カナダの太平洋側、ブリティッシュコロンビア州ヴァンクーヴァーを拠点に活動する oud / guitar 奏者 Gordon Grdina の初来日です。 ヴァンクーヴァーの jazz/improv レーベル Songline からのリーダー作をリリースしてきており、 oud の音色を生かし、アラブ音楽的な旋法やリズムも感じる jazz/improv を楽しんでいたので、 10/3-5と共演相手を変えて続いたライブの2日目に行ってみました。
休憩挟んで前半、後半、アンコール無しの約2時間、 後半の冒頭で Grdina の oud のソロがありましたが、残りは3人での演奏でした。 共演相手からある程度予想されたことですが、 Gordon Grdina, François Houle, Kenton Loewen, Benoît Delbecq: Ghost Light (Songlines, SGL1621-2, 2017, CD) や Gordon Grdina's The Marrow: Ejdeha (Songlines, SGL2409-2, 2018, CD) などで聴かれるような音の間合いを生かした演奏では無く、 Grdina も guitar を弾くことが多く、ラウドでロック的なイデオム強めの音密度の濃い即興でした。 Grdina の guitar は低音に迫力があって、その上に 八木 の箏の高音が散りばめられていくような展開など、楽しめました。 が、疲れた金曜晩に聴くには少々重過ぎるようにも感じてしまいました。