6月13日土曜も午後に、六本木でギャラリー巡りしてきました。
20世紀半ば、Minimalism の代表的美術作家として知られたアメリカの Donald Jadd [鑑賞メモ] が
アメリカ・テキサス州西部のメキシコ国境近くの街 Marfa に残したパーマネント作品付き建築を紹介する展覧会です。
といっても、4階に資料展示があるものの、2, 3階は普通に絵画、立体作品の展示でした。
さすがに Marfa まで行く程ではないので現地の様子を垣間見ることができたのはありがたかったですが、映像と資料の展示では不完全燃焼は否めませんでした。
1990年代に出身地のスイス・チューリヒで活動を始め、
現在はアメリカのニューヨークとロサンゼルスを拠点に活動する作家の個展です。観るのは初めてです。
自身を実物大で模った2つの蝋燭 (candle portrait) を2つのギャラリーに大穴を開けた壁越しに向かい合わせて会期中に火を灯して溶けていく様を展示した作品がメインかと思いきや、
こちらは «Mirror» という作品でした。
展覧会タイトルの作品は、一見ほぼ剥き出しの打ちっぱなしコンクリート壁床の地下室のように見える地階のインスタレーション。 小さなオブジェが疎に配置されているのですが、彩色されたブロンズのオブジェはキッチュなプラスチックのオモチャのよう。 それ自体が鑑賞対象というより視線を誘導するために配置している感もあり、そんなオブジェを観ながらスペースを歩き回っているうちに、 壁は剥き出しなのではなく、床のテクスチャを転写した壁紙が貼られていることに気付くという。 自然と鑑賞者を違和感探しに促すような仕掛けの妙のあるインスタレーションでした。
インド・西ベンガル州コルカタ出身で、7歳で家族と共に渡米、
2000年前後からアメリカを拠点に現代美術の文脈で活動する作家です。
やはり、観るのは初めてでしょうか。
ドローイングと立体のインスタレーションからなる展示でしたが、やはり興味を引かれたのは後者。
動物の羽や棘、貝殻や、既製品の廃品と思われる素材を組み合わせたブリコラージュ的インスタレーションです。
その構成は、抽象的な空間構成や無用の機械のような志向ではなく、
スチームパンクがかった造形やヒンドゥー女神を参照し、
シュールなファタジー的な世界と物語がうっすらと浮かび上がるようなインスタレーションでした。