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 −ルイス・キャロルについて−
ルイス・キャロル(1832-1898)
LEWIS CARRLL

ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジスン)は1832年1月27日、チェシャー州のダーズベリで牧師の長男(上に姉二人)として生まれました。のどかな田園の牧師館で暮らしていたキャロルは、総勢11人の兄弟姉妹のリーダーとして遊びやゲームを考案したり、家族のための雑誌を発行したりしていました。

1850年にオックスフォード大学クライスト・チャーチへ入学。在学中から雑誌などに匿名や筆名で寄稿しています。また特別研究員に任命され、卒業後は数学の講師として大学で教えるようになります。
1856年、ペンネーム“Lewis Carroll”誕生。本名のCharles Lutwidgeをラテン語に直したCarolus Ludovdcusをもう一度英語にしたのが“Lewis Carroll”。また同じ年、カメラを購入。写真家としての腕も発揮していきます。さらに、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のモデル、アリス・プレザンス・リデルと出会ったのもこの年でした。

そして1862年7月4日、金色の午下がり…。アリス・リデルとその姉妹、友人のダックワースとのボート遊びのなか、アリスの物語は生まれました。
ルイス・キャロルの名で出版した作品は、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のほか、ノンセンス文学の『スナーク狩り』、長編の『シルヴィーとブルーノ』、それに詩などがあります。チャールズ・ドジスンとしても、数学や論理学の著作を数多く残しています。

ルイス・キャロル年表
1832
1月27日、チェシャ州ダーズベリーで生まれる。本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドジスン
1843
ヨークシャー州クロフトの牧師館に移る。
1844
リッチモンド校(グラマー・スクール)に入学。
1845
挿絵入り家族回覧誌『Useful and Instructive Poetry (実益と教育のための詩)』発行。
1846
ラグビー校(パブリック・スクール)に入学。
1850
家族回覧誌『Rectory Magazine (牧師館雑誌)』、『Rectory Umbrella (牧師館の雨傘)』発行。
1851
オックスフォード大学クライスト・チャーチ学寮に入学。二日後、母が死去。
1852
特別研究生となる。5月4日、アリス・リデル生まれる。
1853
家族回覧誌『Mischmasch (ごたまぜ)』(1853〜1862) 発行。
1854
12月、文学士号取得。
1855
図書館司書補、数学の個人指導授業開始。アリス・リデルの父、古典語学者ヘンリー・ジョージ・リデルがクライスト・チャーチ学寮長に就任。
1856
筆名を“ルイス・キャロル”とする。アリス・リデルと出会う。写真機購入。
1861
英国国協会執事となる。
1862
7月4日、友人ダック・ワース、リデル家の三姉妹と「金色の昼下がり」を過ごす。このとき即興で語ったお話が『Alice's Adventures Under Ground (地下の国のアリス)』となる。
1863
挿絵画家ジョン・テニエルを紹介される。
1865
11月、『Alice's Adventures in Wonderland (不思議の国のアリス)』正式出版。ジョン・テニエル挿画。
1867
『鏡の国のアリス』着手。短編『Bruno's Revenge (ブルーノの復讐)』発表。
1868
父が死去。キャロルの姉妹たちがギルフォードへ移る。
1869
詩集『Phantasmagoria and Other Poems (ファンタズマゴリア)』出版。
1871
12月、『Through the Looking-Glass and What Alice Found There (鏡の国のアリス)』出版。ジョン・テニエル挿画。
1873
『シルヴィーとブルーノ』着手。
1874
『スナーク狩り』着手。
1876
『The Hunting of the Snark (スナーク狩り)』出版。ヘンリー・ホリデー挿画。
1879
論文『Euclid and His Modern Rivals (ユークリッドと現代の好敵手たち)』出版。言語パズル 『Doublets:A Word Puzzle (ダブレッツ)』発表。
1880
写真をやめる。9月15日、アリス・リデル、レジナルド・ハーグリーヴズと結婚。
1881
数学の講師職辞任。
1882
クライスト・チャーチ教授社交室主任となる。言語遊戯『Mishmasch』発表。
1883
詩集『Rhyme? and Reason? (詩か?理性か?)』出版。
1885
数学パズルをまとめた『A Tangled Tale (もつれっ話)』出版。
1886
原稿複写版『Alice's Adventures Under Ground (地下の国のアリス)』出版。オペレッタ「不思議の国のアリス」、プリンス・オヴ・ウェールズ劇場で上演。
1887
アイザ・ボウマンと出会う。『The Game of Logic (論理ゲーム)』出版。
1888
「不思議の国のアリス」再演。アイザ・ボウマン主演。
1889
『Sylvie and Bruno (シルヴィーとブルーノ)』出版。ハリー・ファーニス挿画。
『The Nursery "Alice" (幼児のためのアリス)』出版。
1891
アリスの父リデル、学寮長辞任。
1892
クライスト・チャーチ教授社交室主任辞任。
1893
『Sylvie and Bruno Concluded (シルヴィーとブルーノ完結編)』出版。ハリー・ファーニス挿画。
1895
『Eternal Punishment (永遠の 罰)』発表。
1896
『Symbolic Logic Part 1, Elementary (記号論理学 第一部)』出版。
1898
1月14日、ギルフォード滞在中66歳の誕生日目前に、気管支炎のため死去。
1932
ルイス・キャロル生誕100年を記念して、ダーズベリのオール・セインツ・パリッシュ・チャーチにワンダーランド・メモリアル・ウィンドウがつくられる。アリス・ハーグリーヴ夫人にコロンビア大学から名誉博士号が贈呈される。
GAME
キャロルの言葉遊びは有名ですね。ここではキャロルの考案した言葉を使ったゲームなどをいくつか紹介します。
ダブレット
キャロルの考案したゲーム。同じ文字数で関連のある単語をふたつ用意し、一字ずつ変えながらいくつかの単語を媒介してつなげていきます。中間の単語数が少ない方が勝ち。
例1. HEAD(頭)とTAIL(尻尾)をつなげよう
答え HEAD - heal - teal - tell - tall - TAIL(4回)
例2. BLACK(黒)をWHITE(白)に塗り替えよう
答え BLACK - blank - blink - clink - chink - chine - whine - WHITE(6回)
ダブレットで遊んでみませんか? BBSに問題を書き込んでください。みんなで挑戦しましょう。
ワード・リンクス
こちらもキャロルの考案したゲーム。ルールはダブレットと同じですが、最初の単語に戻るようにつなげていきます。
アクロスティック
本の扉の献辞や少女友達への手紙のなかでキャロルがよく用いた手法。沓冠詩。各行頭の文字をつなげて読むと言葉が現れます。
以下は、キャロルがアリス姉妹にクリスマス・プレゼントとして贈った『Holiday House』(キャサリン・シンクレア著)の扉に手書きされていた献辞。ロリーナ(LORINA)、アリス(ALICE)、イーディス(EDITH)の名前が織り込まれています。
  HOLIDAY HOUSE
L
ittle maidens, when you look
O
n this little story-book,
R
eading with attentive eye
I
ts enticing history,
N
ever think that hours of play
A
re your only HOLIDAY,
A
nd that in a HOUSE of joy
L
essons serve but to annoy
I
f in any HOUSE you find
C
hildren of a gentle mind,
E
ach the others pleasing ever -
E
ach the others vexing never -
D
aily work and pastime daily
I
n their order taking gaily -
T
hen be very sure that they
H
ave a Life of HOLIDAY.
 
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