1960年代から活動するドイツの現代美術作家 Thomas Bayrle の展覧会。 去年の dOCUMENTA (13) [レビュー] で Documenta-Halle に展示していた巨大なインスタレーションのバリエーションのような作品でした。 基本は、自動車道のイメージを単純化した段ボール製のスリット付ききモジュールを直行する二方向入り混じるように並べたもの。 dOCUMENTA (13) ではそこまで細部を見ずに流してしまいましたが、 とても小さな自動車の模型が道路のユニットの上に乗っていることに、この展覧会で気付きました。

今回の展覧会では、アルプスの写真をシルクスクリーン印刷したり、自動車のわいぱーを動かしながら音楽を流したり、 と象徴的な物やイメージも加えて、スタイリッシュにまとめていました。 バブル期以前と思われる日本の街中を自動車が行き交う様子と、 そしてYMOの3人の白黒写真が一部の壁と天井を埋めるように貼られていたのが気になったのですが、 その意味は掴めませんでした。