edogawa's diary on 2002-2003 season #05.
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9月6日(金)10:15 a.m.

 S誌コラムを執筆中。ゴーストやらタイアップやらの匿名原稿と違って、自前の原稿は推敲し始めるとキリがない。おいおい、ふだんは推敲しとらんのかおまえは。あ、いや、まあ、あんまりね。ごめんなさい。10回読み返してもまだ直したくなるわけだが、これ、手書きだったらどうなるんだろう。消しゴムのカスが5センチぐらい堆積しそうだ。もっとも手書きの場合は集中力が違うから、そんなに直すこともないんでしょうが。たまに原稿用紙で仕事してみると、筆力が向上するのかも。2000字書くのに1週間かかっちゃいそうな気もするが。想像しただけで疲れる。ところで、誰の故事だか忘れてしまったが、例の「月下の門」は、最終的に「推す」ことにしたんですか、それとも「敲く」ことにしたんですか。

 ゆうべは、マンチェスターU×ミドルズブラ(プレミア第3節)をビデオ観戦。危うくサッカーが嫌いになりそうなくらい、つまんなかった。現時点では今季ワーストのクソゲー。前半のPK一発で1-0だ。それも、例のエクアドル人レフェリーでも遠慮するんじゃないかと思うぐらい、アウエーチームに厳しい判定だった。ちょっとファン・ニステルローイに触っただけじゃーん。あの程度でバランス崩しとったら、高井戸西SCの紅白戦ではゴール決められんぞ。ともあれ、その後のユナイテッドは悪魔らしからぬ消極的な戦いぶり。そんなにイチゼロで勝ちたけりゃセリエにでも移住したらどうだと悪態をつきそうになったが、そうするとラツィオの順位が一つ下がりそうなので勘弁してください。試合を見ていてもつまらないので、しばらくベーロンだけ見ていたのだが、なーんか地味な仕事ばっかしてるよなー。存在感的には、稲本@プレミアと大差ないような印象。W杯の屈辱がバネになってないのかしら。



9月5日(木)10:50 a.m.

 ゆうべは、マンション管理組合の理事会。組合発足以来最大の難題は、いまだ混迷している。まったくもって、難儀なときに理事を引き受けてしまったもんじゃのう。うっかり総理大臣になってみたら震災やらサリンやら緊急事態続出でワヤになってしまった村山サンも、こんな気分だったのかも。知らない人たちと一つの建物を共有するのは何かと面倒だ。もしかしたら、知らない人たちと一つの国土を共有するよりも面倒かも。おまえも覚悟しとけよ。誰に言ってんだ。前に、孤独感に耐えかねて「会議に出たい」などと無い物ねだりの子守唄を歌ったが、撤回します。やっぱり会議や話し合いはヤだ。不慣れなせいもあるだろうけど、集団の意志決定に参加すると猛烈なストレスを感じる。でも会社って、毎日こんなことやってるわけだよなー。尊敬しちゃいますね。まじで。しかし考えてみると、サッカーも「集団による瞬間的な意志決定ゲーム」みたいなもんだよな。ボールをめぐる会議。あ、だから「決定力」っていうのか。多数決でゴールが決定できれば苦労はしないが。

 リバプール×ニューカッスル(プレミア第3節)を観戦。リーガ開幕で、「やっぱスペインは面白い」と再認識していたここ数日だが、プレミアはプレミアで面白いのだった。敵失を拾ったハマンのドリブルシュートでリバプール先制、オーウェンのPKで2-0となったが、ボビー・ロブソン監督お得意の「渾身の3枚同時取っ替え」が見事に的中。「お得意」ったって、見たのは二度目ですが。前回も大成功していたので、たぶん得意技なんでしょう。まずは81分、途中出場のベラミーが機敏に左サイドを崩してマイナスのクロスを入れ、これをスピードが丁寧に決めて1点差。さらに89分、これも途中出場のロベール(だったかな)のシャープなCKをシアラーがどんぴしゃヘッドで同点だ。金子アナのピンポイント!も炸裂だ。なんで最初からベラミーとロベールを使わないのかという至極まっとうな疑問はともかくとして、2-2のドローである。いいねー、ニューカッスル。CLでも、やんちゃな持ち味を発揮して大暴れしてもらいたい。暴れて終わるタイプかもしれないけど。リバプールのほうは、オーウェンが相変わらず心配。動きはシャープだが、急にシュートが下手になっちゃった感じがする。しくじった2本のシュートは、高木守道への平凡なセカンドゴロがアウトになる確率と同じくらい「入って当然」の形だったのに。唐突な比喩ですみません。



9月4日(水)13:20 p.m.

 午前中、サッカー専門誌月刊S副編集長Y氏と渋谷で打ち合わせ。初対面だったが、待ち合わせ場所の井の頭線改札で、向こうが私を見つけてくれた。どうやら私は、やはり著者近影と同じ顔をしているようだ。当たり前だが、写真のヒョーバンが悪かったので少しだけ哀しい。ライターを12年やってきたが、ジャンルは何であれ「専門誌」の編集者と会うのは初めてのような気がする。初対面の相手と、「実は私、ラツィオのファンでして」「それはご愁傷様でした」みたいな会話が当たり前の世間話として説明抜きで成立するのが嬉しかった。ご愁傷様って言われて喜ぶことはないですが。

 きのうは、黄チーム×黒チーム(高井戸西SC紅白戦第3節)を観戦。今回は先生抜きで6人対6人、セガレは黄チームの1番だった。5人が6人に増えただけで、試合の印象はかなり変わるものである。より激しさを増す仁義なきプレス合戦。前半、黄チームがカウンターから1点をもぎ取った。セガレはとくに絡んでいなかったが、妙にうれしい。GKがのこのこフィールドに出ていってしまったとき、「おい、ゴールがガラ空きだぞ!」と大声でコーチングをしていた黄チーム6番(6歳)のキャプテンシーが実に頼もしかった。試合はそのまま1-0で黄チームの勝ち。終了間際、セガレがGKを務めているときにゴール前の混戦から失点しそうになって、大いに肝を冷やした。だって、あいつ、全然ボール見てないんだもん。まだサッカーの意味がよくわかってない感じである。だが今回は、枠外シュートを一本記録。長足の進歩だ。採点は、先週に引き続き5.0。来週は枠内に撃とうね。なぜか一緒に観戦したヤマちゃん夫人のおびちゃんは、男前の先生にグッときた模様。お会いになりたければ、いつでもどうぞ。

 ラ・コルーニャ×ベティス(リーガ第1節)を観戦。昨季もわりと好感を持って見ていたベティスは、ホアキン&デニウソンの技術系両サイドが健在なのに加え、アルフォンソとアスンソンが中軸に入ったことで一気に分厚くなった印象である。優勝争いに加わってもまったく違和感がないくらいの風格。もっとも、アルフォンソの頭髪は分厚くなかったけどね。愚妻は、「ちょっと見ない間に、あんなんなっちゃうんだー」と驚いていた。そっとしといてやりなさい。あんたのダンナだって、いつどうなるかわからないんだから。アスンソンのほうは、移籍初戦にしていきなり大黒柱的存在感。デニウソンが後ろに流したボールを、ミドルレンジから豪快に左足でゲットしていた。この先制点に続いて、ホアキンが得たPKをアルフォンソが決めて0-2。デポルも、マカーイがオランダ人らしい絶妙トラップから決めて追いすがったが、なんだかピリッとしない。バレロンが消えすぎである。ロメロのモチベが低い感じなのも気になった。後半も、やる気の感じられない守備陣の隙をホアキンに突かれるなどして2-4の惨敗。バイエルン、ミランと当たるCLに向けて、思いっ切り弾みのつかない開幕戦であった。代わりにベティスをCLに送り込みたいです。次節のベティス×マドリー戦が楽しみ。



9月3日(火)14:00 p.m.

 閉店間際のドタバタ劇で、ネスタはミラン、クレスポはインテルへ。深〜〜い溜め息をつきつつ、これからはミラノへ足を向けて寝ようと思うのだが、方向音痴なのでミラノがどっちにあるのかよくわからないのが哀しい。いったい、誰が守って誰が点取るんだよう。スタムが守ってキエーザが取るんですね。だったら、ま、いっか。ネスタも、ラツィオではちょっとモチベ維持が難しいお年頃になってたし。しかしなぁ。CBがスタム&コウトのドーピングコンビっていうのが不安だ。どっちかが離脱したときに出てくるのがミハイロ翁というのも、もっと不安だ。なんか、いきなり選手層が極薄になってないっすか? 「誰のチーム」なのかがよくわからないし。マンチーニのチームなのか。だったら、ま、いっか。

 昨夜はまず、チェルシー×アーセナル(プレミア第4節)をビデオ観戦。1-1のドロー。どうしてアーセナルに勝てないかなぁ。毎年、先制しては追いつかれたり逆転されたりしてるような気がする。この試合も、相変わらず様子のおかしいシーマンがゾラのFKを止められず、チェルシーが先制。後半にはビエラが退場になり、アーセナルの連続得点記録やら何やらをストップする千載一遇のチャンスだった。なのに、見たことも聞いたこともない何とかいう若造に同点ゴールを決められると、すっかり浮き足だって勝機が見出せない。ほんと、逆境に弱いチームだ。いや、後半に弱いだけなのか。どっちにしろ、心身のスタミナが不足している。

 引き続き、バルセロナ×アトレチコ・マドリー(リーガ第1節)をビデオ観戦。ファンハールを取ってリバウドを捨てた格好のバルサだが、好き嫌いは別にして、チームにとっては正解だった感じである。持ちすぎ君がいなくなったために、パスがサラサラ血液のように循環するようになった。サビオラ君もますます伸び伸びプレイできるようになっており、スペクタクルな活劇生に富んだ娯楽大作を見せてくれそうな予感たっぷりである。とくにルイス・エンリケが決めた2点目は圧巻。うろ覚えだが、コクー、クライファート、サビオラ、エンリケ、サビオラとワンタッチでボールを回し、3人に囲まれたサビオラが絶妙のタイミングでラストパス。昔、デカビタのCMでカズが叫んでいた「みんなで決めたんだ!」という台詞を思い出した。だが、しかし。試合は2-2のドロー。2点を取られたことより、あれだけボールを支配して大量の決定機を作りながら3点以上取れなかったことがモンダイである。こうなると、見栄えは悪くても強引にシュートをねじ込んでいたリバウドの不在が際立ってしまう。要するに、しっかりしなさいクライファート、ってことですね。敵のセットプレイ時に、二度にわたって豪快かつテクニカルなクリアを見せていたが、そんなところで目立っているバヤイではないと思う。2部から復活したアトレチコは、したたかだった。どんなにボールを支配されて圧倒されても、1点差は1点差、ということをよく知っている戦いぶり。でもセルジは赤白のストライプが驚異的に似合っていない。仮装してるみたいだ。

 さらに、眠い目をこすりながらソシエダ×ビルバオ(リーガ第1節)を観戦。のっけからバスクダービーである。どうしてカルピンがソシエダにいるの? 知らなかったなー。モストヴォイとケンカでもしたのかしら。事情がよくわからない。試合は、そのカルピンが右サイドの角度のないところからクロスと見せかけたシュートをふんわりと決めてソシエダが先制したものの、直後にビルバオが追いつく波乱の展開。さらにソシエダのFKが決まって前半は2-1だった。後半は見ずに寝てしまったが、4-2でソシエダが勝ったらしい。コバチェビッチがしくじりまくっていたのが印象的だったが、後半は活躍したんだろうか。



9月2日(月)

 本日もプチ夏休み。家族3人で、世界最大の恐竜博2002(幕張メッセ)を観賞。夏休み後の平日とあって、駐車場が今はなき向ヶ丘遊園並みに空いていた。アスファルトで塗り固められた幕張の街は、ひたすら暑い。歩いているだけで腹が立ってくる。こんな街を作ってはいけない、と思った。せめて噴水の一つも設置してマイナスイオンを供給してほしいもんだ。まったくもってベタな感想だが、恐竜はデカかった。さらに異様なのは、セイスモサウルスやブロントサウルスといった草食恐竜の頭が、巨体のわりに小さいことである。尻尾と見分けがつかないくらい小さい。ほんとうに、そのサイズの脳であの体をコントロールできたのか? 少なくとも、稲本のハットトリックと同程度には胡散臭い感じ。帰る前に、土産物ショップでナショナル・ジオグラフィックの恐竜図鑑をセガレに買い与える。これは半ば業務連絡(というか告げ口)だが、各社の恐竜本が並んでいるコーナーに、『痛快!恐竜学』は見当たらなかったっすよ。私は関係ないからいいけど。



8月31日(土)

 きのうの夕刻、短期集中ノックにケリをつけて、プチ夏休み気分。なので本日は、家族3人でよみうりランドのプールへ。結婚前は海やプールとまったく無縁の夏を過ごしていたが、元ダイビング部の愚妻の影響で、すっかり「水辺の夏」が定着している。体型的には、どんどん水着姿に不向きな状態になっているのだが。うう。しかしプールサイドで周囲を見渡しても、水着向きボディのターザンな30〜40代はほとんどいない。そーゆー人は、よみうりランドや大磯ロングビーチには来ないのか。ともあれ、よみうりランドはプール営業最終日とあって家族連れで大賑わい。セガレは、アンパンマンプールでゴキゲンだった。水が怖くて小学校1年生まで泳げず、その後も体育のプールはサボることばかり考えていた私としては、自分のセガレがプール大好きで、頭から水をかぶっても平気でヘラヘラ笑っていることがちょっと信じられない。明らかに母親のDNAですね。世の中、良いところは母親似、悪いところは父親似と相場が決まっている。水着の似合わない体型にならないよう、気をつけたまへ。

 ウエストB×フルハム(プレミア第4節)をライブ観戦。なんで毎週毎週ウエストBの試合ばっかり見てんだ。灼熱のハットトリッカー稲本がプレミア初先発である。だが、相変わらずウロウロしてるようにしか見えない。なんだか、バランスを取ることばかり考えて、ボールの来ないほう来ないほうへ移動しているような印象。後ろから上がってきた味方に追い越されてズルズル下がっていくシーンが目立った。そういうもんなのかなぁ。稲本ばっかり見てるから気になるのか? 結局、見せ場のないまま後半途中で交替。チームも1-0で負け。どうして私が見ているときに活躍しないのじゃ。インタートトでの活躍は、私の中で幽霊かUFOのような出来事になりつつある。



8月30日(金)14:50 p.m.

 あー、むしむしする。人間の置かれた状況としては、「虫虫」や「無視無視」より「蒸し蒸し」のほうがマシだと言われればそれまでなのだが、どうも寝苦しくていかん。むしむしのせいで、なんだか近頃、悪い夢ばかり見るのである。初めて会った邪悪な顔の女にものすごく邪悪な態度で邪悪なことを言われて目が覚めたこともあった。詳細は記憶がないが、その邪悪さだけは今も脳裏に鮮明だ。一昨日は、人から借りたノートパソコンがソフトばかりかハードまでウイルスに感染し、ディスプレイ内の画像がドロドロに溶けたかと思うと、次の瞬間にはパソコン本体のフタが「ウィ〜ン」と自動的に閉じてしまうというスティーブン・キングの世界に遭遇した。驚いたなぁ。目が覚めてからも、「自分で買えないから借りたのに、どうやって弁償したらいいんだっ」としばらく頭を掻きむしっていた自分が、とっても気の毒だった。

 アーセナル×ウエストB(プレミア第3節)をビデオ観戦。ピレスもリュングベリもベルカンプもいないアーセナルは、やけに黒かった。スタメンのうち8人が黒人だ。そのアーセナルが、コール、ローレン、ヴィルトールのブラックパワー炸裂で前半は3-0。ウエストBにとっては、なんとも痛々しい45分であった。後半は意地を見せて2点を返したものの、相手にも2点取られて5-2。なんちゅうか、ざっくりした試合だったっすね。気になるのはシーマンだ。どうも様子がおかしい。まあ、ある意味では常に様子のおかしい人ではあるのだが、今は容貌だけではなく、プレイ面でも変調をきたしている感じ。容貌のほうは「変調」ではないですね。たぶん、「変異」でもないと思う。それにしても、脇の下をヘマヘマと抜かれたり、無茶な飛び出しでピンチを招いたり、まだブラジル戦の傷が癒えていないのだろうか。数少ないファンの一人として心配でたまらない。タマちゃんの安否と同じくらい心配かも。



8月29日(木)16:10 p.m.

 やっぱ派手だよな、青と黄のストライプって。

 G先輩やマッキー編集長から頂戴した500〜700字の原稿をコツコツ書いているうちに、だんだん短距離走向きの筋肉が鍛えられてきたような感じ。べつに脳味噌が筋肉になっているわけでは多分ないが、こんどは長距離ランナーに戻れなくなる恐れがあるので厄介だ。しかし、この手の速攻ワークは入り始めると連鎖反応でも引き起こすのか、また2000字前後の仕事が舞い込んできた。しかも嬉しいことに、深川に某サッカー専門誌からコラムの依頼だ。やっほー。待ってました。担当Y氏によれば「はぐれ系サッカー誌」とのことだが、私も「はぐれ系サッカー語り」を目指しているので、願ったり叶ったりである。〆切は1週間後。来週もやることができてヨカッタ。再来週以降はヒマです。そろそろこのタイトロープも切れちゃうかな。

 そんなことはともかく、稲本ハットトリックだ。びっくりだ。3点目のシュートシーンがニュース映像では映っていなかったが、あの2点目はジェラード&スコールズ級だった。シビれるねぇ。でも、どうしてインタートトカップだけ大活躍するんだろう。ひょっとして、去年CLに出場して国内リーグには出られなかったせいで、外弁慶になっているの? ま、とりあえず「スケールが大きい」ってことにしておこう。ところで、「スケール」と「スーケル」がとてもよく似ていることに、いま気づいた。で、どこにいるんだスーケル。



8月28日(水)11:40 a.m.

 きのうは杉並区某所の公園で、黒チーム×黄チーム(高井戸西SC紅白戦第2節)をライブ観戦。黒と黄で紅白戦ってことはないが、要するにセガレの練習を見に行ったのである。グラウンドは、大人がハンドボールをやるのに丁度いいくらいの広さ。周囲には金網。東京でサッカーやろうと思ったらしょうがないとはいえ、これでは視野の狭い選手が育つのも無理はないと思った。しかしまあ、子供(4〜6歳)は総勢9人だし、十分に走り回れるスペースではある。

 現場に到着すると、男前の先生(コーチのことをここではそう呼ぶ)がセガレのユニフォームを持ってきてくれた(業務連絡:おびちゃんスンマセン、今週でも見られました)。シャツは、襟つきのVネック。生意気にも、スネ当てまで入っている。使わなかったけど。親バカ炸裂で恐縮だが、セガレは青と黄の縦縞がものすごくよく似合った。そのシャツの上に、セガレは黒のビブス(3番)を着用。準備運動の後、「ボールとトモダチ」になることを眼目としたような練習メニューがいくつか続く。セガレを含めて、子供たちが先生の言うことを猛烈によく聞くことに驚嘆した。先生の笛がピッと鳴ると、背筋がピッと伸びる感じ。ホイッスルがもたらす規律効果は侮れない。家庭教育にもあの笛を導入したいと本気で思う。

 やがて、波紋を呼んだ「600対300」の真相がわかった。ドリブルシュートなどの練習を黒と黄に分かれて行うとき、チームワークと集中力と勝負根性を養うため(?)に、途中で先生が「いまは84対82で黄色が勝ってるから、黒チームもがんばれ」とテキトーに(何の根拠もなく)点数をつけるのである。そのプレッシャーに負けたのだろう、シュート練習のとき一発で枠を捉えられなかったのは、うちのセガレだけだった。うー。さすが私の子だ。遊びだとわかっていても、頬がピクつくのを抑えられなかった。しかし最終的には、255対253で黒チームの勝ち。

 さて、試合である。先生が黄チームに入って、5人対5人。GKを除く8人のフィールドプレイヤー全員がボールを囲んで移動する、超コンパクトなトータルフットボールだ。動き出しの遅いセガレは、なかなかボールに触れない。あんまり触れないので、先生が気を利かせてFKを蹴らせたりしてくれるのが、かえって哀しかった。結局、枠内・枠外を問わずシュートはゼロ。しかし守備面では、敵の決定的なシュートを二度にわたってブロックするなど、かなりの貢献度だったと思う。ガゼッタの採点なら5.0ってとこか。終盤にGKを務めた黒チーム1番の好セーブ連発もあって、この仁義なきプレッシング合戦はスコアレスドロー。セガレは来週までに、もっとシュートの意識を高めないといけない。

 夜、レバークーゼン×ドルトムント(ブンデス第?節)をビデオ観戦。ルシオがチームに残っていたので嬉しかったでごわす。前半、相変わらず生真面目なフェイントを見せるシュナイダーが起点となって左右の揺さぶりをかけ、プラセンテが岡野@ジョホールバルのようなスライディングシュートを決めてレバークーゼンが先制。バラックとゼがいなくなったレバークーゼンの攻撃はいささか躍動感に欠けるものの、昨季の「熱」は失っていない。しかし後半、巨漢コラー(WOWOW的にはコレル)の頭で同点にされ、1-1のドローだった。右からの浮き玉を、ジャンプしないどころか少ししゃがみながらヘディングするコラーの姿が異様だった。おいどん、そのクロスを止められんかったのが悔しいでごわす。

 ナント×ランス(フランス第4節)は、ちかごろ大流行の2-2のドロー。前半はどこか面倒臭そうにサッカーしていたランスだったが、後半にウタカとディオプのゴールで追いついた。名前がわからないのだが、左サイドで再三にわたって香車アタックを敢行していたナントの14番が出色。自陣から敵陣ゴールラインまで高速ドリブルで駆け上がってクロスを上げ、チームの2点目を演出したプレイは圧巻だった。



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