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にし・たかヲのサッカー日誌
1999-2000/vol.11



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異業種サッカー化計画

番外 A.C.ミステリ(改訂版)(監督=明智小五郎)


GK 合田雄一郎

十津川警部   木場修    鮫島

佐久間公   沢崎

犀川創平   中禅寺秋彦(C)   西之園萌絵

村野ミロ   榎木津礼二郎


※合田をGK、左に「新宿鮫」を投入することで、
 守備陣のオール警察化が完成。
 ベテラン金田一は明智監督のサポート役に回る。
 ストイックな私立探偵のダブル・ボランチ、
 理科系の師弟コンビによる両ウイングに加え、
 「FC京極堂」陣営で固めたセンターラインは盤石。
 正直、作者はこのチームがかなり気に入っている。
9月17日(金)10:15 a.m.
 ハエが止まるぞカヌ。
 というわけで、フィオレンティーナ×アーセナル(CL1次リーグB組・第1節)をやっとビデオ観戦。(日本代表の試合以外では)久しぶりに「読者の大半が見てるはず」という前提で日誌が書ける。なんか気が楽。やっぱ、WOWOWはしっかりした番組作りをするよな。去年同様、あのオープニングもわくわく感が高まって大変よろしい。

 試合のほうは、どちらも国内リーグより明らかにテンションが高く、動きも良かった。ベルカンプも来てたし。とりわけ前半のオフェルマルスは今季最高の出来だったんじゃないだろうかしら。あのセンタリングは入れてくんないと困るぜリュンベルグ。しかしカヌ。リヴァプール戦のスーケルとまったく同じコース、同じ球速じゃねーか、それ。俺は、助走の短いPK、ボールのゆるいPKが嫌いである。止められたときに、スクイズ失敗のときのような手痛いダメージが残るから。したがって中田のPKもイヤ。PKは、全力で走って思い切り蹴るべし。

 フィオレンティーナは、魅惑の3トップが不発。なぜか、空母の時代が到来することを予見できなかったばかりに完成時には時代遅れになっていた戦艦大和を思い出したりした。どんな大砲も飛行機には勝てない。「ミヤトビッチとキエーザではエジムンドの穴は埋まらない」という金田さんの大胆不敵な説が的中しそうな予感さえ漂っている。……しかしまあ、このゲームにかぎっては、アーセナルのおっさんDFコンビの奮闘を讃えるべきか。キーオンとアダムスって、ほんと、孫がいそうなぐらい老けてる。ところで、フィオのGKトルドがボールをキャッチしようとする度に死ぬほどくだらない駄洒落が頭に浮かんでしまうのは俺だけですか。

 あと、毎日のように2人の実況&解説を聞いているせいか、スタジオの八塚・粕谷コンビの顔がひどくやつれているように見えた。とくに粕谷さんの衰弱ぶりは目を覆いたくなるぐらいだ。おまえら、仕事しすぎだぞ。このあいだなんか、夜中にザッピングしてたら、SKY sports 1(サッカー)とSKY sports 2(ラグビー)の裏表で八塚アナが喋っていて笑えた。ラグビーもできるのか。そういえば去年、スケートのショート・トラックの大会で彼が中継してるのを聞いたことがあったな。鋼鉄の喉を持つ男、八塚浩。マイクが彼を待っている。

似てる人シリーズ#59
 フィオレンティーナのトルド(が怒鳴ったときの顔)と東野幸治(の驚いた顔)。(妻)

9月16日(木)9:30 a.m.
 日本×台湾(野球五輪アジア予選)は2-1でサヨナラ勝ち。台湾の三塁手、帰国後にエスコバらなきゃいいけど。片やあの場面(9回裏二死無走者)で凡フライを落球し、片やそのワンチャンスを生かしてサヨナラに持っていくあたりが、両国の「野球力」(「ベースボール力」ではなく?)の差か。それにしてもバッテリー以外はなんとも中途半端なプロを集めたものである。ペナントレースをうっちゃって馳せ参じた心意気には拍手を送るし、そこそこ活躍はしてたけれど、単純な話、「日本代表の4番」が初芝ってのは、やっぱマズイだろ。

 チェルシー×ニューカッスル(プレミア第7節)を観戦。最近、チェルシーは得点力不足であるらしい。やはりデシャン不在が痛いのか。ルブーフのPKを守りきって1-0で勝ったものの、これでミランに勝てるとは思えないぞ(結果を知らんから勝ったかもしれんが)。ニューカッスルはフリット解任の後を受けた名将ロブソンの初采配。これまでの不安定さは消えつつあるように見えるが、そのぶん退屈といえば退屈。もしかして、前節までの「イキそうでイケないもどかしさ」が「セクシー」の本質だったのだろうか。

9月15日(水)15:00 p.m.
 あー。新企画を考え始めたら止まらなくなっちゃった。
 何やってんだ、俺。もはやビョーキだな、こりゃ。

新企画・異業種サッカー化計画

#01 NPBユナイテッド(監督=星野仙一)


GK 佐々木(横)

松井(西) 松井(巨) 城島(ダ) 新庄(神)

古田(ヤ)

イチロー(オ)  桑田(巨)  高橋(巨)

前田(広・C)  上原(巨)

※古典的リベロを務める松井(秀)の出来がカギ。
 2トップの古風な闘争心がチームを引っ張る。

#02 どすこいF.C.(監督=北の湖親方)
GK 貴ノ浪

土佐ノ海   武蔵丸   曙   武双山

出島

寺尾(C)    栃東    琴錦

千代大海   貴闘力


※2枚のCBはゴール内に立っているだけでOK。
 2トップの突破力&破壊力はワールドクラスか。

#03 スパルタク・クラシコ(監督=ベートーベン)
GK J・S・バッハ

ブラームス   ワーグナー(C)   マーラー

チャイコフスキー  ストラビンスキー

ショパン   ドビュッシー   ラベル

モーツァルト  バルトーク

※ドイツ&ロシア系の守備陣は鉄壁。
 問題は2列目の運動量かも。

#04 レアル・ジャズメン(監督=M・デイビス)
GK スティーブ・ガッド

J・パストリアス  C・ミンガス  C・パーカー

H・ハンコック(C)  J・コルトレーン

C・コリア  J・ザビヌル  K・ジャレット

C・ブラウン  D・ガレスピー


※4人の鍵盤奏者による「黄金のカルテット」が中盤を制圧。
 左右の天才SBがクスリさえやっていなければ、まず負けない。

#05 フジヤマ・フュージョン(監督=渡辺貞夫)
GK 村上ポンタ秀一

高橋ゲタ夫   神保彰   ウィリー長崎

松岡直也   鈴木宏昌

本多俊之   向井滋春(C)   渡辺香津美

野呂一生   ペッカー


※両ボランチにやや覇気がないのが気になる。
 両SBにもポカが多そう。

#06 A.C.ミステリ(監督=明智小五郎)
GK 金田一耕助

十津川警部   合田雄一郎   木場修

佐久間公   沢崎

犀川創平   中禅寺秋彦(C)   西之園萌絵

村野ミロ   榎木津礼二郎


※オール警察官のフラット3に死角なし。
 ハードボイルド系ボランチも睨みを効かす。

#07 ディナモ・アカツカ(監督=はじめちゃん)
GK デカパンさん

ウナギイヌ   ニャロメ   ケムンパス

バカボンのパパ   デコッパチ

チビ太   バカボン(C)   レレレのおじさん

ア太郎   アッコちゃん


※動物系DFラインの戦術理解度に難あり。
 ……あ、全員そうか。

11:10 a.m.
 今の仕事は今週中にカタがつきそうだが、その後のスケジュールが埋まらず、また一時的失業状態に陥りそうな感じだったところに、新規の依頼が入ってきた。ありがたい。ありがたいが、昔から一つ仕事が片付きそうになると次の依頼が(他の出版社から)来ることが多いのが、不思議だ。べつにスケジュールを公表してるわけでもないのに。よくわからんが「把握されている」という気がしてちょっと怖くなるのである。

 んで、次の仕事はなんとサッカーがらみ! 残念ながら詳細をここで公表するわけにはいかないが、元日本代表選手にロング・インタビューする機会がめぐってきた。やった。以前から、趣味とはいえこれだけサッカーに金と時間を投資してるんだから少しは仕事で取り戻せないものかと願っていたので、これは猛烈に嬉しい。「何をおいてもやらせていただきます」なんて、過去に一度たりとも口にしたことのない殊勝な台詞を吐いてしまった俺であった。刊行の頃(来春)はちょうどフリーになって10年の節目を迎えることもあるんで、ライター稼業の集大成として全力で取り組む所存である。じゃあおまえさん何かい、いままで手ぇ抜いてたのかい。うーむ。ノーコメントにしといてくれ。

9月14日(火)11:30 a.m.
 久々にいただいた投稿(No.080)は、元「ネーマスターハヤク」さんの作品です。金太郎……。俺は文春のグラビアをちらっと眺めただけなんで、あんまりよく覚えてないんですが。思わず顔を背けたくなるような写真だったもんで。

Readers' Mail No.080(9/13)

似てる人シリーズ

by ジョウナラミチル

伊東輝悦と金太郎(=槙原敬之の恋人)。

すいません。なんか下世話なネタで。

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 さすがにサッカー観戦にも食傷気味で、「見ても1日2試合までだよなー」などと思っていたのだが、家に帰るとほかにすることもなく、結局ゆうべも3.5試合見てしまった。惰性なのか慣性なのか知らないが、最近、ニュース番組の類をほとんど見ていない。いま世の中では何が起きているんですか。

ローマ×インテル(セリエA第2節)
 初戦は迫力不足だったローマだが、やはりオリンピコに戻ると気合いが違う。攻めダルマが帰ってきた!という感じの戦いぶりであった。一方のインテルは故障のヴィエリがベンチからのスタートで、ロナウド&サモラーノの2トップ。ロナウド、いったいどーなってるんだろう。セレソンで見せた「復活の兆し」がすっかり色褪せている。例によって顔色悪いし体もダルそうだ。試合のほうは、ローマが再三の決定機をペルッツィに阻まれてスコアレスドロー。判定なら間違いなくローマの勝ちだな。何度も無惨に崩されたインテルDF陣は、今後、失点を重ねていくような気がする。あれだけのタレントを揃えながら、ヴィエリ(途中出場)一人のチームに見えてしまうのは何故なんだ。

ブラッドフォード×トッテナム(プレミア第7節)
 このところ3戦連続完封負けとどん底状態のブラッドフォード。77年ぶりの昇格と聞けば応援したくなるのが人情だが、見ていて勝てる気がしない。トッテナムの中盤にフリーでボールを持たせすぎ。ジノラが縦横無尽に駆け回る。案の定、後半に先制点を許してしまい、4連続完封も時間の問題のように見えた。しかし。人生、がんばっていれば何とかなるもんだ。タイムアップ寸前に、まさかの同点ゴールが決まる。一生懸命って、すばらしい。これだからプレミア観戦はやめられない。「勝てなくてもいい」の引き分けと、「負けたくない」の引き分けは、同じ勝ち点1でも意味がぜんぜん違うのである。

バルセロナ×エスパニョール(リーガ第3節)
 バルセロナ・ダービーである。バルセロナに住んでいてエスパニョールのサポーターになるのって、どういう人たちなんだろう。観客席でスペイン国旗を振っているファンを指して「あれはエスパニョール・サポーター。バルサ・ファンはスペイン国旗を振りませんから」と金子達仁がコメントしていたが、民族独立をめぐる立場の違い、みたいなものがあるのかもしれない。エスパニョール、というぐらいだからな。
 そんなことはともかく、試合はなかなか点の入らない展開。まだシーズン序盤だからなのか、どうもバルサは弾けないな。……と思っていたら、リバウドのファインゴールが決まった後はバルサのゴールラッシュ。終わってみれば3-0の圧勝である。慌てず騒がずがっぷり四つに組んでじりじりと土俵際まで寄っていき、徳俵で踏ん張っていた相手が力尽きたところで情け容赦なく土俵下に突き飛ばした、というところか。横綱相撲、という言葉が従来と逆の意味になりそうな秋場所二日目ではあるが。

 というわけで、イタリア、イングランド、スペインを渡り歩いたわけだが、それぞれ各国リーグの特色が結果に表れているような気がして面白かった。3試合とも前半は0-0で欲求不満の溜まる試合だったが、結果重視のイタリアは重苦しい緊迫感を漂わせつつ予定調和のようなスコアレスドロー、あくまでスポーティーな戦いに徹するイングランドは爽快な点の取り合い、そして最後は試合がぶっ壊れてどこか哀感漂うスペイン。どれも、悪くない。

 バルサ戦が終わった後、パルマ×ボローニャ(セリエA第2節)を後半から見る。前半は0-0。後半開始早々シニョーリの左足が炸裂してボローニャが先制し、セットプレイでパルマが追いつく。パルマは前節のペルージャ戦と同じ展開で、結果も同じ1-1の引き分け。自慢の守備陣が続けて相手に先制を許しているようでは、先が思いやられる。

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