1990年代以降 – YBA (Young British Artists) 以降に活動を始めた [関連鑑賞メモ] イギリスの現代美術作家の個展。
緩いながら少々ブラックなユーモアを含んだドローイングや立体作品の写真は、Tシャツやポスターなどのマルチプルにもよく使われるので、けっこう馴染み深い作家です。
今まで平面作品くらいしか観る機会が無かったので、立体作品やアニメーションを含めてまとめて観ることができました。
最初のギャラリーに壁いっぱいのドローイングやTシャツが展示してありましたが、逆に個々の印象をぼやかしてしまったよう。
立体作品についても、プラカードを持つ犬の立体作品 “I'm Dead” にあったようなブラックなユーモアというより、
芸術に対するメタな視点をユーモラスに表現したような作品が中心で、そこが物足りなく感じました。
結局、最も楽しんだのは、短編アニメーション作品。
“The Artist” (2012) [YouTube] の口元を微笑ませて描く最後の細やかなオチや、
“Laundry” [YouTube] の不条理な笑いなど。
YouTubeでも観られるものですが、
ギャラリーで観ているとドローイングが生き生きと動き出しているようにも見えました。