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こんなサンタはイヤだ。 |
2004.12.23.Thu. 15: 10 p.m. BGM : GENTLE GIANT "THREE FRIENDS"
だから何だというわけではないが、そんな感じ。って言われても、よくわかりませんよね。すみません。なんで大物プログレバンドがみんな「成金」なんだ!とか文句つけないように。それでは皆様、よいクリスマスをお過ごしください。 |
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Dirty Work |
2004.12.22.Wed. 12: 15 a.m. BGM : THE ROLLING STONES "DIRTY WORK"
日テレの本も毎日新聞のムックも見てないから、どの程度の「酷似」だったのかわからないけど、そりゃあ、企画そのものが「酷似」してんだから中身だって似るわなぁ。編集者から「似ないようにリライトしてね」と類書を資料として渡されるのはライターの日常だったりするわけで、それが良いことだとは言わないものの、まあ、小説みたいな創作物は別として、実用的な出版物の場合は「お互い様」みたいなところがあるじゃないですか。二冊の類書を見比べて、「どっちがパクリでショー」などと呟きたくなることも珍しくない。だいたい、じゃあ毎日新聞が一切「資料」を「参考」にしないでムックを作ったかというと、とてもそうは思えなかったりするわけです。いまごろ、毎日のムックを手がけたライターがドキドキしてなきゃいいけどねぇ。これ、毎日新聞がクレームつけたわけじゃなくて、「インターネットの書き込み」が発端だったようだし。頼むから、いちいち鬼の首でも取ったように書き込まないでくれよ、そんなこと。
しかしまあ、こんな騒ぎになっているということは、ふつうに考えれば、毎日の独自取材に基づく「新鮮なネタ」を日テレがパクリとくわえて持ってっちゃったのかもしれんよなぁ。なにしろ扱っているのが築地だけに、ネタの鮮度は高そうだ。そっちには手をつけず、「どの店にも置いてある大量生産品」だけ「参考」にするのがこの世界の掟というものだが、日テレ本のライターにはそのへんの分別がなかったのかも。しかし一般論としては、たとえば両方の原稿を同じライターが匿名で(つまり著作権を持たずに)書いていることだってあり得るわけで、その場合は「盗用」になるのかどうかということが、私にはとても気になる。前にもここで書いたことがあるような気がするが、著者Aの本で私が(自分で考えて)使ったレトリックを著者Bの本でも使ったら、それは盗用なの? そして、いま私が何よりも知りたいのは、二冊の築地ガイド本に合計で何回「素材の味」という言葉が出てくるかということだ。 |
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The Last Record Album |
2004.12.21.Tue. 10: 40 a.m. BGM : LITTLE FEAT "THE LAST RECORD ALBUM"
んで、これに対する財務省大臣官房文書課の行政相談官からの回答は以下のとおり。読んでいて、ニマニマと顔がほころんでしまった。
いや〜、なんか妙に嬉しくなりますね。役人の作文はこうでなくっちゃいけない。たぶん、「財務省からからお答えします」はタイプミスではないのである。おそらく、「中身のない空疎な回答」のことを役所用語では「カラお答え」と呼ぶに違いない。カラ出張の「カラ」ですね。「さあ、これから愚民を相手にカラお答えするぞ〜」と気合いを入れた行政相談官が、うっかり本音をほとばしらせてしまった結果が「財務省からからお答えします」なのだと思う。いや、それとも、「財務省、カラカラお答えします」かな。なに豪快に笑ってんだよ。 ともあれ、じつにディフェンシヴな文章である。ほとんどカテナチオ級。なるほど、だからユーベってときどき小役人がサッカーやってるように見えるのか。セリエと違うのは、この文章が相手の自由ではなく思考力を奪うことを目的にしているように見える点である。なに言ってんのか全然わかんねえよ。ファッション業界人の座談会といい勝負かも。 ただし、ファッション座談会の場合は何の根拠も示さずに「来年はコレが来そうな気分」とか何とかほざいているのがワケわからない理由の一つだが、こっちは山ほど示した根拠がちっとも根拠になっていないのだった。「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます」のどこに「医学的な根拠」が含まれているの? どう読めば「健康への影響が事実として認識」できるの? 「疫学的な推計は直接喫煙によるデータである」って、要は間接喫煙と肺気腫の関係については言及していないと言いたいんだろうけど、だからって、どうして「あなたにとって」なの? 「喫煙者にとって」じゃダメなの? それに、なんで「喫煙による肺気腫等の発生の仕組みに関する知見」や「肺気腫と喫煙との関係」が報告されたり指摘されたりすると、肺気腫を「悪化させる危険性を高める」との表現になるんでしょうか。「肺気腫の危険性を高める」でいいじゃんねえ。この文脈だと、そう書いた場合は「肺気腫が死亡の直接の原因となる」と言っていることになってしまうようだが、なんでそうなるのかまったく理解できない。「○○の危険性を高める」の「○○」には「死因」を入れなきゃいけないとでも決まってんのか? 謎は深まるばかりである。
![]() 一方、きのう教師から返却されたセガレの作文は役人の作文より何倍も愉快だった。与えられた課題は、「文をつかってぶんをかきましょう」というものである。「文を使わずにぶんが書けるわけねえだろ」と怒る人がいるかもしれないので、いちおう説明しておくと、これは「文という漢字」を使って作文をしろという意味だ。で、セガレが書いたのはこんな作文である。
こいつは間違いなく私の子だ、という確信を持つことができた。「正しく書く」ことだけが求められている課題でも、なんか面白おかしいことを書かないと気が済まないのだこの男は。しかし、私はゲラゲラ笑いながら読んだのだが、よく見ると教師の赤が入っている。この作文で赤を入れるべきところがあるとすれば、「文こ本の本の」という同語反復の部分であろうが、そうではない。「ぶんぶん文ハチがとぶ」の「文」にペケがつけられているのだ。やれやれ。
子「これ、間違ったんじゃないんだけどな」 いちいち説明するのも野暮だが、セガレは「ぶんぶんぶんハチがとぶ」の「ぶん」を「文」と表記するのは間違っているということを完全に理解した上で、あえて「文」と書いている。この「文」を「ぶん」に直してしまったら、この作文自体に意味がない。だったら、べつに文庫本に書かれていた文は「ぶんぶんぶんハチがとぶ」である必要はなく、「わがはいはネコである」でも「はるはあけぼの」でも「さんせいのはんたいなのだ」でも何でもいいのである。しかしセガレは「誤植」について書きたかったのだし、その意図は「〜とかいてあった」ではなく「〜になっていた」と書いたことで十分に表現されている。そのニュアンスが読み取れない教師に作文指導なんかしてほしくない。
さらによく見ると、「文をつかってぶんをかきましょう」という問題文の「ぶん」の横に、セガレの字で「文」という字が鉛筆書きされていた。「表記を統一しろ」と言っているのである。「文」という字を習う前から使い回しているプリントなので、これまでは「ぶん」でよかったわけだが、今回からは教師が直しておくべきだった。そしてセガレの「ぶんぶん文ハチがとぶ」は、問題文の指示どおりに、「文」を使って「ぶん」を書いたものだとも言える。あらゆる面から見て、セガレのほうが圧倒的に正しい。
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アメイジング! |
2004.12.20.Mon. 16: 25 p.m. BGM : LITTLE FEAT "FEATS DON'T FAIL ME NOW"
![]() 暮れも押し詰まり、いよいよ単行本作業が第4コーナーに差し掛かってきたときに、またぞろ『マンスリー・エム』のファッション記事のリライトを頼まれるままに引き受けてしまうのだからバカである。みんな貧乏が悪いのだ。ファッション業界人の座談会、5ページ。宅急便で届いたテープ起こし原稿を拾い読みして、あまりの意味のわからなさ加減に茫然とした。あまりにも意味のわからないものを読むと、人はウヒヒヒヒと笑ったりするということがわかった。いったい何の話をしているやら、まったく理解できない。いや、まあ、ファッションの話をしていることぐらいはわかるが、出席者たちがどんな問題意識を共有しているのか見当がつかないし、どの話が本題でどの話が余談なのか区別がつかないし、この記事の読み手にとって何が「当たり前」で何が「驚き」なのかもわからない。あーわからないわからない。 しかも私が書く最終原稿は15枚分なのに、テープ起こし原稿は120枚分もありやがる。それだけネタの取捨選択に高い精度が求められるわけだが、そんな判断できまへんがな。「この中でいちばん大切なことは何か」を見極めるのが編集業やライター業の基本の一つだと思うが、それが何なのかサッパリわからんちーんなのである。たいがいどんなジャンルでも一夜漬けで対応できる自信はあったが、ファッションはダメだ。自分の言語体系の外にある世界としか思えない。ニュースリリースを見て書く囲み記事や、雰囲気だけあればいいタイアップ記事の観葉植物的原稿ぐらいならどうにでもなるけれど、5ページの座談会は引き受けてはいけなかった。っていうか、なんで私に発注するかなぁ。 とはいえ、いまさら選手交替を要請している暇はないわけで、引き受けてしまった以上はやんなきゃしょうがない。十数年間に磨き上げてきた(はずの)野性の勘だけを頼りに戦うべし。気合いと勇気と思い込みだけで訳文を書いていた英語の長文読解テストを思い出している。
![]() ゆうべは、ユベントス×ミラン(セリエ第16節)を副音声でビデオ観戦。近頃は、放送される機会の少ないラツィオ戦ぐらいでしかセリエに触れていないせいもあって、久しぶりにイタリアンテイスト丸出しの密着分断フットボールを観たような気がする。あの人たちがやっているのは、ゴールの奪い合いではなく、自由の奪い合いなのだ。勘違いしてはいけない。それを味わうのがセリエの楽しみ方というものであろう。とても愉快なスコアレスドローであった。いやマジで。
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引き続き、ウディネーゼ×ラツィオ(セリエ第16節)をライブ観戦。のっけからシヴィーリア(そういう名前の若いDFがいるんです)がバックチャージで一発レッドを叩きつけられてしまったのでは、もしかしたらユーベやミランより強いかもしれないウディネとのアウェイ戦がどうにかなるものではありません。3発食らってハーフタイムを迎えた時点で、とても眠くなったので寝ました。どうやら試合はそのまま3-0で終わったようで、たいへんな驚きである。最低でも5-0にはなるだろうと覚悟していたのだが。よく守ったよく守った。明日につながる敗戦。年明けのダービーが楽しみになってきた。いやウソだけど。
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伝説のライヴ
Led Zeppelin DVD |
2004.12.19.Sun. 13: 50 p.m. BGM : LED ZEPPELIN "HOW THE WEST WAS WON"
そんなわけで、去年の暮れに10枚組ボックスセットを買ってからちょうど1年かけて、公式に発表されているレッド・ツェッペリンの作品をたぶん全て味わい尽くしたことになるんだろうと思う。ほんと、死ぬ前に知っておいてヨカッタ。私はこの1年間におそらく300タイトルを超えるロックのアルバムを聴いているが、インパクトやプレゼンスの点でツェッペリンを凌駕するものはない。きっと、これからもないだろう。最大最強のロックバンド。あー。もっと聴きたいよなぁ、ツェッペリン。でも、DVDを見終えたあと、余韻に浸ろうと思ってスタジオ盤のCDを聴いたら、なんだか物足りない感じだった。やっぱライヴだよなぁ。うーむ。西新宿方面から手招きされているような気がして怖い。
![]() ゆうべはチェルシー×ノリッチ(プレミア第17週)を副音声でライブ観戦。スタンフォードブリッジの映像を見て、そういやシギーが今ロンドン滞在中だということを思い出し、「見てるよ〜」とケータイに電話してみようかと思ったが、サッカーに興味のない彼がスタジアムにいるはずもなく、どう考えても意味のある会話になりそうもないのでやめておいた。いいなぁロンドン。試合のほうは、「これぐらい当たり前でしょ」と言わんばかりのゴールラッシュで4-0の大楽勝。とりわけ、ゴール前の密集からランパードが蹴った浮き球をティアゴがヒールで落とし、ロッベンが左足でジャストミートした3点目は、じつにチェルシーらしい得点だった。5年ほど前、私が初めて「チェルシーおもしれえ」と感じたときのチェルシーは、ああいう小粋な浮き球を駆使したバネのある攻撃が多かったように思う。ところで、ミスパスで先制点をプレゼントしてくれたヘルベグ(ノリッチ)がロバート・レッドフォードに似ていることに気づいた。こういうのって、仕事で探す必要がなくなった途端に山ほど見つかったりするのかもしれない。
そんなことより、問題はCLの組み合わせだ。バルサ×チェルシーには、去年のラツィオ×チェルシー並みに頭を抱えました。いや、今回はノックアウト・ラウンドであるだけに、苦悩はあれ以上に深いと言えよう。このところ我が家では、愚妻を中心にバルサ熱が急上昇しているのだ。もちろん私もバルサを応援しているのだ。辛いなぁ。準決勝あたりで観たかったよなぁ。できればバルサがユーベ、チェルシーがマドリーを粉砕するところを観たかったよなぁ。しかしまあ、どっちかは必ず生き残ると考えればそう悪いことではない。事実上の決勝戦にふさわしい激闘を期待することにしよう。モウリーニョとデコは、どちらがより強い「CL運」を持っているだろうか。
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We're In The Mood |
2004.12.17.Fri. 12: 30 p.m. BGM : ICE "WE'RE IN THE MOOD"
たとえばブラジルでは煙草のパッケージに、集中治療室で管まみれになっている未熟児の写真まで載せているという。そこには「妊娠中の喫煙は未熟児を産む可能性を高める」との警告文が添えられているわけだが、たかだか「可能性を高める」だけのことで、なぜここまでショッキングな警告を発する必要があるんだろう。どうして、たかが煙草がこれほどまでに憎まれているんだ? こんな運動に大量の人員と労力と資金を投入する理由がどこにある? それが単に「人々の健康」のためだとは私には思えない。人々を健康にしたいなら、煙草をやめさせる前に食い物を配ったほうがいいような地域がたくさんあるでしょう。まあ、食い物は食い物で配ってるんだろうけどさ。だけどねぇ。アイルランドのパブまで禁煙って、健康のためだったらパブ自体はどうなのよという話である。いったいぜんたい、本当の狙いは何なんだ。煙草を撲滅して、誰がどんな得をするというんだ。やっぱりアメリカなのか。この世はアメリカが得をするようにできているのか。そういえば昔、アメリカが「砂糖は体に悪い」と言い出したのはキューバを経済的に追いつめるためだったという説があるが、何かそんなような話なの? それとも、アメリカ先住民が生み出した文化を封じ込めることで、過去の暗い記憶を忘れたいとか? ともかく、このままの勢いだと、いずれそのうち煙草への憎しみが頂点に達し、喫煙者の子弟が就職や結婚で差別を受けたりする世の中になるだろう。「愛煙家には肩身の狭い世の中になった」などと薄ら笑いを浮かべてボヤいている場合ではない。そしてこれは、たぶん喫煙者だけの問題でもない。権力者がその気になれば、あらゆる屁理屈をつけて特定の人間を抑圧できるのだということが、今まさに証明されようとしているのではないか。 といったことに関してはもっと勉強して考えなければいけないと思っているけれど、とりあえず「値上げによる厭がらせ」だけは勘弁してほしいよなぁ。20本で1500円とかそんなことになったら、もう踏ん張れない。いや、だからって煙草をやめるわけではありません。ヤクザ屋さんから、安い密造煙草を買うと思う。……あ、そうか。煙草を撲滅するとヤクザが得をするのか。どうりでパッケージの警告文が脅迫的になるわけだ。なるほどなるほど。
![]() いつ、どうして買ったのか全然わからないが、きょう聴いているICEという人(たち?)の『We're In The Mood』というアルバムは、かなりの名盤だと思う。「かなりの名盤」ってヘンな日本語かもしれないが、曲がとてもいい。女性ボーカルの声もきれいだ。例によってICEが何なのか知らないのだけれど、これって売れたのだろうか。
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ゆうべビデオで後半だけ観た日本×ドイツ(キリンチャレンジカップ)は0-3の負け。アナウンサーが「南米の雄がブラジルなら、欧州の雄はドイツ!」と言ってたのが面白かった。まあ、ワールドカップの優勝回数のこと言ってるんだろうけど、今年の夏に欧州選手権という大会が開催されたことを知っている人は、ふつう、そういうことを大声で言えない。ドイツ人が聞いたら嫌味だと思って怒り出しそうだし。ドイツはアサモアがうまいんでビックリした。戦闘竜に似ているので、何年か前に初めて見たときからてっきり重戦車系フォワードだと思い込んでいたのだが、意外にテクニシャンだったのねぇ。ところで、勝ったチームにはたぶん主催者からビールがどっさり贈られたんだろうと思うのだが、それ、ドイツ人に喜んでもらえたんでしょうか、どうなんでしょうか。もしかしたら「日本はサッカーよりビールのほうがワールドクラスだ。どっちかって言うとだけどね」って褒めてくれたかな。
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World Peace |
2004.12.16.Thu. 13: 05 p.m. BGM : COSA NOSTRA "WORLD PEACE"
![]() いつ、どうして買ったのか全然わからないのだが、コーザノストラのCDを2枚持っている。きっと何かの拍子に聴いて気に入ったから買ったのだろうし、いま聴いていても心地よいのであるが、しかし私はコーザノストラのことを何も知らない。コーザノストラって何? この人たちは誰? 人気者なの? 間抜けな質問ばかりしている。
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出火したドン・キホーテで買い物かごを盗んだ女が捕まったというニュースを見て、恥ずかしい記憶が蘇ってしまった。ここでも書いたと思うが、何年か前、スーパーで買い物をした後、精算済みの品物をレジ袋に詰めるのを忘れて、黄色いかごに入れたまま外に持ち出してしまったことがあるのだ私は。ボンヤリしていたとしか言いようがない。窃盗の現行犯で逮捕される前に気づいてヨカッタ。ドンキの女の場合は、ボンヤリしていたのではなく、慌てていたのだろうか。人間、ボンヤリしすぎてもいけないし、慌てすぎてもいけない。何事も中庸が大切だ。ほんとうに、どうでもいい教訓。
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Easy Does It |
2004.12.15.Wed. 10: 55 a.m. BGM : AL KOOPER "EASY DOES IT"
ちなみにこのサイトの作成は、テーブルタグも含めてHTMLをすべてJ-editに手打ちしてfetchでアップしているので、ゴタ先輩以上に「古典的な作業環境」でやっていることになるのだろうか。いちおう私もOSXなんですが。でも、アルファベットや記号を羅列しただけでページに色がついたり表組みが描けたりする(つまりテキストエディタでグラフィックがやれる)のがこの作業のおもしろいところだと思っている(というか最初にやってみたときの新鮮な驚きが忘れられない)ので、おそらくは直観的なデザインが可能になっているのであろうHP作成ソフトみたいなものは使う気にならない。HTMLはレイアウトの論理構造を記述するものだから、それこそ「まっとうな理屈」で書かないと、自分が意図したとおりに表示されないのだった。一発でイメージどおりの表組みが描けたりすると、数学の証明問題でスッキリ正解を出せたときのような気分になる。 などと言っていると自分は論理的な人間だと吹聴しているように思われるかもしれないが、実のところ私は(屁理屈は好きだが)さほど論理的な人間ではないと自覚している。じっさい、まあ読んでりゃわかるだろうが自前の文章はぜんぜん論理的じゃない。随所に飛躍があって、その飛躍を埋める作業は読み手に委ねているようなところがある。でも、他人の原稿をゴーストで書くときは、「飛躍する勇気」が持てない。のではないかと、いま思った。
![]() ゆうべは、デポルティボ×セビリア(リーガ第15節)をビデオ観戦。数年前まで応援していたわりに近頃はあまり関心を向けていなかったデポルだが、どうもひどいことになっているらしく、CLでは6試合ノーゴールだったというから無惨な話だ。わざとやってるとしか思えないぐらいのダメっぷりである。この試合もCBのバカげたクリアミスから先制を許し、終盤に必死の思いで逆転したと思ったらロスタイムに追いつかれるという哀しい展開で2-2のドロー。本拠地リアソールでは無敵を誇っていたのも、今は昔の物語であるなぁ。試合を終えてロッカールームに去っていくイルレタ監督の背中に「ヤラレタ監督」と書いてあるように見えた。と、思いついた駄洒落に歯止めがかからないのが「40歳になる」ということの意味だったりする。このところ駄洒落そのものを「おやじギャグ」と呼ぶ傾向があるが、そうではない。「わかっちゃいるけどやめられない」という歯止めのなさこそが、おやじギャグの本質だ。オニババは歯止めなくペ氏に欲情し、おやじは歯止めなしに駄洒落を垂れ流す。それが歳を取ることでしか味わえない快楽というものだと私は思う。思いたい。ともかく『かいけつゾロリ』の駄洒落は単なる駄洒落であって、あんなものを「おやじギャグ」呼ばわりされたのでは迷惑である。胸を張るところではない。 ところでスカローニが決めたデポルの2点目は途中出場のムニティスがお膳立てしたものだったが、なんでこのチームにムニティスがいるんだろう。どうも私にはムニティスが一ヶ月おきぐらいに所属チームを変えているような気がしてならない。ちょっと前は別のチーム(エスパニョールとかバレンシアとか)で途中出場してたと思うんだよなぁ。見るたびに着てるユニフォームが違わないか。「フリーランスのスーパーサブ」なのかも。それとも、ムニティスは5人ぐらいいるのだろうか。いや、気のせいに決まっているのだが。
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相変わらずリムネットのメールサーバーは調子が悪いようである。受信メールをチェックしに行ったときのレスポンスが異様に遅い。今のところメールが行方不明になったことはない(と思う)が、ふつうのタイミングで届いているとは思わないほうがいいので、ひとつよろしくご理解のほどを。もっとも、財務省からの返信が来ないのがそのせいかどうかは、定かではないけれど。
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KAGUYAHIME forever |
2004.12.14.Tue. 14: 15 p.m. BGM : かぐや姫 "KAGUYAHIME forever" (アナログ盤)
私はときどき、売れるはずの本も自分がゴーストすると売れなくなるのではないかと哀しい思いにとらわれることがあるのだが、もしそうだとしたら、そんなところに原因があるような気がする。ツッコミどころを隠すことに腐心するあまり、著者が持っている迫力(それはある種の「狂気」と言ってもいいかもしれない)を損なっているのではないか。だとすれば、そこにライターとしての私が克服すべきフロンティアがあるのではないかというのが、ゆうべ「やき龍」を出てから訪れたオトナの隠れ家風バーで私が言いたかったことの一つなのだった。「オトナの隠れ家」と書くなら本気で書けっちゅうことかもしれない。 本日のBGMを見れば言わなくてもわかると思われるが、三軒目は例によってカラオケ。家で練習していたザ・バンドの名曲「It Makes No Difference」がリストになくてガッカリ。それでも3時まで歌って帰宅。今も頭がフラフラしているが、風邪のせいなのか酒のせいなのか判然としない。
![]() などと書いていたら、厚生労働省から、私が金曜日に送ったたばこの警告文についての質問(12/10の日誌参照)に対する返信が届いた。一読して、笑いが止まらなくなった。
ほんとにまあ、どこまでも愉快な人たちだよなぁ。こうなると、お役所仕事もエンターテインメントの域に達している。あのさぁ。だったらパッケージに財務省のURL載せといてよ。警告文の下に「詳しくは厚生労働省のHPを」って書いてあるから、アンタ方に質問したんだよ。だいたい、それじゃあアレか? 肺気腫や肺がんや心筋梗塞と喫煙の因果関係についても、この国では財務省が所管してるってことか? そういう理解でいいんだな? そうですか。わかりました。みなさん、そういうことだそうです。煙草と病気の因果関係は、財務省が決めているそうです。こんどから、ガン検診やら何やらはお近くの税務署で受診しましょう。薬も、財務省認可のものしか飲まないほうがいいと思う。やれやれ。しょうがないので指定された財務省のアドレスにコピペした質問を送っておいたが、どうなることやら。もし「警告文の内容については厚生労働省の所管です」という返信が来たら、私は暴れる。 |
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西暦2112年 |
2004.12.13.Mon. 12: 20 p.m. BGM : RUSH "2112"
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ラツィオ×レッチェ(セリエ第15節)は3-3のどろどろドロー。こちらも常に先手を許しながら(一時は0-2になったのに)追いついてくれて感激だ。涙なしには見られないゲーム。ディ・カーニオの燃える闘魂さえ見せてもらえれば、わしゃそれで満足じゃ。毎週こういうゲームを見せてくれれば、もう、順位とか勝ち点とかそういうことはどうでもよろしい。おまえら最高だ。
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