Japan Pavilion Exhibition in Tokyo — From the 59th International Art Exhibition, La Biennale di Venezia Dumb Type, 2022: remap
2023/02/25-2020/05/14 (月休), 10:00-18:00 (5/5を除く金10:00-20:00).
プロジェクトメンバー:
高谷 史郎, 坂本 龍一, 古舘 健, 濱 哲史, 白木 良, 南 琢也, 原 摩利彦, 泊 博雅, 空 里香, 高谷 桜子
声: David Sylvian, 竹内 真里亜, カヒミ・カリィ, ニキ
Field Recordings (originally recorded for the installation Playback directed by Ryuichi Sakamoto for the Dumb Type Exhibition at Haus der Kunst Munich in 2022):
Yan Jun (Beijing), Crosby Bolani (Cape Town), Apichatpong Weerasethakul (Chiang Mai), Kali Malone & Stephen O’Malley (La Tour-de-Peilz), Mukul Patel (London), John Warwicker (Melbourne), Martin Hernandez (Mexico City), Giuseppe La Spada (Mount Etna), Damian Lentini (Munich), Alec Fellman (New York), Andri Snær Magnason & Kaśka Paluch (Reykjavik), Jaques Morelenbaum (Rio de Janeiro), Atom Heart (Santiago), Cheng Chou (Taipei), Nima Massali (Tehran), Seigen Ono (Tokyo)
2022年に開催された第59回ベネチア・ビエンナーレ (La Biennale di Venezia) の日本館展示の帰国展です。
この回の日本代表である Dumb Type のインスタレーション作品 2022 を、
アーティゾン美術館6階展示室に合わせて再配置したインスタレーションです。
会場は真っ暗というほどではないもののプロジェクタの光が浮かび上がる程の暗さ。
小さな絵画を並べて展示することに向いた方形の空間の中に軸をズラした方形の壁が立てられているという空間を生かし、
内側の空間には、Lovers (1994) を抽象化してアップデート赤いレーザー光や白色のプロジェクションが巡るようなインスタレーションを、
その外側の方形を成す壁際にはフィールドレコーディングのレコードを再生するレコードプレーヤーが配置されています。
再生音は微かで、会場内に鳴り響くということはありませんでした。
会場で配られていたパンフレットに、フィールドレコーディングされた場所と会場の空間配置の関係が示されており、
それを見るうちに、1960-70年代の 荒川 修作 のコンセプチャルな図式絵画を、21世紀の技術を使ってアップデートしたよう、と。
こういう空間作りのセンスは好みなのでゆっくり滞在してしまいましたが、
3月の Audio Visual Live 2022: remix [鑑賞メモ] が良かっただけに、空虚さも感じてしまいました。