Palais Garnier, L'Opéra national de Paris, 2009-12-22.
Les Étoiles, les Premiers Danseurs et le Corps de Ballet de l’Opéra national de Paris.
Direction musicale: Vello Pähn;
Orchestre de l’Opéra national de Paris.
Réalisation: François Roussillon
上映: TOHOシネマズ日本橋, 2017-03-31.
『薔薇の精』
Argument: Jean-Louis Vaudoyer, d’après le poème de Théophile Gauthier;
Musique: L’Invitation à la Valse de Carl Maria von Weber
Chorégraphie: Mikhaïl Fokine, réglée par Pierre Lacotte;
Décors et costumes: d’après Léon Bakst.
Danseurs étoiles: Mathias Heymann et Isabelle Ciaravola.
Création: 19 avril 1911, Opéra de Monte-Carlo.
『牧神の午後』
Musique: Prélude à l’Après-midi d’un faune de Claude Debussy
Chorégraphie: Vaslav Nijinski, réglée par Ghislaine Thesmar.
Décors et costumes: Léon Bakst.
Danseurs étoiles: Nicolas Le Riche, Emilie Cozette.
Création: 29 mai 1912, Théâtre du Châtelet.
『三角帽子』
Musique: Manuel de Falla;
Livret: Gregorio Martinez, d’après la nouvelle « El sombrero de tres picos » de Pedro Antonio Alarçon.
Chorégraphie: Léonide Massine;
Décors et costumes: Pablo Picasso.
Danseurs étoiles: José Martinez, Marie-Agnès Gillot, Fabrice Bourgeois.
Création: 22 juillet 1919, Alhambra Theatre, Londre.
『ペトルーシュカ』
Musique: Igor Stravinsky;
Livret: Igor Stravinsky et Alexandre Benois.
Chorégraphie: Mikhaïl Fokine;
Décors et costumes: d’après Alexandre Benois.
Danseurs:
Claire-Marie Osta (la poupée aux joues rouges),
Yann Bridard (le maure),
Benjamin Pech (Petrouchka),
et al.
Création: 13 juin 1911, Théâtre du Châtelet.
Diaghilev の Ballets Russes 設立から100年を記念して2009年に行われた
Opéra national de Paris による Ballets Russes の復元上演の録画が、
Diaghilev 生誕145年を記念してその誕生日にイベントシネマ上映されました。
当時 NHK で放送されたようですが、それはノーチェックだったので、これを機会に観てきました。
Ballets Russes は、書籍や展覧会で写真や関連資料を見る機会はそれなりにありましたが [レビュー]、
復元上演ということでダンスとしてどのような動きで舞台としてどう演出されていたのか、という点で興味深く見ることができました。
しかし、Après-midi d’un faune など、写真などで散々観ているし、
オマージュ的な作品 [レビュー] も観ているので、
やはりそうかと確認しているよう。
Stravinsky の Petrouchka を最も楽しみにしていたのですが、
謝肉祭の見世物を題材とした劇中サーカス/大道芸っぽいところは好きですが、
衣装も演出もモダニズムを強く感じさせるものでは無かったのだなあ、と。
Le spectre de la rose も、
当時薔薇の精を演じた Nijinsky の特異さを思わせるところはありましたが、かなりクラシック。
展覧会で1913年頃まで衣装が古典主義だということに気付いていましたが、
これら1911年の作品の復元上演を観て、なるほどそういうことかと。
そんなわけで、結局、観ていて最も楽しめたのは、Picasso が美術と衣装を手がけた
Le Tricorne。
シャープな立体主義的な抽象的なデザインという程では無かったものの、
むしろシュルレアリズムを思わせる背景の風景の絵や衣装の色使いのセンスがモダン。
舞台がアンダルシアでフラメンコの踊りをベースとした振付で、
好色な代官を懲らしめる粉屋とその女房の話もコメディタッチ。
あまり Ballets Russes らしくはないようにも思いましたが、楽んで見ることができました。