『Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展』 (東京都現代美術館, 2024) でサエボーグ を観た際に、
公演の方が面白そうと思っていたのですが [鑑賞メモ]、
それから約2年、やっと公演を観ることができました。
上演されたのは演出家・振付家・キュレーターとして活動する 橋本 ロマンス とのコラボレーションです。
東京都現代美術館での展示同様、空気で膨らませるラテックス製の舞台美術やボディスーツを使ったもので、その色彩造形もキッチュなもの。
登場するのは、家畜として改造された動物とその排泄物で生きる生物をカリカルチャライズしたキャラクターで織りなすパフォーマンスでした。
物語的な展開はほぼ無く、かといって音楽的に時間空間を抽象的に表現するものでもなく、儀式的とも感じられるパフォーマンスでした。
美術館でインスタレーションとして観るよりもその不気味可愛さが出て良かったと思う一方で、期待したほどには面白くはならなかったな、とも感じてしまいました。
エアーで膨らませたボディスーツは中の人の動きを制約する上に細かい動きを隠してしまうため、被り物を使ったキャラクターショーに近いものになってしまいます。
中の人が外のキャラクターとは前後逆向きに入っていると思われるサエチキンなど造形と動きの妙を感じるものもありましたが、
結局、新体操的な動きも駆使して飛び回った 浅沼 圭 のハエ/黒子が最も面白かったかもしれません。