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Review: Dōjō (live) @ Koendori Classics, Shibuya, Tokyo
2020/08/30
嶋田 丈裕 (Takehiro Shimada; aka TFJ)
道場 [Dōjō]
公園通りクラシックス
2020/08/30, 19:30-21:30.
道場 [Dōjō]: 八木 美知依 [Michiyo Yagi] (electric 21-string koto, 17-string bass koto, electronics), 本田 珠也 [Tamaya Honda] (drums); ゲスト: 近藤 直司 [Naoji Kondo] (tenor saxophone).

新型コロナウイルス感染症の流行もあって今年は一度もライブへ行っていなかったのですが、 そろそろ観たい気分になってきたので、 エレクトリックな箏を操る 八木 美知依 とドラムス 本田 珠也 のデュオ 道場 を観てきました。

休憩を挟んで前半、後半、アンコール無しの約2時間。 前半2曲では、八木は主にベース17弦箏。 手数多くて音圧高い演奏ですが、ドローンのように低音を響かせつつ、ドラムと弦の刻まれる音が強弱脈動するよう。 久々に聴いて耳の分解能が低かったか、低音の塊が投げつけられてくるように感じました。

後半の1曲目は21弦箏を弾いて、まずは間合いを感じる展開から。 次第にプリペアドやエフェクトで箏しからぬメタリックな音に。 ドラムスもシンバルを多用して、ポリリズミックに、ガムランを少し連想しました。 後半2曲目は、ゲストに 大変なユニット の 近藤 直司 [Naoji Kondo] の tenor sax。 出だしこそファズの効いた21弦箏でスカッと低音抜けた間合いのある展開かなと思わせつつ、 アットいうまに低音の塊のよう、前半のような脈動はなく、フラットに音圧をかけてくるように感じました。

新型コロナウイルス感染症流行以前からだいぶ足が遠のいたこともあり、 ライブ/コンサートを生で聴くの去年11月以来ぶりと、久しぶりになってしまいました。 かなり行きづらい状況になってしまっていますが、やっぱり、ライブは良いなあ、と、感慨深いものが。 この手のライブは、会場がライブハウスと言っても、三密の心配がほぼ無いので、比較的安心して観に行かれます。 少しは足を運びたいものです。