ECM よりリーダー作 Absence (ECM, ECM 2586, 2018) をリリースしたばかりの Estonia 出身の piano 奏者がソロで来日した。 日曜の午後のライブは、アンコール2回を約1時間半程。 後半に内部奏法などを使った演奏もしたけれども、 端正でクラシカルに聴こえることもある、ECM らしいと感じられる、オーソドックスなピアノソロだった。
CDでは guitar 奏者 Ben Monder などと共演しているが、今回はソロということで、 CDで聴かれるほど疎に空間を感じさせるような演奏では無かった。 と言っても、アルペジオやトレモロで飾り立てるというより、 むしろ淡々とミニマルな反復のなかに強勢でメロディを浮かび上がらせるよう。 そして、そんな所に electronica 以降の jazz / improv との同時代性を感じた。