写真集 『TYO-WTC』 (赤々舎, 2013) 刊行に合わせての展覧会で、 展示は映像作品 “TYO 101354”。 映像作品はいわゆる「動く写真」物で、その映像作品と同じ視点を含む4つの視点しか使われていないという。 パンフォーカスの絵画的な画面といい、相変わらずの作風だ。 しかし、映像作品を観た後に写真集を見ると、 いわゆる「定点観測」物のようでいて、「動く写真」を分解したスチルのようでもあり。 しかし、彼のような作風の写真 [関連レビュー] はある程度数を並べられているのを観るうちに面白みが出るところもあるので、 展示が映像1点だけというのは、かなり物足りなかった。
ちなみ、写っている風景から推測するに、 東京・浜松町の国際貿易センタービルの展望台から真北に見下ろすように撮られている。 タイトルのTYOは東京として、TWCというのはまさに「国際貿易センター」の略称だ。