アメリカ出身ながら Vienna Art Orchestra の創設メンバーなど欧州 (主にドイツ語圏) の free jazz/improv の文脈で活動する女性歌手 Lauren Newton が、 やはりアメリカ出身の ex-Vienna Art Orchestra で欧州で活動する doublebass 奏者 Heiri Känzig とのデュオで来日しました。 JAZZ ART せんがわ 2018 にも出演していたが時間が合わず、Pit Inn でのライブを観ました。 途中休憩1回にアンケートを含めて約1時間半のライブでした。
日本での Lauren Newton のライブというと jazz のイデオムを感じさせない、声をテクスチャのように用いる完全即興のスタイルのものばかりでしたが、今回は jazz のイデオムを感じさせるもの。 と言っても、スタンダードを歌うわけではなく、free 以降ならではの抽象的なヴォイシング。 特に、後半、piano の加えてのトリオになってから、 初顔合わせとは思えない Känzig の dass と砂糖の piano のインタープレイが良かった。 わかりやすいメロディを弾くわけではなく、特殊奏法も駆使してるのですが、繰り出されるフレーズに小技が効いているというか、シャレてると感じた程でした。
疲れてるし、Lauren Newton は何回も観てるし、と、若干腰引けてたのだが、仕事の後に頑張って観に行った甲斐がありました。 今まで観た Lauren Newton の出たライブの中で最も楽しめたかもしれません。