Chrome Hill はノルウェーの jazz/improv の文脈で活動する4tet。 去年最新作を Clean Feed からリリースしたこと程度の予備知識しかありませんでしたが、ちゃんと聴く良い機会かと、ライブに足を運んでみました。 Appalachian folk, Delta blues や Redneck rock などのアメリカの音楽と jazz の融合がコンセプトのようですが、 ラウドな Blues rock の縦ノリもそのままに、 1960s半ばの John Coltrane あたりを思い出す脈動的で厚い free jazz 的な音を合わせたよう。 リーダーがギターなので、guitar のソロを聴かせるような展開が多いかと予想していましたが、むしろ、アンサンブルを厚くするようにかき鳴らしていることの方が多かったでしょうか。 ゲストを入れて、ダブルドラムとなり、かき鳴らされる弦の音もグッと厚くなっていました。 変拍子を多用したり guitar のソロを聴かせたりしない所は、1970s の fusion や jazz rock とはかなり違いました。 正直に言えば、ラウドで厚い音は今の自分の気分では無かったので、演奏にはさほど乗り切れませんでしたが、こういう音もありでしょうか。