涼子ちゃんはマルボロを吸う(1997.10.14)

涼子ちゃんはマルボロを吸う(1997.10.14)


仕事の帰りみち
疲れた涼子ちゃんは
マルボロを吸いながら歩く

傷のある上弦の月
点滅するコーン
ヘルメットを着けた夜中の工事人が
マンホールからぬっと顔を出す夜

モグラたたきの
槌を思い
マルボロの煙を
ふっ
ふっ

空は魚の絵柄

清水鱗造 週刊詩 目次前頁(夜11時に書く日記(1997.10.21))次頁(捨て猫(1997.10.7))

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