やはり南部の昇格組は侮れなかった。リマ、セサ、ルカレッリのアタッカー陣は脅威である。とくにリマはえらい。爆裂ヘッドで先制点を決めたかと思うと、自陣ゴール前でジダンと渡り合うなど守備にも大貢献。まったくもってブラジルって国は世界のサッカーを面白くするだけのために存在しているような気がする。ユーベは、やっぱフェラーラが穴。緑内障の手術でこの試合を欠場したダビッツが11月のはじめまで使えないとなると、今後もつまらん取りこぼしが続くかも。早くも首筋が寒いんじゃないのかアンチェロッティ。

 引き続き、ミドルスブラ×チェルシー(プレミア第9節)を後半から観戦(前半0-0)。おお。生きていたのかガスコイン。チェルシーが先制した後の途中出場である。EURO96以来、3年ぶりに動いているガスコインを見た。ところが。まるでチームにフィットしとらんわ体は動かんわでがっかりさせた上に、タイムアップ直前に暴言か何かで一発レッド。あじゃぱぁ。ひょっとすると俺、「ガスコイン現役最後のプレイ」を生で見たことになるかもしれん。なーにが「代表復帰か?」だ。もう、どんな監督にも使ってもらえる気がしないぞ。0-1でチェルシーの勝ち。

 さらに今はマンチェスターU×サウザンプトン(プレミア第8節)を見ているのである。先制されたユナイテッドがシェリンガム、ヨークの連続ゴールであっさり逆転したのだが、あらら、タイービのトンネルで2-2の同点になっちまったよ。……うわ。このポール・ジョーンズとかいうサウザンプトンのGK、すげーな、おい。止めまくりだ。日誌なんか書いてる場合じゃないな、こりゃ。

 そういえば今日はダイエーが優勝したのである。巨人ファンとしてはサダハル・オーに対していろいろ複雑な思いもあるけれど、まあ、しかし、良かったよねぇ。世界の王が晩節を汚しちゃまずいしさ。……うげ、ジョーンズ、また止めやがった。……と思ったら、ヨークが勝ち越しゴール! プレミアはほんとにおもろい。……と思ったらサンザンプトンが追いついた。3-3だ。すげー。

9月24日(金)23:00 p.m.
 きのうのバルセロナ×フィオレンティーナ(CL1次リーグB組・第2節)は、久しぶりにバルサらしいサッカーで大満足。リーガではちんたらした試合ばかりだし、前節はストックホルムで苦戦したと聞いたので心配していたのだが、なんと4-2で戦艦フィオレンティーナを撃沈である。つおい。パルマ戦のインテルと同じくらい、つおい。メンバーや戦いぶりを見る限り、どうやらファン・ハールはCL優先で戦うつもりのように感じられる。昨季の逆転ぶっちぎり優勝で自信を深めて、国内リーグをナメてるのかもしれないが。フィオのほうは、結局のところ選手層の薄さがモロに出てしまった感じなのかなぁ。セリエで大勝したと思ったら、こっちでは大敗。セリエに専念したほうがいいかもしんない。

 きょう放送のシュトルム・グラーツ×マンチェスターU(CL1次リーグD組・第2節)は、とっても退屈。途中で居眠りしちまったぞ。3-0とゴールシーンは多かったけど、だから何なんだ。シュトルム・グラーツ、あれで国内ナンバー1なのか。いったいどんなサッカーやってんだオーストリア・リーグ。

 ベティス×バレンシア(リーガ第4節)は、1-0でベティス。バレンシア、CLではレンジャーズに勝ったようだが、リーガでは開幕4連敗である。ひどい。そして、つまらない。ニュー・カッスル、パルマ、バレンシアが序盤の「欧州3大ずっこけ大賞」ってとこでしょうか。ニュー・カッスルはシアラーの5ゴール(!)でやっと勝ったようだけど。ベティスのほうは、デニウソンが昨季よりだいぶマシになってきた感じだった。

9月23日(木)
 昨夜は、ミラン×ガラタサライ(CL1次リーグH組・第2節)をビデオ観戦。……といいつつ、この日誌は実をいうと24日の夜にまとめ書きしているんで、もはやよく覚えていないのであった。ガラタサライにとってきわめて惜しいゲームだった、という印象はあるのだが。たしか前半40分すぎからレオナルドとシェフチェンコが立て続けに決めたんだっけ? ともあれ、惜しかった(2-1でミラン)。ガラタサライやオリンピアコスの奮闘を見るのが、CLの醍醐味である。ミランは今後、コスタクルタが「穴」になるに違いない。ミラノ・ダービーではゲオルガトスに、ユーベ戦ではザンブロッタに振り回されるシーンが目に浮かぶ。ラツィオもミラン戦ではコンセイソンを左サイドで使ってほしいぞ。

 アストン・ヴィラ×ブラッドフォード(プレミア第8節)は1-0でヴィラ。ミラン戦以上に何も覚えていないが、ブラッドフォードはとても弱い。

9月22日(水)23:20 p.m.
 くちゃくちゃ、ぼこぼこ、蹂躙、陵辱、殴る蹴る。そんな言葉が頭の中を駆けめぐるようなゲームであった。インテル×パルマ(セリエA第3節)は5-1(前半3-1)でインテル。5ゴールすべてが流れの中からの得点である。パルマ守備陣、大崩壊の巻。インテル、すげぇや。さすがに欧州カップ戦がないだけあって、気力体力充実しまくらちよこなのである。とりわけゲオルガトス、モリエーロの両サイドが冴えまくらちよこの効きまくらちよこ。昨シーズンのような「どっこいしょ感」など微塵もない、流麗ともいえる攻撃なのであった(嗚呼、ジョルカエフ)。これだけ凄いサッカーしてるにもかかわらず、ロナウド&バッジョがベンチにもおらず客席で観戦してるんだから呆れるね。

 それにしてもパルマは、いったい何がいけないのか。後半からはアモローゾも投入されていたが、ほとんどボールに触っていなかったような気がする。CL出場を逃してチームがシラけてるのかもしれない。テュラムやディノ・バッジョやブッフォンのモチベーションも低いように思える。しかし、これはまったく根拠レスの印象批評なのであるが、いちばんいけないのはオルテガがいることなんじゃないだろうか。彼を見ていると、なぜか「貧乏神」「ババ抜きのババ」といった言葉が頭に浮かぶのである。技術とか戦術理解度とかコンディションとかそういうこと以前に、彼の持っているサッカー観というか世界観というか、もっと端的にいうとその人間性や人格そのものが、チームに災いをもたらしているように見えて仕方がない。めちゃくちゃな話ではあるけれど、そんなに間違っていないような気がする。……ところで、ぜんぜん関係ないけど、カンナバーロを見るたびに「赤銅鈴之介」を思い出してしまうのは俺だけですか。俺だけですね。

9月21日(火)13:40 p.m.
 Z・J氏から久々に投稿(No.081)をいただきました。セリエAをやっとご覧になったとのことで、なんだかこっちもホッとします。しかしベネチア戦はたった30分ですか……とほほ。この際、会社にアンテナ、立てたらどうです? 
 ペルージャ×カリアリ(セリエA第3節)は俺もきのう、録画放送を見ました。中田のFKに驚愕。あんなキック力、去年はなかったっすよねぇ。倒れないことといい、あのキック力といい、なんか不自然なくらいの筋力アップだと感じるのは俺だけでしょうか(笑)。CLのチェルシーはほんとに良かった。やっぱ、デシャンがいるのといないのとでは雲泥の差だと思いました。ゾラやデサイーの動きが格段に良くなるように見えます。ラツィオは……おっしゃるとおり。CLとセリエでローテーションを組まざるを得ないことが、余計にチーム作りを遅らせているような印象ですね。「虻蜂取らず」になりそうな予感がして困ったもんです。これで3月に南米のW杯予選が始まっちゃったら、ラツィオはどうなっちまうんでしょーか。頼むからアルメイダだけは代表に召集しないでほしい。……ところでバクスターのチームには「謎の日系人」がいるという噂を聞いたんですが、CLハイライトではそんな話してたんでしょーか。うっかり見逃しちまったもんで。

*

 昨日は夕方からべったりサッカー三昧。べつに昨日にかぎったことじゃないが。まず6時からユベントス×ウディネーゼ(セリエA第3節)を観戦。前半、わずか3分のあいだにデルピ&ピッポのPKでユーベが2点取ったところで勝負あり。最初のPKをもらったときの中央突破なんか見るかぎり、デル・ピエーロは徐々にキレを取り戻しつつあるように感じる。4-1でユーベ。ウディネーゼは、去年とまったく別のチームになっちまったような気がする。まあ、アモローゾがいないんだからそれも無理はないんだけど、もうちょっと戦えるチームだったんじゃないのか。

 8時からはリーズ×ミドルスブラ(プレミア第8節)を見る。2-0でリーズ。ミドルズブラは、リヴァプールから移籍のポール・インスが一人でしゃかりきになって走り回っていたが、どうにもならん。今後、もう一人のポール、われらがガスコインの登場はあるんだろうか。ってゆーか、生きてるんだろうか。

 10時からはアラベス×バルセロナ(リーガ第4節)。CLとの両天秤で、バルサもご多分に漏れず、メンバー落とし気味。クライファートの代わりにダニ、フィーゴ(出場停止)の代わりにシモン(ポルトガル人)という選手が先発していた。あとはリトマネンが初登場である。左サイドを突破したシモンの折り返しをダニが決め、代役2人の活躍でバルサが先制。メンバー落としても格が違うか……と思わせたが、アラベスの闘志は物凄かった。昨シーズン、ここで優勝を決めたとき、バルサの連中がはしゃぎすぎてバスク人サポーターの怒りを買っていたらしい。バルサにとっては「手ぇ抜いて適当にあしらっとけばいい試合」だったのだが、アラベスにとっては怒濤の復讐戦だったわけだ。前線からの激しいプレス、周到に練られたカウンターがバルサ守備陣を翻弄し、前半42分に同点。さすがに後半は守備的に戦い、ドローでよしとする雰囲気も見られたアラベスだが、71分、めっちゃお間抜けな奇跡が起きる。GKヘスプがフィードしたボールに、主審にいちゃもんをつけていたセルジがまったく気づかない。右サイドに放置されたボールをリベラが拾って、エリア外からループシュート。地元サポーターの祈りと怨念に後押しされるかのように、ボールはヘスプの頭上を越え、ゴール左隅にぽとりと落ちたのであった。2-1でアラベスの大金星。珍しいもん見ちゃったよなー。しかしまあ、「ここ一発」に賭ける執念と入念な準備と集中力があれば、弱小チームでもこういうゲームができるということか。どういう人だか知らんが、マネという監督が偉かったんだと思う。

 その後、12時からは録画しておいたレバークーゼン×ラツィオ(CL1次リーグA組・第1節)を見た。WOWOWの放送時間がラツィオ×トリノの生中継と重なっていたので後回しにしていたのである。それだけでも不愉快だったのだが、さらに腹立たしいことに、トリノ戦の生中継時にスカパーのアナウンサーがレバークーゼン戦の得点経過と結果を克明に喋りやがったんで、録画観戦のお楽しみが台無しにされた。去年、金曜放送カードの結果を口にするのに気を遣いまくっていた岩佐アナの爪のアカでも煎じて飲め。他局の放送とはいえ、視聴者にはそんなことカンケーないのだ。放送権騒動の余波で、お互いに厭がらせしてんじゃねーのか、などと穿った見方をしたくなるぞ。あとで抗議の電話しちゃる。対応が悪かったら、このページで俺が何するかわかってんだろーな、おい。……それはともかく、ミハイロのFKはまったくもってすばらしい。いちいち壁にぶち当たる不細工なヴェーロンのFKなんかと違って、「美学」を感じちゃうね。でもラツィオ、セリエを見てもCLを見ても、「スピード」ってもんが欠けてないか? なんだか「しっとり」したチームカラーである。両サイドに、もっと爆発力を秘めたアタッカー(ロンバルドやコンセイソンじゃ、ちと役者不足)が欲しい。バを取ればよかったのに。

 それにしても、チャンピオンズリーグが始まった途端に、各チームとも見るからに国内リーグでのテンションが下がっている。これだけの強行日程だからペース配分を考えるのは当然だけど、それが結果的に試合から激しさを奪うのだとしたら、欧州サッカー自体の地盤沈下を招く恐れがあるんじゃないだろうか。よく指摘されることではあるが、実際に試合を見ていると、ほんとうに心配になる。

似てる人シリーズ#61
 リーズのキューエルとシュワルツェネッガー。

9月20日(月)11:30 a.m.
 金曜の夕方に某社新書を脱稿し、この週末は久々にのんびり。セガレと公園に行ったのも久しぶりだった。その運動量(ずーっと走っている)と身体能力(あまり転ばない)の向上に目を見張る。あとはキックの精度とシンキング・スピードを上げることができれば、いいボランチになれるかもしれない。末はデシャンかダビッツか。

 マンチェスターU×ウィンブルドン(プレミア第8節)は、ウィンブルドンが先制してよもやと思わせたが、後半途中から投入されたジョルディの同点ゴールで1-1のドロー。活躍したのを初めて見た。ジョルディ、アヤックスへの移籍話はどうなったんだろうか。

 バリ×ミラン(セリエA第3節)はバリが先制してよもやと思わせたが、セルジーニョの同点ゴールで1-1のドロー。シェフチェンコと2人でカウンターを決めたもので、この快足コンビは威力抜群である。「よーいドン」の運動会状態になったら、誰にも止められないかも。

 ラツィオ×トリノ(セリエA第3節)は3-0でラツィオの楽勝……と言いたいところだが、なんだかパッとしないなぁ。なんとなく勝っただけ。ミハイロがお休み、アルメイダも75分からの投入で、メンバーはマルケジャーニ(バロッタ)、ファバッリ、センシーニ、ネスタ、ネグロ、ネドベド、シメオネ、コンセイソン(スタンコビッチ)、ヴェーロン、サラス、S・インザーギ(アルメイダ)。ユナイテッドもベッカムを休ませていたが、CLが始まり、各チームとも戦力温存を図りながらのリーグ戦になってきた。ラツィオのゴールは、ヴェーロン(PK)、インザーギ、サラス。ゴール前の混戦でボールを奪い、尻餅をついたまま右足で右隅に放り込んだサラスのゴールは「らしさ」の漂う一発だった。でもサラス、どフリーのシュートを2発も外している。相変わらず、難しいシュートは決めるが簡単なシュートが下手な男だ。ど真ん中のストレートが打てなかった篠塚、みたいなものなんだろうか。

 ベネチア×ローマ(セリエA第3節)は3-1でローマ。得意のごっつぁんゴールを炸裂させたデルベッキオが2ゴールである。名波のシュートは惜しかったが、ベネチアはあかんね。去年同様、救世主レコバが戻ってこないと、B落ち最有力候補かも。だいたい、サンプを降格させた監督を招聘する感覚が理解できない。

似てる人シリーズ#60
 ラツィオのセンシーニと不破万作。(妻)

9月19日(日)
 レスター×リヴァプール(プレミア第8節)は2-2のドロー。今季初スタメンのオーウェンが2ゴール(1PK)である。あのアルゼンチン戦以来の生ゴールに興奮。試合のほうは実にプレミアらしい活発な(乱暴な?)点の取り合いだった。レスターのサヴェージという選手が目を引いた。ユナイテッドのユース出身で、ベッカムやスコールズと同世代とのこと。あの運動量と闘志と献身はただ者ではない。

9月18日(土)
 バイエルン・ミュンヘン×PSVアイントホーフェン(CL1次リーグF組・第1節)は、思いのほか面白かった。1-2で負けたとはいえ、PSVは悪くない。パウロ・セルジオ一人の個人技にしてやられた感じ。チェルシー×ミラン(CL1次リーグH組・第1節)はスコアレスドロー。ミランのジャージ(CL専用?)はかっこいいなぁ。ぼこぼこにはできなかったが、チェルシーは惜しかった。ゾラ、今ならアズーリに復帰してもかなりやれるんじゃないだろうか(その後、ゾフが彼を代表に召集したとの報。そりゃそうだよな)。A・ビルバオ×R・マドリー(リーガ第3節)は2-2のドロー。結果だけ見ると「レアル、あかんなぁ」という感じだが、サルガドの退場で10人になってから同点に追いつくあたり、今季のレアルはなかなか粘り強い。

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