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10月10日(金)〜12日(日) 奄美大島南部 <利用サービス>マリンステイション奄美

今回の旅行は、ちょっといまいちでした。海もガイドさんも良かったのですが、5本は潜れるつもりで行ったのに、混んでいたので、3本しか潜れなかったのと、魚もあまりゆっくり見れなかったからです。

ダイバーが60人位いてものすごく混んでいたので、ガイドさんたちはダイバーを2組に分け、希望者のみのナイトも含めると1日5ダイブもしていて、その合間にタンクのチャージをし、夕食後にはゲストを近くの町?の飲み屋に送り届け、迎えに行き、食堂でゲストとお酒を飲みながらログ付けをして、夜中から明け方まで交代制でエア・コンプレッサーの親ビンのチャージをしていて、昼食も立ってパンをかじるのがやっとという状態で、ものすごく働き者でした。魚にもすごく詳しいし、こんな小さいのをよくまあ把握しているなあとびっくりするほど、小物を次から次へと見せてくれました。

でも、東京の予約センターの人に「連休中ですけど、大丈夫ですか?」とちゃんと確認して「大丈夫、着いた日は2本潜れます。次の日は3本潜れます。他にナイトもできます。」と言われたからお願いしたのに、行ってみたら到着日1本、翌日2本じゃあ、ちょっとなー。おかげで1本当たり4万円弱の、ものすごい贅沢旅行になってしまった。
ダイビングサービスのキャパシティよりも、宿泊のキャパシティの方が大きいみたいで、夏場ならば宿泊客に海水浴の人が程度に混じって丁度良くなるのでしょうが、今回は秋だったのでダイバーばっかりになっちゃって、こんなことになったのではないかと想像します。

いつか機会があれば、また行ってみたいとは思いますが、今度行く時は、連休は避けるか、少なくとも3泊4日以上で行きたいと思います。それでは本編へ。

迎えのバスに2時間程乗って、昼前にマリンステイションに到着。すぐに昼食。そうめんとおにぎりとジュース。ボリュームが足りない。1本目のダイビングが15時集合なので、部屋で落ち込む。こんな所までやって来て、海を目の前にして、何で潜れないの?
フロントで聞いて見ましたが、マリンステイション前のビーチは、グループの中にイントラがいないとタンクレンタルは出来ないということなので、アドバンスの私たちだけでは潜ることができません。(でも、あとでシュノーケリングしてみて、潜らなくても良かったと思いましたが。)

1日目の1本目 <ポイント名>安脚場(あんきゃば) <天気>どんより曇り <水温>26度 <透視度>15〜20m

なんだかんだで、エントリーは16時半。ブリーフィングの時に、ガイドさんに「何が見たいですか?」と聞かれ、「背ビレの長い魚」と答えたら、じゃあハタタテシノビハゼを見に行きましょう、ということになる。で、実際見れたのだけど、背ビレは立ててくれなかったので、ただのシノビハゼ状態だった。残念。
オドリハゼを遠巻きにして囲んで、首を伸ばしてそぉっと覗くが、私が見た時には、もう引っ込んでしまっていて見れなかった。バディは頭の先だけ見たそうだ。

小さなエダサンゴのところで、ガイドさんがスレートに「パンダダルマハゼ」と書いてくれるが、奥に隠れてしまっていて見えない。そのうちガイドさんは次のところへ移動を開始してしまったが、1眼レフを持った女性が1人、そのエダサンゴのところで粘って探しているので、私達も何となくその場にとどまっていた。と、突然その女性が、「あっ、いた〜。まあ〜〜。こんな所にいたの〜!?この子ったら、探しがいがあるんだから〜。」てなことを叫んだ。水中なのにあまりにもはっきりと聞き取れたのでびっくりした。レギュレータをくわえたまましゃべれるなんて、すごい人もいたもんだ。その人は親切にも、「ほら!!」と指差して私たちにも見せてくれた。2.5cm位。ちっちゃくて、かわいい〜!!

さて、グループに追い付くと、ガイドさんは既にその次の場所に移動し始めているところだった。みんなが見ているイソギンチャクを覗いてはみたけど、何がいたのかはわからなかった。1cmとかのマクロ生物だと、予め何を捜すかわかった上でそれらしき姿を捜さないと、居ても全然目に入らないものだ。そんな風に移動のペースがちょっと早めなので、写真を撮っていて遅れて追い付くと、何がいたのかわからなくて見れないということが何度かあった。きっと、見せたいものがたくさんあって仕方がないのだろう。カメラを持たない人なら、1箇所にじっとしているより、魚をたくさん見れた方が嬉しいに決まってるし。
でも、私のように一眼レフではのろのろとしかピント合わせが出来ない者には、ちょっと悲しい状況だった。せめてオートフォーカスにしておけば良かった。明日は、ピント合わせの要らないニコノスVを持つことにしよう。

他に見たものは、ウミウシカクレエビ(on ナマコ)など。

夕食は、時間を指定された2交代制でバイキング。内容はフライとかスパゲッティとか煮物とか、わりと庶民的?なもので、ホテルのバイキングのようなメニューではないけれど、手巻き寿司とかもあって、品数は豊富でなかなか楽しい。少なくなるとどんどん足される。全員が食べおわっても大量に残っていた。誰かが後で食べるのだろうか?フルーツポンチが人気で、2回位ずつおかわりしている人も多かった。
(注:常連さんに聞いたところによれば、宿泊客が多くない時には、バイキングではないそうです。)

マリンステイション奄美は、北部のテトラマリン奄美と、名前の感じは似ているけど、施設の感じは全然違う。北部のテトラマリンは、こじんまりとしているし、リゾートしてるけど、ここマリンスティションは、結構大規模で、雰囲気は大瀬崎あたりにあるダイバーズロッジをちょっと良くしたような感じ。
私達が泊まったのは、バス・トイレ付きの洋室。この部屋は安いビジネスホテルのような感じで、けっこう狭い。オフシーズン価格相応の価値は、まああったと思いますが、ピークシーズン価格だと、どうかなー?でも観光地だということを割り引いて考えなくちゃだし、ピークシーズンには、大きなプールに水が張ってあるようなので、それはそれで満足できるのでしょう。

朝食もバイキング。おかゆなどもあって嬉しい。フロント横に今日のダイビングのスケジュールが張り出されている。2交代制で、1日2本。やっぱり2本だったか。昨日、迎えのバスの中でみんなで不満の声を上げたら、マネージャー?氏が「3本潜れるかどうか調整してみます」と言っていたのだけれど。

2日目の1本目 <ポイント名>嘉鉄(かてつ) <天気>晴れ <水温>26度 <透視度>20〜25m

天気が良くて嬉しい。昨日はエグジットの後、ボートコートのない人は寒そうだった。ボートが進んで行く浅場の水中を覗いていると、枝の長い種類のエダサンゴ?が見事に群生していた。

水中はとても透視度が良くて、日差しも入って来ていて気持ち良い。横に大きく広がったエダサンゴが点在していて、デバスズメが群れている。今日はカメラはニコノスVを持って来たので、マクロ生物中心のこのポイントでは、あまり写真は取れなかったけど、魚は結構見れたので満足。

ここのボートダイブのシステムは、ガイドさんが操縦する大きなボートに全員で乗って行って、アンカリングしてグループ毎にエントリーをする。潜っている間、ボートは無人になる。一巡りをして、エアの早い人が残圧50になる頃までにボートの下に戻って来て、ボートの下でしばらく遊び、残圧が50になった人から、バディ毎にエグジットする、ガイドさんは自分のグループ全員がエグジットするまで水中にとどまる、というもの。今回行ったポイントはすべて湾内なので波はなく、ボートに乗っている時間も10分以内と近くて快適だった。

このポイントではアンカーのすぐ近くに根が1つあって、魚がいろいろ付いていたので楽しめた。卵を抱いたクマノミの写真を撮っていたら、ガイドさんがやって来て、赤いベニツケタテガミカエルウオと、3cm位の茶色いハダカハオゴゼがいる所に連れて行ってくれた。ハダカハオゴゼなんて葉っぱにしか見えないのに、よく見つけられるものだ。

他に見たものは、アカヒゲカクレエビ、モンハナシャコ、ガーデンイール、ナンヨウハギの赤ちゃん、ハナミノカサゴの赤ちゃん、モクズショイの赤ちゃん、ウメイロモドキの子供、ケラマハナダイ群れ、ユカタハタなど。

昼食は肉野菜炒め定食。今回もちょっとボリュームがもの足りない。おやつを持ってくれば良かった。

2日目の2本目 <ポイント名>清水(せいすい) <天気>晴れ <水温>26度 <透視度>15〜20m

ここは、見事なテーブルサンゴが点在しているポイントで、直径3〜4mとかの大きいテーブルサンゴがたくさんあって、中にはそういうテープルサンゴが何枚か集まって直径10m位の根になっている所もある。

魚のメインは、ヤシャハゼとヒレナガナジリンボウだったんだけど、ヤシャハゼに向かって匍匐前進しようという時に、グループの中の初心者風の1人がガイドさんよりも前に出て行って、ヤシャハゼを引っ込めてしまった。う〜〜〜!!! (--#)

ガイドさんより前に出ないように注意を受けた後ちょっと泳いで、今度はヒレナガネジリンボウに向かって匍匐前進する。今度は見れた。ちいちゃい!!3cmくらいしかない。かわいい!
ところが、泳いでいた間にバディがグループから脱落して、着いて来ない。あんなにヒレナガネジを見たがっていたのに、どうしたんだろう??途中で止まって、何かの写真を撮っているようだ。何を見つけたのかな?でも自分で見つけられる魚なんて、どうせたいしたもんじゃないんだろうにな。まあ、見える距離にいるからいいか。
すぐ脇に、ケラマハナダイがたくさん付いている根があって、そこでしばらく遊んでいる間も、まだ来ない。そのうちそこからも移動することになって、とうとうバディはヒレナガネジリンボウを見逃した。自業自得とはいえ、運の悪いやつ。・・・と思っていたら、後で聞いたらなんと別のヤシャハゼを自力で見つけて写真を撮っていたそうだ。見つけた瞬間は、ペアでホバリングしていたそうな。うっ、うらやましい。

他に見たものは、クチナガイシヨウジ、カレイの赤ちゃん、モンガラカワハギなど。

さて、1日2本ではどうにも欲求不満なので、マリンステイション前の海でシュノーケリングをすることにする。が、なんかすごい遠浅。沖に向かってずっと泳いでいるのに、いつまで経っても水深2m位で、とうとうビーチにいる人が点に見える位のところまで行ったのに、まだミニドロップオフまでたどり着かなかった。う〜ん、ビーチエントリーだと、この距離を水面移動するのか・・・。ナイトをしようかと思っていたけど、やっぱりやめにしよう。
水底はゴロタ風になっていて、魚はスズメダイ、ベラ、ブダイ、ハギなどが何種類かずついる。ギンポの仲間もいた。魚影が濃いとは言えないけど、まあ楽しめた。

夕食の後は、希望者のみ集まって、お酒を飲みながらログ付けをするのが、ここの習慣だそうだ。常連さんの中には、お酒やつまみやお菓子を、わざわざ東京とかから持って来て差し入れしている人達もいた。
昼間のブリーフィングでガイドさんがスレートに書いていたヤシャハゼとヒレナガネジリンボウの絵がとてもかわいかったので、お願いしてログブックに書いてもらう。「写真撮れましたか?」と聞かれて、「・・・ (^^;)」と愛想笑いを返したら、「すいている時なら、写真派だけ集めて、ポイントを絞ったガイドも出来ますからまた来てください。」と言われた。
また来たいけど、奄美南部は移動に時間が掛かることもあって、2泊3日じゃもったいないなー。いつの日になることやら。
ちなみに今回は、アケボノハゼは行方不明中だった。
マリンステイションには、桟橋まで送迎してくれる耳の垂れた雑種犬(名前忘れた)とその子のカンペイちゃんがいて、遊んでくれるので楽しかった。

3日目

今日は夕方飛行機に乗るからダイビングはなし。本当はレンタカーで観光するつもりだったのだけど、レンタカー屋さんは、空港の近く(北部)と、名瀬市内にあるだけで、南部には配車してくれないそうだ。大失敗。マリンステイションのお迎えのバス(有料)を頼まずに、最初からレンタカーで来れば良かった。そしたらヒマな時間に観光とかにも出歩けたのに。

羽田行きの人用のバスは午後3時頃?出発だし、ここでボーっとしていてもすることがないので、頼み込んで午前中の関空行きの人用のバスに乗せてもらって空港まで行き、空港近くでレンタカーを借りることにした。(実はこれもちょっと失敗で、名瀬で落としてもらってそこでレンタカーを借りて空港で乗り捨てた方が、時間が無駄にならなかった。)途中でマングローブの原生林が見えたらしいが、私は寝ていたので見れなかった。

今来た道を遡り、名瀬市内まで行って、本屋さんで地図とエビ・カニ図鑑を買って、スーパーを3軒位見て回る。ダイエーのような大手のスーパーでも、売っている商品にはローカル色が出ていて面白い。地元のスーパーはもっと面白い。見たことのないような魚が色々売っていて、それに7〜80cmの大きな魚がたくさん売っていることに感心する。
前回北部に来た時に、観光タクシーの運転手さんに聞いたんだけど、奄美大島では、お祝いやなにかで大勢が集まる時には、そういう大きな魚を買って来て大抵の家では自宅で料理して出すのだそうだ。偉いなあ。
夕方が近づくのでだんだん北上して、前回行ったスーパーさとに行って、それでも時間を持て余して、北部をグルグル回っているうちに生協を発見した。黒砂糖のお菓子類はここが1番安い。次からおみやげはここで買おう。

そんなこんなで今回の奄美は3ダイブで終わってしまった。う〜〜欲求不満。てな訳で、帰るなり、北部のテトラマリンに、11月のキャンセル待ちを入れてしまった。


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