edogawa's diary on 2002-2003 season #06.
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9月18日(水)11:25 a.m.

 きのうは日朝首脳会談。新聞記事の「朝日関係」という文字を見て、なるほどアレはアサヒではなくチョウニチ新聞と読むのであったかと得心した人も多いらしい。いたずらに謝罪ばかりしてきたわが国だが、いきなり素直に謝罪されると途方に暮れて憂鬱になるものだ。人間、謝るのは難しいが、謝られるのはもっと難しいのかも。ゴメンで済んだらケーサツも裁判所もレッドカードも要らんしな。



9月17日(火)

 サンダーランド×フルハム(プレミア第5節)をビデオ観戦。どうやら私の提言が聞き入れられたようで、稲本とマルブランクが仲良く一緒に先発していた。前半、そのマルブランクを起点にした攻撃から稲本がフィニッシュを決め、フルハムが先制。味方がヘッドですらしたボールをピタリと足元で止めて間髪入れずに放ったシュートは、ストライカーのそれであった。私は思うのだが、こうなったら代表の2トップは稲本と小野ってことでどうだろう。それではダメな理由があったら教えてほしい。フィジカル系&テクニシャン系で、理想的な組み合わせだと思うのだが。しかし稲本はその後、いかにも類型的なトップ下ワークも見事にこなしてみせたのであった。相手GKからラッキーしまくらちよこのパスをもらって2点目をアシスト、さらにカウンターからドリブルを仕掛けて3点目につながるスルーパス。いや〜ん、ペルージャ時代の中田みた〜い。稲本が丁寧なインサイドキックでスルーパスを出すのを見ると、なぜか照れ臭い気分になるのは私だけだろうか。なんかコソばゆい感じ。ギターしか弾けないと思っていた友人がバンドでボーカルを担当しているのを見たときみたいな心境、ってところかな。ともあれ、0-3でフルハムの圧勝だ。サンダーランドも終盤、フロ&クインという合計身長4メートル65センチというギネス級2トップを披露して追いすがったが、ぜんぜんダメだった。合計身長はウソです。

 ベティス×レアル・マドリー(リーガ第2節)をビデオ観戦。1分たりとも退屈しない、白熱のボール奪取合戦であった。単独プレスでジダンからあんなにエレガントなやり方でボールを奪えるのは、デニウソン以外にいないかも。一歩も引かずに前からプレスをかけ、身を挺してシュートをブロックするベティスに、私はすっかり惚れました。なんてスリリングなんだろう。しかしマドリーもさすがの堅守で、なかなか決定機を作れない。左右からびしびしクロスは入るものの、ベティスはゴール前で人数と身長が足りないのである。だが、一瞬のスキを見逃さない抜け目のなさはあった。アスンソンが放り込んだボールをイエロがヘッドで味方につなごうとしたその瞬間、どこからともなく出現したカピが懸命に脚を伸ばしてそれをカット、すかさず放ったシュートはゴール右隅に飛び込んだのだった。そのまま前半は1-0……で終わりそうだったのだが、ロスタイム途中で場内がブラックアウト。停電である。しばらくして照明が戻ったが、電力が安定的に供給できないとか何とかいう21世紀の文明国とは思えない理由で試合は延期だとか。滅多に見られない好勝負だっただけに、ものすごく残念だ。デニウソンとホアキンの切り返しエネルギーでも利用して自家発電とかできないもんかのう。



9月16日(月)

 ペルージャ×レッジーナ(セリエ第2節だけど開幕戦)をビデオ観戦。ちゅんちゅけ先発は当然のこととして、バローニオがペルージャにいるとは知らなかった。ムックリだかマッコリだかという新戦力の活躍もあって、ペルージャの2-0。正解はミッコリでした。ムックリはアイヌ独自の楽器だ。ちゅんちゅけは、まあまあの存在感。ふつうに活躍して、ふつうに負けたって感じだった。ふつう以上にやらないと勝てない。

 ビルバオ×バルセロナ(リーガ第2節)をビデオ観戦。倉敷さんの担当ではなくて寂しかった。国王杯で3部のチームに敗れちまい、ファンハールはいきなり背水の陣って感じ。しかし、得点王を狙う(?)ルイス・エンリケのゴールでバルサが先制。さらに、クライファートがループでスペースに落としたボールをサビオラ君がやはりループで決めて0-2である。フタコブラクダの背中を思わせるような、美しい2つの放物線であった。

 トゥエンテ×フェイエノールト(オランダ第4節)をビデオ観戦。小野の2ゴール、宋鐘国の活躍もあって、1-5。宋のクロスをヘッドで叩き込んだ1点目といい、GKの股間を抜いた2点目といい、小野のストライカーとしての適性には目を見張るものがある。考えてみると、小野ぐらいGKとの1対1を冷静に(相手を嘲笑うように)決められる日本人選手はいないような気がするぞ。代表では、柳沢とポジション交換してみたらどうか。



9月15日(日)

 ヤマちゃん夫妻と勝沼でぶどう狩り。ぶどう園の天井は、作業する女性に合わせて設計されているので、私のように図体のデカい男はずっと腰を曲げたまま歩かねばならず、大変ツラかった。クインやカリュウだったら、もっとツラいと思う。彼らより気性の荒いストライカーだったら、イライラして天井をブチ壊し始めるに違いない。つまり、ヤンカーはぶどう狩りに連れていかないほうがいいということだ。いろいろな種類のぶどうを同時に食べてみると、ぶどうにもいろいろな味があることがよくわかる。子供みたいな感想で申し訳ないですが。これから勝沼にぶどう狩りに行く人に何かアドバイスするとしたら、「弁当を持っていけ」ということか。勝沼には、基本的にぶどうとワインしかないと思ったほうがよろしい。あと、贔屓チームの試合がライブで中継される休日に中央高速に乗るのは考えものだ。すげー渋滞で、ラツィオ戦に間に合わないんじゃないかとヒヤヒヤしたです。

 へろへろになりながら9時過ぎに帰宅し、セガレを速攻で寝かしつけてから、ラツィオ×キエーボ(セリエ第2節だけど開幕戦)をWOWOWで観戦。ラツィオ戦のライブ中継を「選べる」なんて、とってもハッピーだ。スカパーに「これならいいよ」って言われたとしか思えないが。新生ラツィオ(毎年「新生」なんだけど)の前線には、なぜか柳沢慎吾がいた。ヘンだなぁと思ってよく見たら、それは柳沢慎吾ではなく、キエーボから移籍してきたコッラーディという選手であるらしい。頼りない顔だなぁ。猛烈なマイナー感。なんで下インザーギじゃないんだよぅ。「今季のラツィオは意外に強い」と周囲に言いふらしてきた私だが、のっけから出鼻を挫かれた感じ。あ、さっきのは「シモ・インザーギ」って読んでね。本誌は今季、あの兄弟を上インザーギ、下インザーギと表記して区別します。

 しかし試合のほうは、いきなりシメオネ様のゴールでラツィオが先制。そういえば私は先日、夢の中でシメオネ様に会った。W杯の(なぜか)マリ戦に勝った後で(なぜか)インテルのジャージに身を包んだシメオネ様がわが家に現れたのだ。すっかり舞い上がった私は、サインを貰おうと講談社のW杯ガイドブックとペンを差し出したのだが、それをパラパラとめくったシメオネ様は、「これ、おれの写真が載ってねえじゃん」とおっしゃって、ガイドブックを私に突き返した。とっても怖かった。それでもメゲずに、セガレのフィーヴァーノヴァを持ってきて差し出す私。そのボールにシメオネ様が手を伸ばした瞬間、目覚まし時計が鳴って私は現実に引き戻されたのだった。続きが見た〜い。

 そんなことは、どうでもいいのである。幸先よく先制したラツィオだったが、その後は守備がボロボロ。っていうか、コウトがボロボロ。「えーい面倒くせぇ飛び込んじまえ」的な粘りのないスライディングタックルを連発してはキエーボのアタッカーに置き去りにされ、無惨な失点をくり返す。あのねぇ。それはネスタだからうまくいった守り方なのね。彼がいなくなったからって、あんたがそれやる必要なないのよ。そんなわけで、柳沢慎吾の同点ゴールもあって一時は期待が膨らんだものの、2-3で力負け。運転疲れが倍増したセリエ開幕戦であった。スタンコのシザースが決まってればなぁ。とほほ。



9月14日(土)

 リーズ×マンチェスターU(プレミア第5節)をライブ観戦。リオをめぐる因縁マッチは、キューウェルのヘッド一発で1-0であった。いつもユナイテッド戦だけは凶暴性をなくして借りてきたネコ状態になるリーズだが、今回ばかりはサポーターの怒りに後押しされて堂々たる戦いぶり。ま、キーンもスコールズもベーロンも不在で、フィル・ネビルが中盤やってるユナイテッドに負けてちゃ話にならんが。

 チェルシー×ニューカッスル(プレミア第5節)をライブ観戦。3-0でチェルシー完勝。ゾラはいま、自分が神になったような気分なんじゃないだろうか。オイシイこぼれ球が、必ず彼の足元に転がってくるのである。ニューカッスルのほうは、先発のベラミー&ロベールが不発。やっぱ、3枚同時取っ替え要員としてベンチに待機させておいたほうがいいのかも。



9月13日(金)10:55 a.m.

 きのうの日誌を書いてから、忙しかった頃の自分の日誌を読み返してみた。なんて気の毒な人なんだろう、と思った。「インフルエンザでのたうち回り」や「飲食店情報ノック」なんて、涙なしには読めないよな。やっぱ休むときは休まんといかん。どうせ秋冬シーズンは「4ヶ月で40万字」みたいな話になりそうだし、今はそれに備えて体力作りでもしとくか。仕事がありゃあ、やりますが。

 ゆうべは、フルハム×トッテナム(プレミア第4節)をビデオ観戦。うーむ。「フルハム」ときたら「トッテンハム」にしなきゃいけないような気もする。ハムハムダービーですね。あー、ものすごくクダラナイ。「38歳・一児の父」が書いているなどとは到底信じられないのだった。今に始まったことじゃないけどさ。ところでハムって何ですか。コンサイスのカタカナ語辞典を見てみたら、「Ham」は旧約聖書中の人物でノアの息子だそうだが、それと関係あんのか? そういや、ウエストハムもハムだよな。でも「ウエスタム」という表記は見たことがない。あんまり関係ないけど、とっとこハム太郎も「とっとかむ太郎」とは言いません。日本ハムは「株式会社ニッポナム」に改称すると心機一転できそうだけど。「ニッポナム・ファイターズ」って、あんがい強そうじゃん。いつまでハムの話してんだ。

 試合のほうは、フルハムがグズグズと攻めあぐんでいるうちに、少ないチャンスを確実にモノにしたトッテナムが0-2とリードしてハーフタイム。何者かが左サイドを崩してからシェリングハムがフィニッシュを決めた2点目は、チームの好調ぶりを物語る逸品だったと言えよう。だが後半、とうとうUFOが私の前に姿を現した。前半からふだんよりも積極的に攻撃に絡んでいた稲本が、相手DFから完璧なパスを足元にもらって、ミドルレンジからゲット。ラッキーしまくらちよこのプレミア初ゴールである。後半アタマから入ったマルブランクとは視線も合わさない険悪なライバル関係だと聞いていたが、意外にコンビネーション良さそう。ぜんぜん種類の違う選手なんだし、こんどからは一緒に先発させたほうがいいと思うよ。うんうん。賛成賛成。で、その後もいつぞやのチェルシー並みに足の止まったトッテナムをフルハムが圧倒し、PKとロスタイムのドサクサ弾によって大逆転勝利。ミドルズブラ戦といい、この試合といい、意外にPL学園的復元力のあるチームである。フル出場の稲本はマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたとか。すごいすごい。でも、スライディング・タックルが多すぎるのがちょっぴり心配だ。すごく上達してて、ボールをきれいに奪うシーンも多いのだが、いちいち飛び込み過ぎだと感じるのは私だけだろうか。クルマの運転と同じで、慣れて慢心した頃に一発レッド喰らっちゃったりしそうな気がします。出場停止になるなら、ジャマイカ戦の前後がいいと思うが。



9月12日(木)11:55 a.m.

 ヒマだ。超過密日程で発狂寸前だった先月は毎日毎日ヒマになりたいヒマになりたいと思っていたが、ひとたびヒマになってみるとそれはそれで辛い。なにしろ貧乏でヒマなんだから、タチが悪いのである。「貧乏ヒマなし」というけれど、これは別に「貧乏人ほど忙しい」という法則の存在を示しているのではなく、「貧乏ならせめて忙しくしてないと救いがない」と解釈するのが正しいんだと思う。「貧乏ヒマなしで大変ですわ」ではなく、「貧乏ヒマなしでありがたいこっちゃ」と言うべきなのだ。なんてことを言いながら、また忙しくなればブツブツと愚痴をこぼすに決まっているわけで、要は永遠の無い物ねだりなのだった。結論としては、「貧乏が憎い」ということですね。仕事くれ。お金でもいいけど。

 とはいえ将来的に失業しているわけでもなく、きのうは11月以降に動くゴースト仕事の打ち合わせで半蔵門へ。初対面の新書編集者H氏は、とても落ち着いていて頭の良さそうな人だった。かなり経験豊富な印象で、自分より少し下ぐらいかと思ったが、聞けばまだ20代とのこと。ここ1〜2年で、めっきり年下の編集者と仕事をする機会が増え、自らのオヤジ化を実感するわけだが、みんな凄くよく勉強してるし、ちゃんとしていて頼もしいよなぁ。これから偉くなるのは彼らなので、ライターとしては若い編集者を大事にしなきゃいけません。

 先週書いたコラムのゲラがファックスで届いた。原稿をタテ書きにプリントアウトしてからファックスしていた時代とは違い、いまはヨコに書いたものがゲラで初めてタテになって出てくる。ヨコ書きでさんざん推敲した文章が、タテになるとまた違った印象になるから不思議だ。なんちゅうか、ヨコよりタテのほうが「強く」なる感じ。ヨコパスよりタテパスのほうが相手に脅威を与えるのと何か関係があるのだろうか。ともあれ、ゲラにまでなればもうボツになる恐れもないと思うので宣伝しますが、拙稿が掲載される『月刊サッカーズ』11月号は、9/24発売予定。倉敷さん&八塚さんの連載あり、スカパーのサッカー番組表ありのすばらしい雑誌なので、必ず買いなさい。

 フェイエノールト×エクセルシオール(オランダ第3節)を途中から見た。ファン・ホーイドンクのPKとFKで、前半は2-1。ファン・ホーイドンクのFKは、ちょっとどうかしているんじゃないかと思うくらい、よく入る。下手なバスケ選手のフリースローよりも確率が高いかも。サッカーに「指名打者制度」があれば、オランダが予選敗退することもなかったに違いない。もういいよ、その話は。試合のほうは、後半にも2ゴールを追加したフェイエノールトの4-1。もっとも、点は入るがあんまり面白くない。フェイエノールトの攻撃は、手数ばっかり多くてスピード感がなく、見ていてひどく窮屈なのである。小野をもっと前でプレイさせろよボスフェルト。小野も、もっと芸を見せびらかしていい。監督は「サッカーはサーカスじゃない」とか言ったそうだが、それってサーカスを侮辱した物言いだと思う。



9月11日(水)11:20 a.m.

 四日分まとめて更新である。多忙だと更新が滞るのは当然だが、からっきしヒマでも、パソコンの前に座らないのでやはり更新が滞るのだった。今週はサッカーが少ないので、わりと地上波を見ている。ゆうべは、久しぶりに『プロジェクトX』を見た。夕張メロンだった。品質管理は産地の命だった。『ぷっすま』も見た。20代の新妻にカレイの煮付けやらチキンドリアやらをレシピなしで作らせるというよくある企画だったが、単に「こいつ、なんも知らないでやんの」と嗤うだけでなく、出来上がった得体の知れない料理を「食う」というのが斬新だった。大量の醤油(だけ)で煮たヒラメ(素材の選択から間違っているわけです)は、見ているだけで病気になりそうだった。レバーの食えないユースケ・サンタマリアに親近感を覚えた。っていうか、チキンドリアにレバーを入れちゃダメだ。



9月10日(火)

 黒チーム×黄チーム(高井戸西SC紅白戦第4節)を観戦。セガレは黒の3番である。練習開始前から自主的にシュート練習をするなど、少しずつ「いま何をすべきか」を自分で考えるようになってきたようだ。自分の頭で考えられないと、サッカーは上達しない。なので、「試合では密集から離れてゴール前に張ってろ。オフサイドルールもないし」という入れ知恵はまだしないことにしている。どうすれば点が取れるか、自分で気づけ。しかしまだぜんぜん気づいていないので、試合では相変わらずプレス合戦に参加。ボールタッチの回数は増えてきたが、あらぬ方向に蹴っ飛ばすケースが多すぎる。おまえの目指すゴールはあっちだ。こっちに向かって蹴るな。採点は、ちょっと辛目の4.0。試合のほうは、ロスタイムに黄チーム2番の見事なダイレクトシュートが決まって0-1だった。ラストパスを出したのは、黒チームの一員だったはずの先生である。ずるいずるい。しかし、どうやら練習中に転んで泣いていた黄2番の子に活躍のチャンスを与えたような感じなので、抗議はせず。与えられたチャンスを一発でモノにしたその子の親が羨ましい。

 ところで、土曜日にこのジュニアクラブの全国大会(!)が名古屋ドームで開催され、高井戸西SCの小学生4人を含む東京代表チームが優勝したとか。わーお。「この子たちにもそういうチャンスがあるので、頑張ってください」と先生に言われて、胸がドキドキした。リアルすぎて、妄想よりも「代表入りしなかったら寂しいだろうなぁ」という不安が先に立つ。小学生のうちからそういうサバイバル合戦に巻き込まれるのが、いいことなのか悪いことなのか、よくわからない。だいたい、このレベルの子供たちに全国大会が必要なのか? とか何とか言いながら、そこで決勝ゴールを決めるセガレの姿を妄想したりもするわけですが。ああ。



9月9日(月)

 毎年書いているので、今年も書かないと気持ち悪い。今日は薬師丸ひろ子の誕生日である。だからというわけではないが、20年前なら彼女が主演していたかもしれない映画『 リターナー』を、セガレが幼稚園に行っているあいだに夫婦で観賞。人類が滅亡の危機に瀕した2082年からタイムスリップしてきた少女が、未来を救うために過去を改変すべく奮闘するという、よくある話である。ターミネーターとETと未知との遭遇とエイリアンとブラックレインと戦国自衛隊を適当にコラージュしたような作品だった。宇宙船が未知との遭遇のようになり、宇宙人がETのようになり、岸谷吾郎演じる悪役(ヤクザ)がブラックレインの松田優作のようになり、金城武が銃撃される場面がジーパン刑事の殉職シーンのようになってしまうのは、何故なんだろう。一つの到達点として、越えがたいものになっているのかもしれない。そういえば以前、WOWOWで『チャイニーズレストラン』(だったかな)という映画を見たとき、「ロシアンルーレットのシーンは、野獣死すべしの松田優作を誰も越えられないな」と思ったことがあった。死んでしまっただけに、彼を乗り越えるのは大変だ。話は飛躍するが、同じ理由で、テレビ批評の分野でナンシー関を乗り越えるコラムニストもなかなか出てこないかも。ともあれ、そうは言いながらも、よくできた面白い映画でした。初めて見たが、鈴木杏という女優は魅力的だ。彼女が泣きながらアルデンテのスパゲティを食べるシーンでは、思わず涙ぐんでしまった。誕生日はいつだろう。ただ、金城武には、あんまり日本語の台詞を与えないほうがいいと思った。



9月8日(日)

 オランダ×ベラルーシ(EURO2004予選3組)をビデオ観戦。久しぶりだよなぁ、オランダ見るのも。W杯をサボって休養十分なだけに、期待感も高まるというものである。で、その期待を裏切らない出来映え。序盤こそ例によって「いつでも取れるぜ」的な油断が感じられて心配だったが、それは油断ではなく、点の取り方をみんなでいろいろ試しながら相談しているだけなのだった。30分かけて「会議」を終えると、まずダビッツの左足ミドルがスパーク。さらに98年のブラジル戦を思わせるようなクライファートのヘッド炸裂で前半は2-0だ。そして後半には、途中出場のハッセルバインクが3人に囲まれながら素早い振り抜きで強引に決めて3-0の圧勝。大好物の3人がゴールゲットして、江戸川的には大満足であった。不安材料は、ますますスピード劣化の目立つフランクぐらいでしょうか。



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