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Review: Brian Allen / Jacob Koller / Natsuki Tamura / Satoko Fujii (live) @ Cremonia Hall, Tokyo
2010/05/08
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
クレモニアホール, 荻窪
2010/05/06, 19:30-21:00
Brian Allen (trombome), Jacob Koller (piano), 田村 夏樹 [Natsuki Tamura] (trumpet), 藤井 郷子 [Satoko Fujii] (piano).

Brian Allen は テキサス (Texas, USA) を拠点に活動する jazz/improv の trombone 奏者。 NYのミュージシャンとも交流が多く Tony Malaby、Tom Rainy との trio での活動もある。 Allen の今回の来日は、アリゾナ (Arizona, USA) 出身だが2009年以来日本在住の Jacob Koller との duo Sabotonku の日本ツアーのため。 Allen は Satoko Fujii Orchestra New York への参加等の共演歴もあり、 それで今回の顔合わせになったという。 こじんまりしたハコで、田村 / 藤井 らしい、 free jazz/improv の緊張感とアットホームな雰囲気が同居したライブが楽しめた。

ライブは、まず 田村 - 藤井 duo の30分、 内部奏法や掠れた音を多様してテクスチャを作るような演奏25分と、 強い音で複雑なフレーズをユニゾンで演奏する5分だった。 続いての Allen - Koller duo は作曲に基づくもので、 譜面を見ながら5分程度の曲を4、5曲演奏した。 piano の華やかな音と柔らかい trombone の音で、少々 jazz のイデオムも感じられる展開もあり、 Nils Wogram - Simon Nabatov の duo に近いものを感じた。 そして、そういう所が好みに感じられた。 最後は4人で、途中で2人を piano を交換して2曲。 即興ということもあってか、田村 - 藤井 duo の音を広げたように感じられた。