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A HAPPY NEW YEAR !
にし・たかヲのサッカー日誌
1999-2000/vol.22



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Readers' Mail No.090(1/11)

根性・根性・モチベーション(ど根性)

by Y.N

 少し前の話になりますが、高校サッカー選手権決勝戦をテレビ観戦しました。市立船橋対鹿児島実業という名門同士の戦いになりましたが、実に面白かったです。

 まず、市船。戦術、チーム力、全てにおいて今回の選手権出場校の中で群を抜いて上回っていたと感じました。準決勝の前橋育英戦は厳しいプレッシングの中、両チーム持ち味を消し合うような戦いになりましたが、総合力が違うような印象を持ちました。

 そして鹿児島実業。毎年いいところまで来るんですが、いまいち絶対的な存在にならない。今年はFWの二人が注目されていましたが、決勝まで進んだ要因はチームのバランスが例年になく良かったからと思う。(攻撃的なチームバランスという意味では前橋と並ぶかな・・・)結局の所決勝戦もプロのチーム(Jリーグの弱小チーム同士ぐらいのかな?)みたいな内容で、高校世代のレベルアップを感じました。

 しかし、決勝を見て最初に感じた感想は、Jリーグの大会の面白くなさ。通常の意味不明な2シーズンに加え、間にナビスコ杯。そして無意味な年間チャンピオンを決めた後は間髪入れず天皇杯といった具合に、大会の趣旨の解らないモノが目白押し。コレでは選手もファンもどの大会が一番重要なのか、ちんぷんかんぷんです。夏のお疲れ時にカップ戦(大会進行も毎年変わる)を強要。2シーズン通してチャンピオンにふさわしいチームが地獄を見た後は、下克上とは名ばかりの(J1チーム弱すぎ)天皇杯。これではモチベーションの高い試合など皆無です。天皇杯のJ2チームやJFLが死にモノ狂いでJ1勢を倒しに行っているのですが、なにせ何処のチームも経営難で選手不足(タレント不足)。

 なぜ高校サッカーが面白いかというと、確かに技術、戦術などプロと比べると、全然足りませんが、モチベーションは高い。結果、球際も必死だし、攻撃も荒削りだが面白い。(Jに比べても高校の方が面白い)甲子園が何故毎年面白いか考えると、明日無き戦いをしているからです。ヨーロッパもチャンピオンズリーグに始まり、自国リーグなどはっきりランク付けされて、モチーベーションも高い(トヨタカップがクソ面白くなくなる原因)。

 日本サッカーよ。モチベーションを上げろ。その結果好プレーが出てくる。ダラダラ試合すんな!走れ、シュート狙え。相手殺すぐらいの気合いでボール奪い合え!

投稿大募集!

 本誌『愛と幻想のフットボール(FLF)』では、読者の皆様からの投稿を募集しております。原則としてテーマは問いません。h_okada@kt.rim.or.jpまで、どしどしお送りください。このページに関するご意見やご感想など、投稿以外のメールもお待ちしています。なお投稿の際は、通常のメールと区別するため、文末にお名前かペンネームをカッコに入れて記入するよう、お願いします。いただいた投稿は、いったんこの日誌内で紹介し、その後、こちらの投稿欄にまとめて掲載いたします。

1月11日(火)14:30 p.m.
 成人式の最中に、というより「屋内で」ロケット花火を打ち上げること自体がいかんと思うわけであるが、教育の至らなさを憂いたり若者の無軌道に眉を顰めたりするのも何だか面倒臭いので、とりあえず彼らの行為をきちんと法律に照らして逮捕するなり焦がした晴れ着を弁償させるなりして正しく責任を取らせたのかどうかということのほうが俺は知りたい。そういうことだろ、成人するって。逮捕しろよ、逮捕。そもそも新成人に「おめでとう」なんて言うから勘違いする連中が出てくるのではあるまいか。もろもろの免責特権が剥奪される年齢になることの、どこがめでたいのか俺にはよう判らん。どうしても「おめでとう」と言いたいなら、やっと未成年の保護責任から解放される親に向かって言いなさい。本人には、晴れやかな祝いの言葉をかけるよりも、むしろ肩を落として溜め息の一つもつきながら「悪いけど、これから自分のケツは自分で拭ってね」とでも言っておけばよろしい。

 昨日は18時から東京プリンスで元日本代表選手のインタビュー。俺とは入れ違いだったのだが、先に来ていた編集者によれば、野村サッチーがダンナを連れてロビーを歩いていたらしい。野村監督が夫人を連れて歩いていた、とは見えないところが不思議である。

 首位と3位の対決となったパルマ×ユベントス(セリエA第16節)を観戦。いつの間にかラツィオにとって眼下の敵になっていたパルマを久しぶりに見た。いつからそうなのか知らないが、クレスポ、アモローゾ、ディ・ヴァイオの3トップである。試合はホームのパルマのほうがやや引き気味な戦い方で、イタリアらしさ満載の息苦しい凌ぎ合い。「壁パス大王」と化したジダンが盛んにワンツーを試みるが、テュラム、カンナバーロがこれをギリギリのところで食い止める。ジダン、俺が見てきた範囲に限れば今が最高の状態かも。ときおり果敢なロングシュートも狙い、一人で中盤を制圧していた。後半、インザーギがもらったPKをデル・ピエーロが決めてユーベ先制。解説が金田さんだっただけに、また外すんじゃないかとドキドキしたが、さすがに落ち着いている。失点した上に、インザーギを倒したトリージが退場でパルマは絶体絶命。おまけにディノ・バッジョまでラフプレイで退場である。最近、暴力的行為でくだらないレッドを喰らう選手が多いのが目につく。キレやすいのは日本の子供だけじゃないようだ。ともあれ、9人で今のユーベから得点するのは不可能だと思われた。しかし。ロスタイムも2分ほど過ぎた頃、カウンターでペナルティ・エリアに侵入したクレスポが鋭い切り返しでフェラーラをぶっち切り、角度のないシュートを見事ファーサイドに流し込んだのであった。退場者を出してからのしぶとさはユーベの専売特許かと思っていたが、まさにお株を奪った感じの引き分け劇である。ユーベは、インザーギが好機にしくじりまくったのが痛かったが、これは結果論。ま、ラツィオにとっては望ましい結果だったし、見応えのある良いゲームだったと思う。

1月10日(月)11:45 a.m.
 ハッピー・マンデー、なんだそうである。なぜフライデーではなくマンデーにするんだろうか。どっちだっていいんだけど、何となく金曜日が休みのほうが嬉しいような気がするのは俺だけ? ……あ、そうか。土曜日は学校とか役所とか休みじゃないところも多いから、金曜日じゃ連休にならんわけか。なるほど。ま、いずれにしても俺の場合、カレンダーどおりに休めるような生活はしていないのであるが。事実、今日も夕方から取材が入っているのであった。やれやれ。

 きのう1月9日はラツィオの創立記念日だったらしい。その100回目(厳密には101回目か。こんなことばかり気にしている)の誕生日に行われたラツィオ×ボローニャ(セリエA第16節)をライブ観戦。100周年記念バージョンなのか、ラツィオの連中は見たことのない白を基調としたジャージに身を包んでいた。
 ともかく、こんなめでたい日に負けるわけにはいかない。しかも今節は、他の上位陣が直接対決で潰し合い。ここで連敗するようじゃしばらく立ち直れないぜ……と思っていたのだが、スタメンを見て不安が募る一方であった。サラスとスタンコビッチの2トップ。スタンコ君は一応FW登録だが、実質的にはサラスの1トップである。そしてベンチに控えるのは例のお達者コンビ。シモーネ君もボクシッチも故障中なんだそうだ。あんなに層が厚かったはずなのに、なんでこうなるんだろう。試合が始まっても、慣れない布陣のせいか普段以上にアバウトなプレイの連続でヤバヤバ感いっぱいの展開である。セットプレイ以外、どうやって点を取ろうとしてるのか皆目わからない。やっとコンセイソンが強引なプレイでPKもらったと思ったら、ミハイロが軸足を滑らせて大失敗。「最近、世界的にPKが入らないことが多い」という金田さんのコメントを裏付ける結果になってしまった。
 しかし、この窮地を突貫トカゲ男ネドベドが救う。後方からセンシーニが出した強烈なパスを見事にコントロールしてシュート。惜しくもバーに弾かれたが、こぼれ球をサラスが押し込んで、喉から手が出るほど欲しかった先制点をモノにしたのであった。後半、アンデションの同点ゴール(シニョーリのクロスは絶品!)を浴びたが、またもネドベドが大仕事。コンセイソンのセンタリングに、サモラーノ並みのジャンプ力で飛び込んで勝ち越しゴールである。赤い舌をチロチロと出して喜ぶ爬虫類系チェコ人MFであった(うそ)。その後イエロー2枚で退場してしまったが、この活躍なら誰にも文句は言われまい。さらにラツィオは途中出場のラバネッリが終了間際に移籍後初得点。自らドリブルで持ち込み、最後にDFをかわしたときは息が切れて足元もヨロヨロ、実にしょぼいシュートだったが、それが期せずして絶妙なフェイントになったのか、パリュウカが一歩も動けぬけったいなゴールシーンであった。完走したマラソン走者のような疲労感を漂わせながら涙にくれるラバネッリ。嬉しいのはわかるけど、もっと体力つけてくれ。途中出場のくせに、なにバテてんだ。ともあれ、「アンデションが得点してラツィオが勝つ」という、我がプラン(希望的観測)どおりの結果ではあった。でも、頼みのサラスが怪我で途中交代。容態は不明だが、もし復帰に時間がかかるようだとヤバイ。やっぱ、リバウドをゲットしておくべきだったんだろうか。うーむ。

 コリンチャンス×レアル・マドリー(世界クラブ選手権A組)は、2-2のドロー。エジウソンの2点目に驚嘆。見事に股間を抜かれたカランブーは、あまりの屈辱にしばし茫然としておった。2ゴールでやっと存在感を示せるようになったかと思われたアネルカは、試合を(というか決勝進出を)決めるはずだったPKを失敗。乗り切れない男である。アル・ナサル×カサブランカ(世界クラブ選手権A組)は何だかバタバタした殴り合いで4-3。観客がみんな帰ってしまったのか、派手な展開のわりに静かなゲームだった。アジア勢の1勝はめでたい。来年(まだこの大会が存続しているとして)、ジュビロはどれだけの補強をして臨むんだろうか。ドゥンガ時代のジュビロをこういう舞台で見たかったような気もする。

似てる人シリーズ#71

 コリンチャンスのバンペッタと作家の花村萬月。

1月9日(日)
 また妙な寝言を愚妻に指摘された。何やら苦しげな様子で、「青いブーブーが……」と口走ったらしい。いかん。寝言にまで幼児語が。子供の猛烈な言語習得能力には日々おどろかされているわけだが、その一方で親の言語能力が劣化したのでは話にならない。せめて仕事の文章が幼児化しないように気をつけようと思いまちゅ。

 ひょんなことから、けっこう使いでのある額の商品券をいただく。こりゃお年玉だ無駄遣いしてしまおうという貧乏人根性が頭をもたげ、また新宿高島屋へ。料理の幅を広げるべく、前から欲しかったフードプロセッサーを購入する。去年エスプレッソ・マシンを買ったときもそうだったが、高島屋の台所用品売り場は店員の説明が丁寧で大変よろしい。

 昨夜はマンチェスターU×ネカクサ(世界クラブ選手権B組)をビデオ観戦。ネカクサというチームには、メキシコのバ、アステカのリトマネン、中米のプティ等と地元で呼ばれているに違いないと思われる風貌の選手がいて楽しかった。何を見ているのかよくわからない。試合はそのネカクサが先制し、ベッカムが退場、ファーガソンも退席処分を喰らうという俺にはこたえられない展開となったが、ユナイテッドがヨークのゴールで追いついて1-1の引き分け。10人になってもとりあえず勝ち点は落とさないあたりが、このチームの邪魔くさいところである。

 バスコ・ダ・ガマ×サウス・メルボルン(世界クラブ選手権B組)は、80%以上ボールを支配していたんじゃないかと思われるバスコが2-0で順当勝ち。土井アナは、「エジムンドはイタリアで力を発揮できなかった」的な発言をして金田さんをちょっと怒らせていた(怒っちゃいないか)。ダメだよ、金田さんのエジムンド好きぐらい事前にリサーチしておかなきゃ。なにしろセリエ開幕時に「ミヤトビッチとキエーザではエジムンドの穴を埋められない」と予言してたぐらいなんだから。ま、それを知らなかったのはしょうがないとしても、「欧州からブラジルに帰ってきた=欧州で通用しなかった」みたいなマスコミ的短絡がそこにはあるような気がしたのであった。細かいことではあるけれど、こういう安直な先入観に基づく思い込みや決めつけを注意深く排除していかなければ、この国のスポーツ報道に未来はない。そういう意味で、テキトーに迎合せず自説をはっきり主張した金田さんはえらかった。それにしても豪州人はでかい。このゲームをたったの2失点でおさめられたのは、ひとえに体格のお陰であろう。図体のでかさはそれだけでDFにとって大きな武器なのだということを思い知らされた。

1月8日(土)11:30 a.m.
 第1回世界クラブ選手権が開幕。事前にはそれほど興味が持てず、大会のルール(グループ1位同士がいきなり決勝を行う等)も知らなかった俺だが、いざ始まってみると、これもまあ、なかなか愉快な試みではある。前に「見たい」と言っていたマルセリーニョ・カリオカ対ベッカムが実現する可能性もあるわけだし。解説の金田さんもやけに楽しそうだし。んで開幕戦のレアル・マドリー×アル・ナサル(世界クラブ選手権A組)は、ろくでもないゴールを積み重ねたマドリーが3-1で勝利。不安視された実況は、意外と言っては失礼だけどかなり上等な部類に入るものだった。清水大輔というアナウンサーは悪くない。たぶん日常的に海外サッカー事情をきちんとフォローしているんだろう。地上波民放アナにありがちな知識の「付け焼き刃」感がなく、好感が持てた。TBSの場合、自称「世界のM」アナの印象が強いんで嫌悪感があったのだが、彼を除けばわりと常識的なアナウンサーが多いのかも。「地上波民放」と一括りに論じてはいかんね。でも試合中のCMが多いのには閉口した。ビデオ観戦だからスキップできるとはいえ、それでもあれはいちいち鬱陶しい。それに、ライブでもないのに放送時間が遅すぎやしないか。

 コリンチャンス×ラジャ・ド・カサブランカ(世界クラブ選手権A組)は2-0でコリンチャンス。マルセリーニョ・カリオカがいまひとつ目立っていなかったのが残念だった。大会中に一度は、例の「魔送球FK」を披露してほしい。カサブランカは、2点目の誤審がお気の毒。いつも思うんだけど、どちらとも取れる微妙なプレイを判定するとき、よりゲーム展開に大きな影響を与える(つまり、より強硬な抗議を受けやすい)ジャッジを選択する審判が多いような気がする。たとえばこの試合なら、(仮にビデオでも判別できないくらい微妙なプレイだったとしても)あれをノーゴールと判定してもそれほどモメないが、ゴールインとすればイエローが乱れ飛ぶ状況になるのは当然だ。先日のファン・デルサールの「ハンド」もそう。これは穿ちすぎかもしれんけど、ゲームの流れを大きく左右するジャッジを下すとき、審判はある種の快感を得ているのではなかろうか。微妙なシュートをゴールと判定したとき、GKを退場させたとき、あるいはPKの笛を吹いたとき、(少なくとも逆の判定を下したときと比べて)より大きな職業的達成感が得られるということはないだろうか。この手の誤審は「ホームチームに有利な判定」で片付けられることが多いけれど、実はそういう心理的作用が大きいように思えるのである。地味な黒子役であるだけに、たまには目立ってカタルシスを得たいという気分になるのではないか。ホーム寄りの判定が多くなるのは、そのほうが観客の声援に後押しされて楽に笛が吹ける(自己主張できる)からだろう。その一瞬、審判の耳には「ほら、神様になっちゃえよ」という悪魔の囁きが聞こえるのかもしれない。

 ボローニャ×カリアリ(セリエA第15節)は1-0でボローニャ。カリアリの苦難は続くよどこまでも。唯一の得点はアンデションのFKであった。カリアリの粗雑なカベ作りに助けられてのラッキーゴールである。ベリー・ナイス。某ゴール数当てコンテストでアンデションを指名した俺にとって、彼のボローニャ復帰はほんとうにラッキーであった。ぐふふ。

 サン・ロレンソ×パルメイラス(コパ・メルコスール準決勝第1戦)なるゲームを後半から見た。ちょうどパルメイラスがトヨタカップで来日する直前の試合である。1-0でサン・ロレンソの勝ち。よう判らんが、コパ・メルコスールというのは、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ウルグアイ、パラグアイの5ヶ国から20クラブが参加して行われる国際大会で、去年から始まったらしい。なんだか、すげー恣意的な感じ。いかにも商売のためにでっち上げたような臭いがするぞ。試合はつまらなかったが、倉敷&向笠コンビの話が面白いので、つい最後まで見てしまった。それはともかく、メルコスールって何?

1月7日(金)16:50 p.m.
 うへえ。やられた。負けてもうた。クラブ創立100周年のメモリアルイヤーだというのに、格下相手に取りこぼして最悪のスタートである。ベネチア×ラツィオ(セリエA第15節)は、2-0でベネチアまさかの大金星。あーあ。先制点は移籍早々いきなりスタメンのガンツである。さすがに気合いのこもったいい選手だ。後半の2点目は、エリクソンの采配がモロ裏目に出た感じ。ファバッリに代えてコンセイソンを投入し3バックにするというエリクソンらしくない選手交代で、「下げるならネグロだろ」と思っていたら、悪い予感どおりファバッリの抜けた左サイドを突かれたのである。名波のFKが左にぽつんと立っていたガンツに渡り、その折り返しをどフリーのマニエロがゲット。やれやれ。エリクソン、相手をナメてたんだろうか。先発したラバネッリとマンチーニのコンビは、なんと合計66歳というお達者2トップ。気温マイナス1度でピッチが凍りついているという悪コンディションのときに、この2人では……。案の定、マンチーニは前半途中で負傷退場。ところが控えのFWは奥さんの交通事故でイタリア入りが遅れたサラスだけ。シモーネ君はもうトリノに行っちゃったのか? ボクシッチは何してる? あー、腹が立つ。ベネチアの金星にこんなに落胆してる日本人も珍しいとは思うが。でも、前半ロスタイムから出場の名波はすばらしい動きを随所に見せていて嬉しかった。ぜったい日本にいたときより強く&上手くなってると思う。

 ラツィオだけでなく、デポルティボもふがいない戦いぶり。ラ・コルーニャ×サンタンデール(リーガ第18節)は0-3の惨敗であった。風呂入ったりメシ食ったりでよく見ていなかったが、やはりドナトとマウロ・シルバの不在が痛かったのだろうか。それにしてもホームでこの負け方はいかん。

 バルセロナ×レアル・ソシエダ(リーガ第18節)は、フィーゴの2ゴール、リトマネンの1ゴールで3-1。相変わらずグアルディオラはベンチ(終盤に交代出場したがロスタイムにOG)、リバウドはスタンドで観戦しておった。とりあえずリバウドがファンハールに謝罪して移籍騒動は鼠一匹も出ないまま収束しそうではあるが、何やら不穏なチーム状況である。このゲームも勝ったとはいえ相変わらず面白くない。シャビもいい選手ではあるけれど、やはりグアルディオラの散らし方、精度、キャプテンシーは欠かせないのではなかろうか。

 ユベントス×ベローナインテル×ペルージャ(共にセリエA第15節)をザッピング観戦。インテルでは移籍のセードルフが先発で良い動きを見せて、ゴールも一つ決めていた。ガンツ、セードルフと活躍したわけで、移籍組であかんかったのはラバネッリだけじゃんか。というわけで、インテルは得意の「ホームでバカ勝ち」を見せて5-0。ユーベも得意の(?)1-0でベローナを下したのであった。インザーギえらい。自分でシュートせずインザーギにごっつぁんゴールを決めさせたザンブロッタは、もっとえらい。

1月6日(木)11:00 a.m.
 朝9時ごろ、ドトールでレタスドッグを喰い、煙草を一服している(ほんの10分ぐらいの)あいだに、隣の席は2回も客が入れ替わっていた。俺の隣に座ったのは3人とも40代と思しきサラリーマン。みんな時間に追われているのである。しかし、そんなに寸暇を惜しんでまで飲みたいもんだろうか、コーヒーって。……てなわけで、ぼちぼち仕事に本腰を入れるべく、しばらく途絶えていた早起きモードが復活。まだこの日誌を書くぐらいの余裕はあるけれど、これから数ヶ月に渡ってこなす仕事量を考えるとうんざりする。

 野口某の『超整理法』がベストセラーになったのは何年前だっただろうか。サンサーラという(今は亡き)雑誌の仕事で一橋大学まで著者に会いに行った記憶があるから、あれから少なくとも5年は経っているはずである。あれだけ売れたわけだから、多くの人々が物事を時系列に沿って整理することの有用性(とジャンル別整理の煩わしさ)を知り、それを支持したはずだと思うのだが、実際はそうでもないらしい。たとえば個人のサッカー日誌的サイトを見ても、その多くは各国リーグ別の目次を立てている。そのほうがコンテンツが賑やかになるから気持ちは判らんでもないが、読むほうにしてみると、あれはけっこう煩わしい。作り手の側も、ジャンル分けが徒になって更新が面倒になっているケースが多いのではないだろうか。俺なんか、そのうちサッカー日誌と読書日誌も統合してしまおうかと思っているぐらいだ。まあ、それはよろしい。なんでこんなことを書いているのかというと、スカパーが作っているセリエAの番組表が実に使いにくいからなんである。ウェブもファックスも、放送日程がカード別に整理されているので、「今夜はどのチャンネルでどのカードをやるのか」を知るのがひどく厄介なのだ。ばかじゃないかと思う。番組表ほど時系列による整理が求められるものはなかろう。スカパーの担当者は、客にどれだけ面倒な思いをさせているかを知るために、1週間でいいからサッカーファンの身になって視聴体験をしてみたほうがいい。……と、こんなことをここで書いてもしょうがないので、後で御意見メールでも出しておくことにしよう。

 一昨日から古いゲームばかり見ているが、昨夜もちょっと前に行われたユベントス×ナポリ(コッパイタリア2回戦第2戦)を横目で観戦。ディレクのサッカーTVイレブンというチャンネルは隙間コンテンツの変な試合を放送してくれるので嬉しいのだが、オンエアのタイミングが遅いのが玉に瑕。コッパイタリアはいいとしても、UEFAカップはもう少し早めに放送できないものだろうか。旬が過ぎて値下がりしてから買ってるのかもしれないけれど。それでも、まあ、いまごろEURO2000予選なんか放送してるESPNよりはマシか。ともあれ試合は、カップ戦要員エスナイデルのゴールを守ったユーベが1-0(agg.4-1)で勝利。ナポリは、えもいわれぬほど鮮やかで美しい青のジャージだけが印象的だった。

 コベントリー×チェルシー(プレミア第21節)は期待にたがわぬ熱戦で、プレミアらしい殴り合いを堪能できた。54分にベルギー人FWルセルのゴールでコベントリーが先制したが、直後の55分にフロの同点ゴール。エリア内の左サイドをドリブルで突破してラストパスを出したゾラの個人技が鮮やかだった。さらに83分、ロビー・キーンのヘッドでコベントリーが勝ち越したと思ったら、またその直後にゾラのアシストを受けたフロが同点ゴールを決める。いちいち大はしゃぎから一転して絶望の表情を見せるコベントリーの監督が気の毒になった。2-2のドロー。すでに優勝争いから脱落したチェルシーだが、こういう楽しいゲームを見せてくれれば今季はよしとしよう。

 ところで、ラツィオとチェルシーの共通点をもう一つ見つけた。ともにアウエー用のジャージが、品のない黄色。あれは何とかならんもんか。……と思っていたら、ボローニャ×インテル(コッパイタリア2回戦第2戦)ではインテルも黄色を着ていた。パンツとソックスは黒で、こちらは品がないというより単にダサい。試合はビエリのゴールでインテルが先制。つまらないので途中で寝た。第1戦は2-1でインテルが勝ったらしいから、たぶんそのまま勝ち抜けたんだろうと思う。

 さて今夜からは世界クラブ選手権である。どうやらナビゲーターはラモスと椎名桔平であるらしい。椎名桔平? ふーん。ま、いいけど。ノベライズしたドラマにも出てたから、ちょっと親近感あるし。それはいいのだが、今週はセリエAも2節を消化する日程になっているんで観戦が忙しい。どうしたものか。コリンチャンスの試合はなるべく見ておきたいところである。

似てる人(モノ)シリーズ番外編

 餃子とミカンの房。(愚息・2歳7ヶ月)

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