2018年3月31日をもって閉鎖となった BankART Studio NYK の運営母体 BankART 1929 が、 2月1日に開港広場前のシルクセンターに新スペース BankART SILK をオープンさせたので、 横浜赤レンガ倉庫へ行ったついでに、早速、行ってきました。
オープニングの展覧会は、 Nibroll の舞台美術を手がける 高橋 啓祐 の個展です。 展示されていたのは、«The Foctional Island» (2016) と «a world» (2010) の2つのビデオインスタレーション。 BankART studio NYK でのグループ展で観たことのあった作品 [鑑賞メモ] で、 作品そのものというより、空間の違いを意識させられてしまいます。 BankART Studio NYK の日本郵船所有の古い倉庫という重厚で広い空間は望むべくもありませんが、 BankART SILK はシルクセンター1階の開港広場に面したガラス張りのオフィス2部屋程度のスペース。 そんな空間の特徴を生かして制作された作品ではなく、 むしろ閉鎖的な空間を半ば前提としたビデオインスタレーションなため、 外光を遮断するためベニヤ板やスクリーンで目張りしてたのですが、安普請感は否めませんでした。 BankART SILK は BankART Studio NYK と空間の特徴が大きく異なるので、インスタレーション作品は苦戦しそうです。
空間としては BandART Studio NYK の方が好みですが、 BankART SILK の方が、KAAT や県民ホール、象の鼻テラスなどに近く、他のイベントついでに寄り易い、という利点はあるでしょうか。