dOCUMENTA(13)での2つのインスタレーションが素晴らしかった [レビュー] カナダ出身でベルリンを拠点に活動する2人組の新作展。
薄暗く他にほとんど何も無いギャラリー空間に木の作業テーブルが置かれ、 その下に4台の低音用のスピーカー、上に72個の大小様々なスピーカーコーンが並んでいる様子が、 照明で浮かび上がっている。 そのテーブルに観客が近付いて行くとその影に反応して音楽が鳴りはじめるという、 インタラクティヴなインスタレーションだ。 ピアノの音なども聴こえたが、音楽は少々ヘビーなインストゥルメンタルのロック。 同じベースの音が聴こえるスピーカーがあったので、スピーカーがそれぞれ別のパートを鳴らしているわけではないようだ。 スピーカーがそれぞれ個別に影に反応しているのか全体として反応しているのかも、良くわからなかった。 テーブルしたの低音スピーカーもあって全体としてラウドに鳴っているように聴こえ、 観客の配置によって音像が変化するようにも聴こえなかったので。
薄暗いギャラリーに浮かび上がるスピーカーの並んだ作業テーブルという見た目はかっこ良かったが、 インタラクティヴなサウンドインスタレーションとしての面白さが感じられなかったのは、残念。