羊通信 1997.10.1〜.12.25


TYO & SKYDOMO羊通信羊通信パラパラ版ネタちょー(ネタ募集中)


■全部、そーか・・・   97/12/25


しっかし、書店で飛びついちゃった『ブレードランナー3…レプリカントの夜』を読んで感じたんでしゅが、スカイネットが人類抹殺の結論を出したことではじまる『ターミネーター』も、昭和天皇が古来からの天皇家のイデオロギーとして喜んだ憲法9条も、一度も敗れたことのない柳生流の奧義も、そんでもってニューアカも、興味を持てるもんて、なんでこーも同じ論理なんだろーと感心しちゃいますう。

で、それは何でしょー。

いちばん大きなボーダーですねえ、それがあ、きっとお。

メエメエ



■ゲーデル、ブーブー・・・   97/12/24


形式論理の限界はゲーデルの定理とゆーやつ。
まあ、決定不能性とかなんとかムヅカシイことはどーでもいいんだけど。
専門用語の中になんか真理も何もないんだから。
表現つーのはメタフォアだってな当り前なことを知ってるベンヤミンやアタリじゃありましぇんが、そーです。

え、何だっけ。

そ、そー、あの「クレタ島人のウソつき」が代表でしょーか。
ゲーデルくんの。

 クレタ島人はウソつきだとクレタ島人が言う

とゆー例のやつ。たしかにニューアカ説明でも結構使われました。(^^;)

ゲーデルや決定不能性や、哲学や、数学や、そんな閉鎖系のタームじゃなくても、あやしくってエラソーな用語や言葉は多いです。
でも論理の限界とか、論理のいい加減さなんて誰でも知ってるもんね。
円周率は割り切れないけど、円なんてどこにもある。

直角三角形の長辺と底辺の関係が微分(デジタル)と積分(アナログ)において等しいなんてゆー論理的証明も、2辺の長さは違うとゆー現実にはかないましぇん。
非ユークリッド幾何学がなんだかなあ。



■ポケモン、けろけろ・・・   97/12/17


今、ネットでニュース見てたら、昨日のポケモン「電のうせんしポリゴン」を見てた子供が気持ち悪くなったり、気を失ったり、けいれん起こしたりで大騒ぎ、だそー。うーん、全国で500人は超えるそーな。

なんかとっさに「マックス ヘッド ルーム」を思い出しちゃいました。あれはオタクが爆発しちゃうんだけど。まあ、カメが爆発したって何が爆発したって、珍しくはないでしゅよ。

とっくの昔にレモンなんて爆発してるじゃんねえ。正確には「檸檬」だけど。
学生のころバイトしてたコンサートの警備じゃ、女の子が失神&失禁してましたね。おー、イッてるイッてるてな感じ。

メエー


あー、そーいえば、時々ネットのBBSで連続書き込みで迷惑かけてるヤツって「ポリゴン」ごっこのつもりらしかったなあ。まったくねえ。



■デバッグ & ラン、GOGO、ニューアカ・・・   97/12/8


ニューアカって何だったんでしょ? とゆーインタビューを当の当事者?にしたら「何だったんでしょネ」とゆー正直なお答えをもらって感激?したことがありました。

まあ、どーでもいいんですが、ニューアカ以後のイデオローグつーか、オピニオンリーダーのある典型として小林よしのり氏が登場し、それから世界観としてはコンサバ?ながら方法としてニューアカちっくてゆーかアカデミックな福田氏や宮崎氏が登場しました。

前者は名実ともにマンガチックで、後者はニューアカ批判しながらもっとアカデミック。ついでにゆーとマーケティングをしっかりやってるとこがTKチックでもあります。でも、TKってそれなりの風貌だしい、やっぱ、保守のアカデミシャンなんてダサイですう。(優男なら許す。訓詁学者でも可(笑))

しかも、保守なのにメジャーや権力を得られないとすればお笑でしかないかも。POPは大衆消費社会の顕在化した権力ですからねえ。TKは権力たりうるが醜男には無理。ミュージシャンはPOPたりうるがアカデミシャンには無理。で、無理ってわかって、あわててPOPにすり寄るよーなら、そりゃ、もー、お笑。インテリホンジャマカあ、顔面ピリオッド、限界効用論の適正適用範囲を検証せよっ、てな世界ですう。(以上一部意味不明)



「言語への懐疑と感覚への期待が資本主義の進展とともに螺旋を形成する」現在、それを可能にするテクノロジーとしてのコンピュータサイエンスとPCとインターネットの普及…とかなんとかあるでしょーが。そんなこたあ、ともかく。

テキストに対する懐疑と信頼、そこからのパラドキシカルジャンプとしての実践・・・論理に関する論理的検証(デバッグ)から現実への展開(ラン)をワンセットにしたのがニューアカだったと思います。宮台氏とかその思想的な師であるであろうルーマンとか、みんな典型的な論理と現実を自由に行き来するインテリジェンスですね。浅田氏や柄谷氏ではその辺がまだ論理偏重気味に見えちゃいますが。

“社会システム理論の根拠は無根拠”だとゆー宮台氏の主張は、東京は無根拠だと考えているココのコンセプトと、それがまた批評の根拠だとゆースタンス、つまり、印象批評に対して客観的な批評を探究するスタンスとオーバーラップします。そして、無根拠そのものもせいぜい論理の究極であるゲーデル的決定不能であって、現実はいつだってデ〜ンとあるもんネ、とゆー認識、てな風がココのサイトでやんす。


要はデバッグとランだあ。

つって、ラーメン屋に走るのは、デイブへの道であってデバッグでじゃないもんねえ。と知りつつランする個別的現存たる自分にキミは何を見出すのであろーかあ。

うーん、意味不明が増えつつあるぞオ
コレじゃ、シンちゃんだぜえ



■GUIGUI、コロコロ・・・   97/12/5


といえばあ、デスクトップを走りまわるマウスくんとそのグランドをオブジェクトしてるんですがあ・・・。

この前、亡命中国人じゃないけど上海出身の表現者チーさんにお会いして、激しい身振り手振りと大声で論議しました。いや、ただお互いに声が大きかっただけですけどもお。(^o^)

漢字は表意文字なんで便利だねえ、まあ、GUIですわなあと言うと、チーさんは「アルファベットは27文字で全部表現できましゅ、しゅごいでしゅ」と指摘。
なるほどお、表音にも漢字を使わなければいけない中国の悩みは大きそーです。うん、まさしく表現はテクノロジーに規定されているのであることよ。メエエ

イラストを描きデザインを創りDTPをこなすチーさんにとって、たった27文字で表現する英語の文化は素晴らしいものなんですねえ。

ところでMacを駆使し、台湾のプリント会社にデータを転送し、香港のエージェントから連絡が入るチーさんのオフィスにはIBM機も1台あり。Macともども終日マウスころころ状態の模様。
ボクの知合いはキーショートカットを駆使する強者デザイナーが多く、それもグラフィック系ばかり。コストも高いけど、手作業の経験がないデジタル系を圧倒する表現力には感心します。まあ、今回のポイントはキーショートカットと手作業てなとこ。

じゃー、どーして27文字だけで表現できるアメリカでGUIが登場したとお考えですかあ、Mrチー?
手描き表現や手作業の巧みなアナタがGUIを駆使する理由は、なんですかあ?
あなたのDTPワークで、どの程度キーショートカットを使っていますかあ?
てな、質問事項を列挙しつつ、次回チーさんに会うのを楽しみにしてるんですが、Windowsって右クリックがあるからイヤだとゆーあるMac達人の言葉なんかもアタマにこだまして結構混迷の度合を深める今日この頃です。メエメエ

伸びた爪を切って少しは滑らかになったタイピングのDOSエディターで文字変換をしつつ、人間と道具の関係なんて、慣れがいちばん大きなファクターかもねえ、などとつぶやきつつ、倉庫のような作業場に慣れてしまった自分が怖かったりします。

メエ〜



■わかる? Windows、IBM、DOS/V、NX・・・   97/11/30


先日のNECのNX発売であらためて思ったのがPC規格の複雑さです。
アタマがこんがらがる前にチョット整理した方がいいですね。


Windowsマシン・・・こりゃ、その通りWindowsマシンです、なんて言うからわからない、説明不足。これはOSであるWindowsが搭載できるマシンのことだから、IBMもあればGATEWAY2000もあるし、コンパックやNECや富士通やいろいろあるでしょー。とにかくOSとしてWindowsが載るマシンで、そのアーキテクチャがどーのこーのなんて関係ないですよね。だからDOS/V機ではない98だってWindowsが載るんでWindowsマシンなんです。わかったあ?

IBM機・・・これは意味がチョット複雑かもです。IBMの純正マシンとIBM互換機とゆー2つの意味があって、かつIBM純正といっても互換機規格とは違うものもありましたねえ。PS55とか。現在世界の9割を占めているらしいIBM互換機規格(OAG)ですが、シェアでトップを占めているコンパックは、ぬあんとIBM互換機規格じゃありましぇん。結果として互換性があるんで、規格としてはOAGにも参加してないし別物なんですねえ。内部バスとかが違うし。

DOS/V・・・これは互換機やコンパックが日本へ進出しはじめた頃にIBMが企画したDOSの規格で、互換機のハードにこのDOS/Vを載せてDOS/Vマシン、です。日本語をはじめとした2バイトコードのアジア地域で合理的なハードとソフトの普及を目指したもんでしょー。ただ日本ではDOS/Vのアプリケーションはあまり揃わなくて、日本語表示に特化している98のシェアはあまり影響されなかったみたいです。

NX・・・これはもー賛否両論つーか、まあ否定的見解はなかったですが、互換機陣営から一部勝利宣言だったり歓迎コメントだったり、もーいろいろでした。しかし冷静に考えると、これは新企画の新規格であってNECのマーケティングと戦略の上手さに感心。うーん、逆転の発想でもあるし、スゴイなあ、なんか。まず、互換機規格であるISAバスはないので互換機じゃありません。また互換機のオリジナルOSであるDOS/Vが動作保障されてません、やっぱ非DOS/V互換機てなとこ。NXはWindows 95以降、特にWindows 98用に設定された新基準のマシンですね。もちろんNECのメインPCだった98とは互換性がないので、膨大な人数の98ユーザーに今後どう対応していくのかが興味深いとこ?


NXな話しでもあるんですが、Windows 98以降に対応させていく新規格のPC97やPC98の特徴は何でしょう? これって考えるとスゴイ意味がありますね。NXを世界の新基準だとコメントしてるのはNEC自身だけではなくコンピュータ業界の一部先導者たちの認識でもあるし、もちろんそれを聞こえないふりをしてる人間や企業も多いでしょ。どーしてかあ? まず今までと違うのはPC97やPC98の規格はMicrosoftとINTELが設定したとゆーこと。従来の互換機やDOS/Vの規格はIBMが設定したもんで、互換機のボスが決めた互換機とOSの文字どおり決め事でした。でも新しい規格で決定権を手にしたのはMicrosoftとINTELです。そしてここに、Windowsの開発で約100名の社員をMicrosoftに送り込んできたNECの存在がクローズアップされてきます。たとえば東芝は約20名といわれてます。Windows 95までMicrosoftはコンパックと組んで開発にいそしんできましたが、そのパートナーがNECに取って代わったのでは、とゆー観測が流れる理由はこの辺でしょー。また、アメリカでコンパックとシェアを争ってきたパッカードベルはNECの傘下です。いわゆる互換機はパッカードベルが対応し継続すればいいことで、NEC本体が現行の互換機をわざわざ手掛ける理由がないとすれば、全く新しい規格に挑んだNECとそれに協力したMicrosoftとINTELの関係はわかりやすいもの。世界の規格となり得るNXであり、また業界の一部にはNXのマザーボードの流通を望む声が出ているのも確かなんですね。あの国民機98で他を圧倒したNECのNXが世界新基準に化けるとすれば、うーん、物語ですねえ



■オメデトウ、ホーカイ・・・   97/11/24


どんどんホーカイしますう、日本の金融機関。
政府機関より強いとまで言われた4大証券会社の一角が廃業ですよん。
かつて世界の金融機関のランキング上位を独り占する勢いだった日本の金融企業が、バブル崩壊に後れること5〜6年、よーやくホーカイします。やったあ。(^^)v

よーやく正常化とゆーか適正化の一歩が始まったよーですね。

まあ、アメリカの仕掛けた湾岸戦争の戦費負担のために消費税が導入され、ウォール街でアメリカの債権購入や投機を約束させられ、ウンウンと大蔵省高官が返事をしてしまったのが50兆円。でも、民間への勧誘と強要も含めれば100兆円とも200兆円ともいう資金をアメリカに差し出したよーな日本の官僚や企業のいい加減さは、今、ツキが回ってきたとゆーこと。

大きいか小さいか程度の違いだけの愚連隊同士のストリートファイトでしかなかった湾岸戦争なんかともかく、イラク軍がいないアメリカ資本の石油基地を爆撃破壊して、イギリスのロイドから戦災保険を引き出したよーなアメリカのペテンとサギはTBSのドキュメントで放送されましたが。それを黙って見ているだけじゃーなくて、さらに一生懸命消費税を差し出して見せた小沢一郎やその取巻きバカ政治家と官僚や、その思想的ベースを作って密かにそれを自負している中曽根なんかも問題だけど、なんつたって、それを支持してる人が大勢いたんだから、まー、自業自得つーか、我が身の馬鹿映す世の中は、もう、パッパラピリリイですね。

うーん、村上春樹の「個人的に政治的な人間」ってゆーコメントなんか、ステキだなあ、やっぱ。

一方で政治的であることを否定したり批判したりすることで生き長らえている日本のサブカル知識人が、そのまま日本のカルチャーの水準を提示しているコッケイな姿は、笑えますう。でも、それが逆に“保守思想”や“新保守主義”にカウントされるのはもっとラディカルにどーしよーもないですね。ただ、そこで認めらるのは、およばない分だけ大きくなる声や理解できない分だけ強くなる主張に、アタマの悪さや気の小ささを見出せるとゆーことよりも、それらを覆い隠す文体の上手さや、マーケティングされた発言のスタンスなどですね。内容に関係なく、文体の魅力とゆーもはあるし、ファシストが諳じても、詩は詩なんですよね。あははは


まあ、さらなるホーカイが、サブカルなんかどーでもいいほど、リアルに迫ってくるでしょー。



■共産党宣言だあ?・・・   97/11/17


本日発売と同時に購入したのが『共産党宣言』、つってもマルクスだかエンゲルスが書いたやつじゃなくて「2005年共産党が政権をとる!?」てなサブコピーつきの別冊宝島です。「あの人もこの人もこんなにしゃべってしまった!」とゆート書きがなんやら興味をひく一冊。だって共産党って全然わからないつーか情報がないんだもんね。まあ『赤旗』という宣伝新聞はあるけど、他のメディアでの取り上げ方は少ないし、分析はどーも先入観がありそー。テリー伊藤さんが作った『お笑共産党』は面白かったけど、ある程度共産党への予備知識がないとわかりにくいとこもあったし、当の共産党が途中で制作協力を降りてしまったとゆー経緯が、やっぱ半端な作りにしてます。残〜念


えー、もちろんグラフィカルってゆーかデザインが気に入ってる共産党宣言もあります。(^^)v
こちらは正確には『共産主義者宣言』。「明晰な現代日本語文として鮮烈に蘇る90年代の新『宣言』」とかコピーされてて、あの明晰な柄谷行人氏が解説なんぞを書いてます。

とにかく真っ赤あ。紅白の屏風みたいでなんとなく平安京の公家さんなんかを思い浮かべてしまいそう。苔むした庭先の碧色の光を白壁に映しながら、粉を吹いたような桧の柱のもとで真紅の宣言を読んでるお公家さんの姿ですね。きゃははは

そーいえば、昨日TBSの報道特集かなんかでやってた共産党の活動現場のレポートも面白かったですね。ドレッドヘアの娘や、もう今風まんまの若い党員が不破哲三氏が去った演壇で記念撮影して、「共産党の旗見るだけでドキドキするう」とかはしゃいでる姿って、イヤー、スゴイ。
ニューアカで主張されたすべての価値の相対化じゃないけど、ああいう風に全然先入観による反共意識がないスタンスで選ばれていく(選ばれないを含む)ことと、それらの認識がなんだかんだといって容共ではない多数派の意識とどのように関わっていくのかは見ものです。

“女の子の変化が理解できなくて、マルクス主義者をやめた”ってゆー宮台真司氏なんてニューアカ突き抜けてちゃってるしい。



■グッバイ、フライパン・・・   97/11/8


今日はフライパンとお別れ。
雑誌でホットケーキのコラムの写真に使った小さなフライパン。
これを持帰ってきて目玉焼作ったり、ニンニクを炒めたりするのに長い間使ってました。
16cmでしょーか。あまりお店では見かけない小さなやつです。
強火にかけてもテフロンが剥がれることもなくてよかったんだけど、柄がグラグラしてきてもう数年。
本日18cmの交替要員を仕入れてきたので、お別れです。

誰でもいろいろなモノに囲まれて生活してるんでしょーが、どんな些細なモノにも想い出があります。
まあ、そんな大袈裟なもんじゃなくても、なんかちょっとあるもんですよね。
20年近く以前に買ったステレオアンプも壊れてから10数年ですが、まだあります。
LDコンパチプレーヤーもデカイのがついこの前までありました。壊れて数年、CDの再生も出来なくなって埃をかぶった漬物石みたいなもんだったけど、修理しよーかなと散々悩んだあげく、メーカーが1万円と引き換えキャンペーンをやってたんで手放しました。コイツは買った時もモニターなし状態で「LDでモニターなしって、何それ」と友人に呆れられたもんです。オヨヨ
そーだよなあ
なんだか、LDプレーヤーも「そこにある」だけで満足してこともあって、壊れてからも長い間あったんですねえ。

そこにあるって、哲学的だなあ。
もちろん他人にはうかがい知れない自己満足でしょーが。

メエメエ



■らーめん、ゴメ〜ン・・・   97/11/4


ああ、昨日書き忘れたのが「油らーめん」です。(^^;)
「油そば」じゃなくて「油らーめん」なんですね、お名前は。


吉祥寺北口の商店街で戦後の闇市の面影を残してるらしい一角って、みんな知ってますかあ? えー、昔駅前に結構大きな闇市があったそーで、テントとバラックがズラーっと並んで、裸電球がいっぱいぶら下がってたよーです。今のアメ横みたいな感じ。実を言うと、この裸電球と露店商が並んでる光景はなんとなく記憶があります。これが「憶えてる」っていうことの原体験みたいなもんで、裸電球と露店商と大勢の人たちの賑わいが「あ、こういう光景、憶えてる」っていう記憶にまつわる自覚の第一歩だったような気がします。別の言い方をすると、それ以前の「憶えてる」ことは何なのか、自分の記憶というものはあるのか、という感じの変な自覚とともにある想い出なんですね。ヘンなの。

その名残りはパルコの向かって右側のエリア、サンロードからは左側の一角ですね。駅前の新星堂の向かい側で薬屋や魚屋の脇を入っていった奥に金魚屋やラーメン屋や、椅子が3つ位しかない飲屋ありますが、あの辺です。全体としては駅からお寺までの間の街並はすべて闇市から始まったんじゃないでしょか。バラックと露天に裸電球が連なる空間に、いちばん初めにできたデパートが「名店街デパート」だったかな、そんな名前の小さなビルがあったのもなんとなく憶えてます。

で、油らーめんはその金魚屋のすぐ先。金魚屋で淡水のフグを眺めて「こいつあ、もう何年もここにいるな」と感心しつつ今度はフグでも飼うかな、とお店をでて何気なく覗いたラーメン屋の壁に「油らーめん」の文字。油らーめん?
もちろん速攻でゲッ〜ト。
オオー、油の底に麺が横たわっているその風情はまさしく! コレは決して油そばではないぞお。お酢の底に麺が横たわってる四川省本場の「酸辛麺」(サンポウメン)や、冷しスープの底で麺が待っている台湾人オヤジの「冷しタンタン麺」などを思い出しながら、めくるめく世界へ突入してしまいました。もう、ダメえ。



■油らーめん3 & ウサギ・・・   97/11/3


「ウサギさん」「ウサギさん」

ろんぱあミッフィーちゃんのお供をして、1年前にウサギを見かけた井の頭公園の玉川上水目指して散歩。
意外に強い陽射しを浴びて、JR中央線三鷹駅から玉川上水沿いを井の頭の方へトコトコ。オールナイトフジに出演してたナントカとゆー女の子の自宅の喫茶店ってココだったかなあ、などとセイシュンを振り返りながら、リッチそうな住宅街を見物です。

吉祥寺駅方面からの車が多い道に出て、いよいよココを横切るとウサギの縄張りらしい井の頭公園の外れ。公園わきの玉川上水沿いを散歩してる人が結構いますね、今日は。
信号を渡るとそこはもう木蔭。玉川上水の両脇は木立と茂みで、いかにもウサギやリスがいそーな雰囲気です。ちょっと進むと、そこが去年ウサギを見かけた辺りで、少し土手が開けて手すりと川面の間に草が生えた平地があります。この辺だったなあ、ウサギちゃん。
と、ろんぱあミッフィーちゃんが、あー、あー、そこお。

キョロキョロっと見ると、ぬあんと手すりの向こう側にウサギが一匹。
モグモグしながらコッチを見てます。その距離1m。

うーん、ウサギちゃん、会えましたねえ。
ちょっと小さなアンタは、去年見かけたウサギのお子さんなんだろーか。

通りすがりのオバさんも「あら、コレはチビねえ」なんて言ってたんで、キット、このウサギの家族はこの辺では可愛がれてるんでしょーねえ。

この辺はリスの放し飼いもテストされてるんで、それも楽しみです。
犬を放さないでくださいとゆー注意書きが何ヵ所か掲示されてますが、公園の相当な部分を犬禁止にするのも一案。犬がいると多くの野性の動物は生息できないもんね。

しばらくウサギを見物。ウサギは手すりを抜けて散歩道の反対側ヘ。柵の根本で草の芽や落ちてる葉っぱを食べてます。さらにピョコンピョコンと子供やママさんがキャッチボールなんかしてる方へ。スッと立ち上がってキョロキョロしてる姿は可愛いいんですが、不思議と誰も気がつかない。いく度か元気に跳ねだして、景色の向こうに遠ざかったウサギが見えなくなりました。兄弟ウサギはいるんだろーか、親ウサギは元気でしょーか。
ウサギが遠ざかっていったその向こうの遊歩道では、猟犬みたいな大きな犬に手すりを飛び越えさせて見せてるオヤジと、自慢の飼犬を抱いたオバさんが2名。散歩してる人に犬を撫でさせながら立ち話してます。

公園の池にはありゃと思うほどの数のカモがガアガアと、デブな鯉とエサの取りっこをしてて、大きなカメたちも日当ぼっこ中ですねえ。


大道芸人5年とゆーお兄ちゃんは、見物客を巻き込んでのパフォーマンス。大勢いる見物客に「オ、オッー」と感嘆の大声を上げてもらって、それに驚いて振り返った通行人の顔をみんなで見て楽しもうとゆー企みです。おおー、思わず大きな声を上げてしまいやしたん。

おわり



■コアップ・ガラナ・・・   97/11/1


井の頭沿線の高校に通っていた頃、吉祥寺のサンロードを真っすぐに進んで右手に「ガラナ」が飲める喫茶店があった。

けっこう広いお店で、特にいつも空いてるよーな感じの2階はガラーンとした空間がカフェバー風てな雰囲気。クールでどこかアメリカンなちょっと気になるスペースです。
ブルース・リーを観て、ここでヌンチャクやトンファーを並べてフムフムとか感心してたヤツらや、吸っただけで退学になるタバコを吹かしながらソファーに足のせたりするヤツらの隠れ家でもあったかもしれません。

で、このお店で初めて飲んだのが、ガラナ。
そー、それは、あの油そばを初めて食べた頃でもあったのでしょー。
やがて喫茶店は書店にかわって、今は毎日賑わってますねえ。



時は流れて、人生も流れ、日比谷の三井ビル地下にあるビニールレザーのソファーと紫煙が染みついた壁がホッとさせてくれる空間で再会したのが、この、ガラナ。

コーヒーとトーストしかないよーなメニューになんとガラナのネーム。
銀座の老舗企業のサラリーマンにとっても知る人ぞ知るアジール風喫茶店にひっそり息づくガラナは、メジャーなコーヒーとともに、疲れた勤め人にアマゾン伝来のカフェインを恵んでウン十年てなとこでしょーか。



それからさらに数年。
資料に目を通すために入ったルノアールで、ガラナを発見。


   本品は全国清涼飲料協同組合連合会がアマゾン産のガラナの実を主原
   料にして開発し全国的に発売しているユニークな味覚の炭酸飲料です

                          日本コアップ株式会社



桜の花マークが、ガラナの葉や実の絵柄の数cm上に輝いてるビンのデザインを見て、南米でガラナの実を砕きタピオカと混ぜてスティックを作ってる日本人やインディオを思い浮かべました。

みんなあ、よく働くなあ。



■油そば2(^^;;;・・・   97/10/22


あ〜あ〜、またまた油そばです。2度目です。ひつこいなやっぱ。だからスキ。油そば〜。

先週、胃の弱い、お粥が好きだとゆー人に無理に油そばを食べてもらいました。(^^;)
その後無事だかどーだか心配ですが。人生、経験ってものは大事なもんです。エヘン。自分自身はここのところ3回連続油そばを食べまして、なんかそんだけでベルトがキツくなった感じもします。キュ〜

えー、JR中央線立川駅北口に降りてすぐ左折、アジアでいちばん大きくて代々木公園の10数倍だかの面積がある昭和公園方面へ向かって2〜3分のとこ。左手の角に中華料理屋さんがあります。なんか大きな予備校の手前ですね。ここの油そばがボリューム最高、あ、最大かあ。割と油っこさは淡白で、麺がたくさん入ってます。ドンブリもでかい。空いてるお腹にはluckyサーイズな雰囲気。餃子や中華薬膳みたいな料理もあり。どーも、他の客さんのテーブルを見てもボリュームが多そー。餃子がウリのお店みたいです。餃子のノボリが立ってる。

次は国分寺駅北口にあるお店。駅前、北口の商店街の道を真っすぐに北へ進みます。左手に新星堂レコード店があって、そこを通り過ぎて間もなく、中華屋台てな黄色に赤字の大きな看板が目印。以前何回か午後3時過ぎくらいに閉まっているのを見かけてるんで、たぶんオープンは夕方かあ?。ネギのトッピングを頼むと唐辛子をあえた味付けネギが載ってきました。味はサッパリ系で塩味に多少ウエイトがある感じ。家族連れのお客さんや学生が多くて人気のよーですね。近所には喫茶店も何軒かあって、それぞれ美味しいコーヒーがあります。油っこいものの後にピッタリてな感じ。

そして前に紹介した吉祥寺南口へ降りて左折したとこにある油そば。ここはよく行列が出来てて、最近は行列用のロープまで張ってあります。油そばじゃなくて普通のラーメンも普通じゃないので有名。この脂ぎとぎとラーメンは恵比寿や千駄ヶ谷のレベルなんて目じゃないすごさ。これは豚の背脂だけじゃないでしょね。しかも見た目と違ってクセがない味でイケます。それから南口を降りて正面にある油そばもスタンダードでグッー。よく考えるとこの一角数十mにラーメン屋って何軒もありますね。ああ、喫茶店も何軒もあるんだあ。クラシックな味のケーキのお店もあってオジイちゃん、オバアちゃんもケーキを頬張ってたりします。隠れファンがいるタイプのお店ですね、コレは。



■ワッフル!(^^)v・・・   97/10/12


いつものようにJR中央線国立駅南口でキップを買って改札へ…。するとなんだか人がたくさんいます。改札のまん前右側に列をつくってますねえ。う〜ん、懐かしいよーな香ばしさが漂ってて、お腹がムズムズ騒ぎそーですよ。バターの香りだなあ。列の向こう側には「ベルギーワッフル」の看板。そーかーワッフルかあ。グッー。

ワッフルも狙い目なんですが、ホットケーキよりバターが多いよーなので自己規制中。フランスの焼き菓子カヌレならバターとゆーよりタマゴがメインなので安心して食べてますけど。まあ、この街は3つとも美味しいアイテムが揃ってるので魅力です。(^^;)

ところでバターの香りで思い出したのがバターのこと。当たり前かあ。
バターの香りがするんだからバターを使ってるんでしょーが、自分で料理を作るんでも最近はバターの量が増えました。なんか矛盾しますねえ。いいのそんなのことは。で、理由は簡単で、マーガリンやショートニングがドイツで規制されてることを知ったからです。たとえば植物性油でサラサラなものをマーガリンみたいに固形にするのは水酸化だかなんだか、まあ、平たく言うと石鹸化する、てなことらしいです。これが難病に指定されているクロン病の原因だとドイツで指摘されたのは数年前のこと。水酸化されたものが免疫システムを狂わせてるらしいと。もうちょっと専門的には抗酸化作用を衰弱させているとかなんとかです。アトピーなどもこのような関係が原因じゃないかと指摘する学者もいます。それでドイツでは即座にマーガリンなどを規制。これは新聞に記事がでてましたね。
てなワケでバターの復活を喜んでるんだけど、ワッフルは食べないとゆー複雑な思いを胸に改札を抜けたのは何日か前のお昼のことでした。

ついでに言っておくと京王線聖跡桜丘の京王デパートの喫茶店「ココナッツ」のワッフルは美味しいです。隣の京王アートマンのくまざわ書店の書籍はなかなかの充実ぶりで、本を買ったらこの喫茶店へ直行して午前中の一時を過ごせたら典型的な第4山の手風ですね。
なんだ、やっぱワッフル食べてるじゃんねえ。

メエメエ



■クオークエクスプレス・・・   97/10/9


QuarkEXPressの4.0JがいよいよWindows版ででます。以前はでるでると言われながら1年以上もほったらかしだったクオークでしたが、今度はホントみたいですね。きっとPageMaker6.5Jの評判がいいので、重い腰をあげたんじゃないでしょか。PMの前のヴァージョンくらいから対応する製版屋や印刷屋さんがいましたが色の出方が不安定で不評だったりしました。まあ、DTP関連やデータのコンバートで感じるのは、受けとる印刷屋さんサイドの能力ですね。ワープロ機のデータをDOSテキストに変換するとかでも、変換ソフトを持ってるのに使えない業者さんは少なくありませんよん。しかも知識のない印刷屋や出版社、編集プロダクションに対してマックのセットアップを営業してる業者でとんでもないケースがあります。秋葉原で2〜3万円のHDを80万円の見積出したり、納品するアプリはコピーでオリジナルは持って帰ってしまったり、ある有名出版社ではWindowsでもこれをやられてましたね。システムを丸ごとコピーしたディスクが納品されててオリジナルがない。まあ、マス化してるDOSやWindowsだと比較的ゴマカシが効かないので少数でしょーが。ハイテクやデジタルが売り文句の印刷業者でデータのコンバートが出来なかったり、マルチメディアのセクションでHTMLを知らないとかゆーのはケッコウあるので笑えますう。internetをはじめ産業から民生品までデジタル化するなかで、印刷業者のシェアが減ることを予測してる電通のレポートがありますが、その根拠はこんなとこにあります。わははは



■ジョブズ,クール・・・   97/10/5


互換機つぶし…今回のジョブズの決定はそーゆーことでしょーか?
ウ〜ン、ボクは支持します、たぶん、そーゆー英断を。

かつて一時期パソコンのシェアで8割を占めたIBMはコンパックなどの互換機(コンパックは規格的には互換機ではなく、結果として互換機)の登場でシェアを激減させ、PCの生みの親でありながら1メーカーとゆー地位に甘んじてます。分家である互換機メーカーに本家IBMのシェアが食われたワケですね。

ジョブズの決断はその辺を意識してるでしょー。
パワーコンピューティングのマックユーザーを調べたら99%以上がアップル社からの乗り換えだったゆー事実はショックだったに違いありません。互換機はマックのシェアを拡げるんじゃなくて、ただアップルのシェアを食っていた、とゆーことですね。
NECがかつて98の互換機であるEPSONを否定的に扱っていたのも同じよーな理由でしょーか?
仲間をつくって仲良く儲けましょー、なんてゆーのは夢物語。
唯我独尊ついでに真理も見抜いていたのはゲイツだけだったのかなあ?
ちとサビシイです、それ。

ズイブン以前にマックのテクノロジーには見切りをつけていたジョブズの次の手は何でしょーか?

数字をチェックし、マーケティングに敏感であることと、ドグマにこだわって自滅することの可能性をどう分析し自覚していくかとゆーのは、どの分野でも大変なこと。

BBSで“「愚行権」は「基本的人権」だからWindowsやDOSを選ぶバカを認めてやろう”とゆーマック信者の発言と、それを支持する“だからこそマックはクリエイター(普通の人と違う)の物なんですよね”とゆーレスを読んだ時に、これで決まりだなあ、と思ったもんですが、ホントに決まっていくもんですね。それに相応しいサマに。

ビジネスライクでカッコ悪い中年サラリーマンみたいな98と純正IBM機ってずーっと気になる存在なんですが、とうとうNXとゆー独自路線(規格はintel、Microsoftに準拠)をスタートさせるNECに、やっぱり注目しちゃいます。IBMの“いちばん怖れていたことが起こった”とゆーコメントは、実をいうと3年ほど前に予め言われていたことでもあったんですが、98のケリのつけ方とともに面白いデキゴトです。ワクワク

メモリー・ページング7μsecond(CONFIGのチューニングのみ)の98で書いてます、コレ。あと1台は1μsecondでーす。ちなみにWindowsマシンだと20〜40μsecondだったりする。どーしてえ?



■未来は?・・・   97/10/1


どーだかわかんないんですが、どーなんでしょー、明日のお仕事や明日のゴハン。

みんなの預金総額が1200兆円とか、いろいろ加味して1800兆円とかで、これはアメリカの預金総額を超えるスゴーイ金額なんですが、でも、ダメです。間に合わないもんね。
何が間に合わないかって国債をはじめとした国の借金が97年度末で500兆円位になります。ドエー。自然破壊の堤防工事や道路ほじくり返すヒマつぶしなどの事業で100兆円、公共事業の特殊法人の維持費だけで100兆円てな感じでムダ使いがズーっと行なわれてます。ワッハッハハ。これが国家のやることなのかあ。どこにもないなあ、そんな国家。
不治の病に100%感染すると分かっていてエイズを10年間野放しにしてた国だけありますね。クロイツフェルトヤコブ病でもそーだし。アメリカじゃ1人の感染者が出ただけでドイツからの硬膜輸入も使用も禁止したのに。それもお役所の1人の課長の決定です。日本でもたいがい官庁の業務の決定権は課長クラスが握ってるんですが、まあ、関係ないか。課長さんが人を救ったり、みんなのためになるイイコトを決めたり出来るんですけどねえ。そーいえば田中角栄は、この課長の人事を決めてたんだよね。強かったわけだ。
マルチメディア産業で100兆円市場とか話題になった時期がありますが、これはコンテンツとか、クリエイターとか関係ないんで、勘違いしちゃダメですよ。光ファイバーなどの通信設備の工事費が100兆円です、そんだけ。新社会資本ですか、そーゆーことです。この国がソフトに資本を出すことなんかないんだからなあ。オイ。
鉄やコンクリートで社会が出来ると思ってる人生知らない木偶の坊が高級官僚に居座ってる限りそーなんですねえ。他に居座るとこないしい。カワイソかもよ。

メエメエ