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Review: Susanna Wallumrød (live) @ Pit Inn, Shinjuku, Tokyo
2007/10/05
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
Susanna Wallumrød
Pit Inn, 新宿
2008/10/05, 15:00-17:00
Susanna Wallumrød (vocals, piano), Helge Sten (electric guitar), Pål Hausken (drums), Ingar Hunsakaar (PA engineer).

Morten Qvenild との Susanna And The Magical Orchestra でも知られる Rune Grammofon レーベルを拠点に活動するノルウェーの女性歌手 Susanna Wallumröd のライブを観てきた。 もうすぐリリースされる新作 Flower Of Evil (Rune Grammofon, RCD2080, 2008, CD) と同じ編成で、新作からの曲を取り上げていた。 途中休憩無しでMCも控えめで淡々を曲を進めるアンコール1回を含む2時間弱。 guitar と drums のささやかな伴奏で、 自身で piano を弾きながら歌う、とても落ち着いたライブが楽しめた。

分散和音のように音数少くダウンテンポに piano を弾きながら Susanna Wallumrødが淡々と歌うのだが、CDで聴く印象よりも癖が少く、 特に声を伸ばすところなど澄んだ響きが楽しめた。 伴奏が guitar ではなく bass だったらぐっと落ち着いた感じになるのだろうが、 低音がスカッと抜けた所も、軽い浮遊感を感じさせたように思う。

伴奏の音数は少いのだが、 CDで聴くほどミニマルに感じられず存在感があったのは、 演奏するミュージシャンが見えるからだろうか。 Depthprod こと Helge Sten の guitar がどのように切り込んでくるのか、 PA engineer も連れて来るということでどのくらい音を弄るのか、 そこを楽しみにしていた。しかし、それは控えめ。 後半になるにつれて、Sten も曲の頭にディストーションがかった音を出したり、 スライドする音を聴かせたりもしたが、Susanna の歌を邪魔しない程度だった。

自分の好みからすると綺麗過ぎて、正直、もう一癖欲しいと感じる所もあった。 しかし、この不思議にリラックスできるライブも悪くないかもしれない。

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