「自社開発ムーブメント」は、今や高級時計ブランドの“真の実力”を示す試金石だ。
2025年、ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)、ブレイトリング(Breitling)、パネライ(Panerai)という3つの豪華ブランドが、
ほぼ同時期にまったく新しい自社製自動巻きムーブメントを発表し、
業界を驚かせた。
これらは単なる“新型”ではなく、各ブランドの哲学・技術・未来戦略を凝縮した“次世代エンジン”。
今回は、その3本の新ムーブメント——
GP4800、B31、P.980——
を徹底比較・解説する。
■ 1. ジラール・ペルゴ GP4800 —— 55時間動力と“トロワ ポン”の魂
▶ 30年ぶりの基礎ムーブメント刷新
ジラール・ペルゴが長年使用してきたGP3000(1990年代登場)をついに置き換えるべく、
2025年秋、GP4800が登場。これは、ブランドの主力を担う“新基盤”となる。
直径:25.6mm
厚み:4.28mm(超薄型)
動力:55時間(前作より+9時間)
振動数:28,800bph(4Hz)
宝石数:19石
▶ 装飾と素材の融合
主甲板:サンドブラスト+パールサークル(円粒模様)
ブリッジ:ジュネーヴ・ストライプ(縦溝模様)
脱進機(テンプ・アンクル):シリコン製(軽量・耐磁・耐摩耗)
自動巻きローター:3Nゴールド製、“トロワ ポン”(三金橋)をモチーフに
💬 「薄さの中に、伝統と革新を閉じ込めた——
これは、ジラール・ペルゴの“新時代の幕開け”だ」
■ 2. ブレイトリングスーパーコピーN級品 B31 —— COSC認定+78時間動力の“完全自社化”宣言
▶ B20からの独立——自主性の追求
これまで主力だったB20ムーブメントは、帝舵(チューダー)との共同開発品(Kenissi製)だった。
2025年、ブレイトリングは完全自社設計・自社生産を掲げ、B31を投入。
直径:28.4mm
動力:78時間(3日以上)
振動数:28,800bph(4Hz)
宝石数:26石
認定:COSC公式クロノメーター認定
▶ 製品への反映:ナビタイマー B31 自動巻き
このムーブメントは、ナビタイマー(Navitimer)に初搭載。
スケルトン裏蓋でムーブメントを鑑賞可能
ローター:ラバーブラシ仕上げ+ブルー塗装(ブランドカラー)
ブリッジ:ジュネーヴ・ストライプ、下甲板:パールサークル
💬 「B31は、“他社依存からの脱却”という、
ブレイトリングの強い意志の象徴だ」
■ 3. パネライ P.980 —— 4.2mmの薄さで72時間動力を実現
▶ P.9010の後継として、機能を完全補完
長年使われてきたP.9010ムーブメントは、秒針停止機能の欠如が一部で指摘されていた。
2025年、P.980が登場し、その課題をすべて解決。
厚み:わずか4.2mm(P.9010の6.0mmから大幅薄型化)
動力:72時間(3日)
振動数:28,800bph(4Hz)
宝石数:23石
機能:秒針停止+日付早送り(両方向)
▶ デザイン:パネライらしい力強さ
上層甲板:ラバーブラシ+サンドブラスト
下層甲板:フィッシュスケイル(魚鱗模様)
ローター:スケルトン加工+青色エナメル塗装(ブランドカラー)
初搭載モデルは、ルミノール マリーナ(Luminor Marina)で、
ケース厚を抑えながら、快適な着け心地を実現している。
💬 「薄さと性能の両立は、技術の結晶だ」
■ 編集部コメント:3つの哲学、1つの未来
ブランド哲学特徴
ジラール・ペルゴ伝統の継承薄型+装飾美+トロワ ポンDNA
ブレイトリング完全自立高動力+COSC認定+航空計算尺との融合
パネライ実用性の深化超薄型+秒針停止+軍用時計の進化
これら3本の新ムーブメントは、
単なる技術競争ではなく、各ブランドが“これから何を守り、何を変えるか”を示す宣言書だ。
記事一覧
- DATE : 2026/01/19 (月)
【2026年注目】2025年、自社開発ムーブメントで激突——ジラール・ペルゴ、ブレイトリング、パネライが放つ“新世代エンジン”
- DATE : 2026/01/19 (月)
【2026年注目】“性別を超える”3本の傑作|ブランパン・カルティエ・IWCが贈る、誰もが愛せるユニセックスウォッチ
かつて、時計の世界にも「男は大ぶりで機能的、女は小ぶりで装飾的」という暗黙のルールがあった。
だが今、その境界は完全に溶け去ろうとしている。
“ジェンダーレス”(性別無関係)という価値観が広がる中、
ブランパン、カルティエ、IWCは、
男女問わず着けられる“普遍的な美しさ”と“実用性”を兼ね備えた3本を提示した。
今回は、その3モデル——
フィフティ ファゾムス 38.2mm、タンク ソラービート、インヂュニア 35mm——
それぞれが持つ独自の哲学と魅力を解き明かす。
■ 1. ブランパン フィフティ ファゾムス 5007-12B40-O64B —— 38.2mmの“本格ダイバー”が開く新境地
▶ 小さなケースに、プロフェッショナルのDNAを封じ込めて
1953年に世界初のモダンダイバーズウォッチとして誕生したフィフティ ファゾムス。
その伝統を受け継ぎながら、2025年、ついに38.2mmという“女性にも最適なサイズ”が登場した。
ケース径:38.2mm(厚み12mm)
素材:軽量チタン(チタン製ケースはファゾムスの定番)
防水:300m(ISO 6425認定の本格仕様)
ストラップ:ブルー系ラバーストラップ+チタン製バックル
▶ デザイン:青の深淵を手首に
太陽光線仕上げのブルーダイヤル
同色のセラミック製回転ベゼル
4時~5時の間に配置された日付窓(ファゾムスのアイデンティティ)
夜光塗料付き針・インデックスで暗所でも確実に読める
💬 「これは“女向けの小型ダイバー”ではなく、
“細い手首のための本格派ダイバー”だ」
▶ 心臓部:Calibre 1150 —— 100時間パワーリザーブの信頼性
自動巻き、シリコンヒゲゼンマイ
動力:100時間(4日以上)
COSC認定+ブランド独自の微調整
参考価格:約322万円(中国公定価格 ¥145,000 → 日本円換算)
■ 2. カルティエスーパーコピー タンク ソラービート WSTA0120 —— 光で動く、永遠の矩形
▶ 1917年生まれの“幾何学的革命”が、現代技術で進化
ルイ・カルティエが第一次世界大戦の戦車(タンク)に着想を得てデザインしたタンク。
その直線と曲線の完璧なバランスは、1世紀経った今も色あせない。
このモデルは、ソラービート(SolarBeat™)という光発電クォーツを搭載。
16年以上のメンテナンスフリーを実現しながら、
クラシックな外観を一切損なわない。
ケースサイズ:33.7 × 25.5mm(薄さ6.6mm)
素材:ステンレススティール
リューズ:サファイアカボション(カルティエの象徴)
ストラップ:ブラックアリゲーターストラップ+ピンバックル
💬 「毎日巻かなくても、光があれば動き続ける——
これは、現代の“究極のドレスウォッチ”だ」
参考価格:約63万4千円(中国公定価格 ¥28,600 → 日本円換算)
■ 3. IWC インヂュニア IW324901 —— 35mmの“ミニマル・パワー”
▶ 工程師の魂が宿る、小さな鋼鉄
1950年代、磁場から機械を守る“抗磁性ウォッチ”として誕生したインヂュニア。
2025年、35mm径の新作が登場し、小ぶりながらも存在感抜群の一本に。
ケース径:35.1mm(厚み9.4mm)
素材:316Lステンレススティール
防水:100m
ストラップ:ダークブラウン小牛革+ステンレスバックル
▶ デザイン:機能美の極致
白ダイヤルに棒状インデックス
針・インデックスに青色夜光
ケース側面の緩やかなカーブが、手首に自然にフィット
💬 「40mmの縮小版ではない——
これは、35mmのためにゼロから設計された新世代インヂュニアだ」
▶ 新開発ムーブメント:Calibre 47110
自動巻き、金色の装飾ローター
動力:42時間
精度:日差±10秒以内(日常使用に十分)
参考価格:約188万円(中国公定価格 ¥84,700 → 日本円換算)
■ 編集部コメント:時計に“性別”はない
この3本は、スタイルも価格帯もまったく異なる。
だが、共通するのは——
“誰が着けても違和感がない”という普遍性だ。
ブランパン:海へ挑む冒険心を持つすべての人へ
カルティエ:洗練された日常を求めるすべての人へ
IWC:ミニマルで機能的な道具を愛するすべての人へ