ホームヘルパー2級取得を目指して



スクーリング開始
スクーリング第4日目(第7回・第8回)
平成15年2月6日
内容:基本介護技術・身だしなみ
             ・衣類着脱の介助
    基本介護技術・介護者の健康管理(3)
             ・家具、車いす等への移乗の介護
             ・車いすでの移動の介助
             ・肢体不自由者の歩行の介助
             ・視覚障害者の歩行等の介助

持ち物:前開きのパジャマ(Yシャツと下はジャージでもOK)、
     アイマスク(バンダナでもOK)

10:00〜13:00,14:00〜17:00

先週と同じ看護師で、看護・介護教育と共にケアマネージャーもされている先生が講師。今日も引き続き、厳しく、てきぱきとした指導で、緊張しました。


ホームヘルパーの仕事を大きく分けると「家事援助」「身体介護」「相談・助言」となります。「相談・助言」では、その人のADLを向上させる為に、福祉用具の紹介する機会もあります。福祉用具を使う上で、大事なのは相手を良く見て使えるものなのか、使えないものなのかをよく考えることが大切です。「確実に便利に過ごせるようになりますよ」などとは、絶対に言ってはいけません。経済状況や、その人が使いこなせるか…多角的に物を考えることが必要です。福祉用具は、危険と隣り合わせのものも多く、自分ができるからできるだろう、大人だからできるだろうなどという思いこみはいけません。その為にも「相手をよく見る」ことが重要です。

午前中は、片麻痺の人の浴衣からパジャマへのベッド上での着替えと、同じく片麻痺の人の自分での着替え方を実習しました。片麻痺の人の着替えの基本は「健側(けんそく/正常な側)」から脱がせ、「患側(かんそく/まひ側)」から着る。着替える前には、このパジャマで良いか確認すること。1人で着替えるのはなかなか大変でした。1人で着替える時は、前への転倒防止の為に、椅子をベッドに向けて座ってやると、体勢を崩した時に危険度が下がります。また、椅子も安定性が良く、ひじかけがあるようなものが良いので、着替える前の環境整備も大切です。ボタンをかけるのにも、小さめのボタンより大きめの方がやりやすい、タフタ素材よりも伸縮性のある素材の方が着脱しやすいなど、やってみて改めて理解するものも多いものです。

午後は、ベッドの端座位から車椅子、車椅子から端座位、車椅子の介助方法(段差・スロープ)をやり、杖歩行の体験と見守り(片麻痺・杖でスロープ、階段、平地を歩いてみる)、視覚障害者の実体験と誘導の実習をしました。車椅子は、おばあさんの外出の時にいつも使っているのに、知らないことがありました。段を上がる時にティッピングバーを踏んで段を乗り越えるということ。いつもハンドルを思いっきり下げていて、とても大変だったのです(苦笑)。こんなに楽に上がるなんてびっくりしました。それから杖歩行。思いのほか、杖をついている方の肘に負担がかかってきて驚きました。そして視覚障害者の体験は、アイマスクをして階段昇降をしたのですが、ガイドヘルパーがいるのにとても怖かったです。

最後に、先天性の目の障害がある男の子のいきいきとして音楽活動をしている様子のビデオを見ました。先天性の障害のある方は、小さい頃からだんだんに障害とおりあいをつけながら生きてきているので、大きくなってもうまくやっていけることが多いようですが(もちろん、ものすごく努力されて、苦労されておられますが)、中途障害の方はなかなか難しいようです。そういう気持ちを理解することも大切ですね。
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