|ホームページ|ログのページのトップへ戻る|



9月27日(土曜日)川奈 <利用サービス>ケニーズハウス

先週行った土肥のロング・ジョン・シルバーズの米山さんが、「東伊豆だと川奈が、土肥と生物相が少し似ている」と言っていたので、がぜん川奈に興味が湧いて、早速行くことにする。

1本目 <ポイント名>ビーチ・砂地 <天気>晴れ <水温>24度 <透視度>4〜15m

ガイドは阿部さん。とても若くて、丁寧な、感じの良い人だ。川奈は、ボートダイブの方がメインだそうで、他のお客さんは全員ボート。なんと、私たちバディだけでガイドしてもらえることになった。ラッキー!!
エントリー場所はゴロタだけれど、石のつぶが小さめなので、大瀬崎などよりもずっと楽。

潜降すると、ごく浅いところの岩にも、ピンク色のゼニゴケみたいな細かい海草がびっしり付いている。いかにも、まだあまり人の入っていない海という感じだ。
これに比べると、富戸の浅場の岩なんかツルツルだからなあ。やっぱりくたびれているんだろうか。ちょっと悲しい・・・。

水深4m位のゴロタの岩場が20m位続いた後で、大瀬崎の外海のようなミニドロップオフがあり、降りたところが水深8m位。その先には傾斜が緩やかな砂地が広がっている。

砂地を沖に向かって進む。砂地には、タコノマクラ(ウニ)がたくさん落ちていて、1つ1つに海草が生えている。なんだかユーモラスな光景。海草の中には、ニジギンポがたくさんいて、私を見ている。
キタマクラ、カワハギ、アミメハギ、キュウセン、ヒメジの仲間などお馴染みの魚たちに混ざってヒメテングハギの赤ちゃんが泳いでいた。のほほんとした表情がかわいい。

砂地を更に進むと、クサハゼがいた。そのすぐ脇にはイトヒキハゼ。土肥の米山さんの言った通りだ。ふと下を見ると、体長3cm足らずのダテハゼの赤ちゃんがいた。ダテハゼなんて、ありふれた種類ではあるんだけど、ちっちゃいのはメチャクチャかわいい!!いっちょまえに巣穴を守っているところが、なんともおかしい。

ふと、阿部さんが上を指差す。見るとイサキの子供の群が私たちの頭の上を泳いで行く。体長7cm位。何百匹位いるのかな?とってもきれいで見とれてしまった。

岩場に戻ると、いるいる、砂地と岩場の境目に、ハゼがたくさん。
サビハゼ、クツワハゼ、ホシノハゼ。じっと見ていると、なんだかホシノハゼがこちらに集まって来るような気がする。ダイバーを、見に来ているのかしら?

他に見たものは、ハタタテダイの赤ちゃん、テングチョウチョウウオの赤ちゃん、スジコウイカ、アオリイカの子供などなど。

昼休み

エグジットしたら、風がやけに強くなっていた。
気温は高いし、水中でも寒くなかったのに、風のせいで陸上が寒い。シャワーを浴びて暖まってから、ケニーズハウスのクラブハウスの2階でお弁当を食べる。

2本目 <ポイント名>ビーチ・根沿いに右へ <天気>晴れ <水温>24度 <透視度>4〜12m

ミニドロップオフに沿って、カマスの群れが、延々と続いている。でも全然泳いでなくて、ただ浮かんでいる。カマスって、ホバリングする魚なのかな?

ログ付けの時にわかったんだけれど、ガイドの阿部さんは、魚の名前をあんまり知らないようだ。それなのに小物を探すのは妙に上手で、ちっちゃいものをたくさん見せてくれる。

ヒトデヤドリエビ、ムチカラマツエビ、イソギンチャクカクレエビ、アカホシカクレエビ、体長1cm位のキンチャクダイの赤ちゃん。アカホシカクレエビは2番目の小さい両手で背中をかいていた。

ミニドロップオフ沿いの砂地にハナハゼのコロニーがあって、水底から2〜3mの中層を、十数匹の大きなハナハゼが舞っている。
巣穴がどこにあるか分からない程、のんびり泳いでいるので、1匹をちょっと追ってみたところ、なんと巣から5m程も離れて泳いでいた。でも、私が追うのを止めると、結局巣穴には入らず、また中層に戻って行った。その間、他のハナハゼたちは、我関せずでヒラヒラと舞っていた。幻想的な光景だ。
ハナハゼのコロニーは3つ見たけど、奥の方のコロニーのハナハゼ程、臆病なようだ。ちょっと不思議。

奥の方には、ソフトコーラルが生えている。富戸の十字トサカに負けない位見事なトサカが1本生えていた。小さな芽もたくさんあって、今後が楽しみだ。

他にもハゼはいる。ニシキハゼがハゼらしくなく、岩場の中層を泳いでいるし、イチモンジハゼがたくさんいて、岩のすぐそばの中層に、縦になってボーっと浮かんでいる。ハゼじゃないけど、ヘビギンポもたくさんいて、岩の上を走りまわっている。

ミニドロップオフを上がって、浅場を戻る。
ここは魚の群れが一杯だ。ネンブツダイ、クロメジナ、ウミタナゴ、スズメダイの赤ちゃん、マツバスズメの赤ちゃん、ソラスズメ、チャガラ。どれもたくさんいる。チャガラって初めて近くで見たけど、きれいだ。

他に見たものは、ツユベラの赤ちゃん、トゲチョウチョウウオの赤ちゃん、クマノミの赤ちゃん、などなど。

後片付け

風に吹かれて寒いさむいと言いながら、器材を洗う。
それにしても、川奈は人が少ない。ダイバーは全部で50人も居ないんじゃあないだろうか。
ダイバーが全然少ないのに、器材洗い場は富戸と同じ位大きいのがあって、カメラ用の桶まであるので、周りの人に気を使わずに、楽々と器材が洗える。水がきれいなのも嬉しい。干し場は富戸よりもずっと広い。おかげで、ウエットやBCからフィンやグローブに至るまで、全部広げて乾かせた。帰りの荷物が軽くなって楽ちん。

海の中も面白いし、のんびりした雰囲気がとても気に入ってしまった。
なんだかすごい穴場の気がする。



9月21日(日曜日)土肥 <利用サービス>ロング・ジョン・シルバーズ

今シーズンのテーマは、「富戸だけじゃなくて色々な場所を潜る」にすることにして、例年ネジリンボウが来ているということで、気になっていた土肥(トイ)に行くことになった。

西伊豆は、電車派の私にとっては交通の便が悪く、なかなか行きづらいところだったのだけど、ロング・ジョン・シルバーズというショップを利用すると、修善寺駅から土肥まで送迎(片道45分)してもらえるので、大助かり。ショップ集合や現地集合も可。

オーナーガイドの米山さんは、なかなかのハンサムで、真面目そうな、感じの良い人。魚にもとても詳しく、IOP系のガイドさんのような雰囲気だ。土肥をメインにガイドしているショップなのだけど、土肥ならではの面白さを見せたいからと、時々は伊豆の他の海にも潜りに行って、土肥との違いを研究しているそうで、とても熱心な印象を受けた。

車の中でネジリンボウはいますか?と聞いたら、居ますよとの返事で、期待に胸が膨らむ。今いるのはなんと、越冬した個体だそうだ。

1本目 <ポイント名>通り崎湾内・砂地から沈船
<天気>晴れ <水温>24度 <透視度>4〜10m

湾内に浮かべられた浮き桟橋からエントリー。潜降すると、前日の雨のせいとやらで透視度はあまり良くないけど、天気が良く日が射しているので、水中は明るくて気持ちが良い。

潜降してすぐの砂地に、白っぽいきれいな共棲ハゼが2匹。クサハゼだそうだ。これは、後からも結構たくさん見た。砂地を深場に進むと、イトヒキハゼ(顔に青い点々。大きい)、ヒレナガハゼ(きれい。大きい)、シゲハゼ、ユカタハゼ。ここは、富戸のヨコバマでは見掛けない珍し系のハゼがたくさんいる。
バディが写真を撮るので、ヒレナガハゼをライティングしていたら、カワハギが私のグローブをかじって行った。イテテ。

ネジリンボウの場所に行ったら、巣穴が埋ってしまっていた。ショック!!誰かがフィンで蹴りでもしたのだろうか??

潜水可能区域の1番深いあたりに沈船があって、ネンブツダイの赤ちゃんの大群がキラキラ光って、まるで南の海のキンメモドキのようだ。
沈船の陰に、直径1cm位のミナミハコフグの赤ちゃん、かわいい!!
珍しいアカオビハナダイのメスもいた。

また砂地を進むと、ミジンベニハゼが3匹。ここのミジンベニハゼたちは、とってもフレンドリー。大瀬崎のは臆病で、近寄るとすぐに缶の中に隠れてしまってよく見れないけれど、ここの3匹は、空き缶と貝殻を積み重ねた上に、全身をあらわにして乗っかっていて、隠れようともしない。うち2匹などは同時にピョンと飛び上がり、中層(と言っても水底から10cm弱)でキスするような仕草を見せてくれた。ま近でじっくり見られて大満足!!

浅場に戻って来ると、ソラスズメの大群がとってもきれい!!!今まで見た中で1番大きい群れじゃないかと思う。日光に当たって、宝石のように青く光っていて、うっとりしてしまうほどだった。

他に見た魚は、
ハタタテダイ幼魚、トゲチョウチョウウオ幼魚、オヤビッチャ幼魚、卵を守っているスズメダイ、マダコの交接、巨大ヒフキヨウジ、トラフカラッパの子供、ヨメヒメジ幼魚群れ(3cm。かわいい)、アミメハギ幼魚たくさん(かわいい)、などなど。

エグジットしようとしたら、フィンが脱げない!!ブーツを新しくしたので、ゴム同士がくっつくようだ。しばらくは、これで苦労しそう。

2本目 <ポイント名>通り崎湾内・砂地
<天気>晴れ <水温>24度 <透視度>4〜7m

どうしてもネジリンボウを見たいということで、もう1度砂地にトライ。
しかし巣穴は埋ったままだった。心配だ。

途中で、他のグループのダイバーが砂を巻き上げ、前が見えなくなった。ここは砂が砂泥っぽく細かいので、いったん巻き上げると困ったことになる。

いろんな魚が砂に隠れている。まずはダイナンウミヘビ、それからミナミホタテウミヘビ。これは1.5m四方に4匹もいた。手で頭をなでてやっても、おとなしくじっとしている。ウミヘビと言っても、ウナギやアナゴの仲間だそうだ。

ミナミホタテウミヘビのすぐそばに、今度はハチハナアナゴヒラメが30cm間隔で砂に潜っていた。ハチを掘り出すと、きれいな胸ビレを開いて、フラッシングしながら泳いで行った。

と、体長30cm位のカンパチ若魚が10匹ばかり、上空を通り過ぎて行く。なんか、すごく魚の種類が多い海だなあ。

浅場の岩のところに、黒っぽいコケギンポがいた。すっごくダイバー慣れしていて、穴に隠れるどころか、ニョロ〜と出て来て、口をパクパクさせている。かわいい。

エグジット前、上を見上げたら、イケスみたいなのがあって、アジみたいな魚がたくさんいた。???と思ったら、浮き桟橋脇の釣り堀のようだった。

浮き桟橋から、ボートダイブみたいに階段を登ってエグジット。ボートダイブのエントリー/エグジットの練習にも良いかも知れない。

他に見た魚は、
イシヨウジ、ミツボシクロスズメ幼魚、コロダイ幼魚、イシダイ幼魚、小魚を食べてる途中のオキエソ、トゲカナガシラ、セミホウボウ、ヨメゴチ、ワニゴチ、ハナアナゴ、ハオコゼ、でっかいアオヤガラの群れ、トラギス類たくさん、アオリイカ(幼)群れ、カニ・ヤドカリたくさん、などなど。

全体の感想としては、魚の種類が多くて、とても面白かった。
カラフルな魚が特に多いわけじゃないけど、ハゼ好き、マクロ好きには、こたえられないポイントだと思う。すごいポイントを見つけたぞ〜!!って感じ。以前、シーフロントに初めて行って、富戸の魅力を再発見した時のような感動だ。
今回は希望して2本とも砂地に行ったけど、岩場もあるし、この日、外洋寄りに行くと、アジやイワシやワラサやツムブリなどの、回遊魚っぽい魚もいたそうだ。
ぜひもう1度来なくちゃ。



7月20日(日曜日、海の日)富戸 <利用サービス>AQUAQU・タンクレンタル
1本目 <ポイント名>ヨコバマ・砂地から右の根 <水温>21度 <透視度>5〜10m

「海の日は海へ行かなきゃ」と突然思い立って前日に予約を入れた。同じ考えの人は多いようで、富戸はとても人が多い。(でも秋口ほどではない。)
夏なので講習を受けている人も多いようだ。脇の浜は器材で一杯。
ドライスーツの人は、もう1割位しかいない。陸上でウエットスーツを着ているだけで汗がダラダラ流れて来るのに、ドライの人は暑くてかわいそう。

秋口は岩場の方がトロピカルな幼魚がいて楽しいけれど、夏場は砂地に伊豆の魚の幼魚が多いので、砂地の方がお気に入りだ。

エントリーしてすぐ、水深5mのところで、ヤマドリのオスを見つけた。見ていると視線を感じるのか、ヤツデの葉のような形の背ビレを広げてちょっとだけ逃げて、30cmも泳ぐと止まって横目でこちらを伺っている。

サビハゼの大群、マダイ若魚の群れ、30cm位のヒラメ。産卵床の中に、メバル幼魚、ウスメバル幼魚、小アジの群れ。

2本目 <ポイント名>ヨコバマ・右の根から砂地 <水温>21度 <透視度>5〜15m

1本目は水中も人が一杯だったので、みんながお弁当を食べている時間を狙ってエントリー。

十字トサカのあたりまで行ったら、誰もいなくて、キンギョハナダイとイトヒキベラとイシモチがたくさん群れている。とてもきれいだ。

ガラスハゼ、シロウミウシ、アオウミウシ、キイロイボウミウシ、50cm以上もある大きなタカノハダイ、大きなキンチャクダイ、ミツボシクロスズメ。

10cm位のメバルの群れが岩場の中層にボーっと浮かんでいた。産卵床の中にいたのより、1世代(?)上らしい。


|Back|Next|


|ホームページ|ログのページのトップへ戻る|