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1.歌声よおこれ
2.青春狂騒曲
3.これで自由になったのだ
4.美しき人間の日々 (サンボマスターは君に語りかけるバージョン)
5.夜が明けたら
6.欲望ロック
7.想い出は夜汽車にのって
8.週末ソウル
9.あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ
10.マフラーの揺れる間に
11.ふたり (ふたりは世界のためにバージョン)
12.月に咲く花のようになるの


2005.04.22.Fri. 18: 40 p.m.
BGM : サンボマスター "サンボマスターは君に語りかける"


 薬を飲めば36度台まで熱が下がる今日この頃。現在は36度6分。ヤクが切れると37度台後半まで上がるものの、もう39度なんてことはなさそうだ。月刊PLAYBOYの原稿を待ってもらっているので、いつまでも寝てはいられない。でも、まだ頭ボンヤリ。きのうは午後、チェルシー×アーセナル(プレミア)をビデオ観戦。スコアレスドローで優勝に向けて前進。立ち上がり早々に食らったピレスのクロスバー直撃弾には腰を抜かしそうになった。ボールが枠を歪めて(押し広げて)ゴールインしてしまいそうだった。仮にそういうことがあったとして、ルール上それはOKなんだろうか。夕刻、すこし外の空気を吸いたくなって散歩。めったに入らない駅前の小さなレコード屋さんに立ち寄る。もちろん売っているのはCDなのだが、「CDショップ」ではなく「レコード屋さん」と呼びたくなる、いまどき珍しい店。いつもオーナーらしき初老の男性がひとりで店番をしており、いったい週に何人ぐらい客が入るのだろうと心配しているのだが、心配するなら自分が客になればいいじゃないかと思い立ち、サンボマスターを買ったのだった。地元のレコード屋さんでサンボマスターを買うのは、わりと良い気分。でも、サンボマスターは勝手にもっとスゴイモノを期待していたのでアララっていう感じ。渋谷陽一大先生の絶賛帯(レコード業界でそう呼ぶのかどうか知らないが)によればこれが「正しいロック」とのことだが、「正しい」と言われた時点でロックとしてどうなのよ、と思わないでもない。いずれにしろ、私たちはあまりサンボマスターを甘やかしてはいけないのではないか。どうでもいいか、そんなこと。







1.I feel the earth move
2.So far away
3.It's too late
4.Home again
5.Beautiful
6.Way over yonder
7.You've got a friend
8.Where you lead
9.Will you still love me tomorrow
10.Smackwater Jack
11.Tapestry
12.You make me feel like a natural woman
13.Out in the cold (previously unreleased)
14.Smackwater Jack (2) (live)


2005.04.21.Thu. 12: 20 p.m.
BGM : Carole King "Tapestry"


 きのうの午後、近所のクリニックで月曜日以来2度目の診察。「発疹が出ないと言われても困るんですよね〜」などとこっちが困ることを言いながら、とりあえずインフルエンザの検査をするも陰性。「風邪としか言いようがありません」との診断であった。これが診断と言えるのかどうかわからないが、「これ飲めば必ず熱は下がりますから」と薬を買わされて帰る。しかし、飲むとたしかに37度台まで下がったものの、夜、寝床に入ってから猛烈な悪寒。テレビが画期的な色になってしまうのではないかと思うぐらい寒かった。体温は38度5分。「きょうはまだ昼と夜の二度しか飲んでないから」と思って深夜3時ごろに薬を飲んだ。やがて寒気はおさまったが、熱を計ってみたら39度5分。上がっとるやんか。しかもファーステスト・ラップ叩き出しとるやんか。その後も熱かったり寒かったり、一晩のうちに日本の豊かな四季を何度も満喫しつつ、現在は38度2分。べつの医者に診させたほうがよさそう。ともあれ、おそらく二ヶ月ほど前に出るはずのところを私が根性で押さえつけていた熱が、いまになってブレークしたような感じ。







1.Music for a found harmonium
2.Perpetuum mobile
3.Penguin cafe single
4.Air
5.Telephone and rubber band
6.Dirt
7.Giles Farnaby's dream
8.Oscar Tango
9.Rosasolis
10.Air a danser
11.Music for a found harmonium
12.Yodel 3
13.White mischief
14.Prelude and yodel
15.Harmonic necklace
16.Steady state
17.Nothing really blue
18.Pandaharmonium
19.Piano music


2005.04.20.Wed. 12: 30 p.m.
BGM : Penguin Cafe Orchestra "Preludes Airs & Yodels"


 黒か白かと世界が煙の色に注視しているあいだ、私は自分の体に発疹が出るか否かだけに注目しているわけだが、いまだ変調はない。どうやら水疱瘡ではないような雲行き。じゃあ何なんだ。きのうも体温は39度台を記録、いまは37度7分なので日誌を書く気にもなるが、また上がるんだろうなぁ。二日間、ベッドで悪夢を見続けてくたびれました。きのうはギターの発表会で『移民の歌』を弾こうと思ったら6弦が張ってありませ〜ん!という悪夢を見たし、今朝は中国人になって石を投げている悪夢を見た。悪夢としか言いようがない。ともあれ、今日の口述取材をはじめとして公私ともにキャンセルの嵐。各方面にご迷惑をおかけして申し訳ないです。







1.モタモタするな
2.ジグソウ・パズル・ブルース
3.ドクター・ブラウン
4.恋のモヤモヤ
5.夕暮ブギー
6.燃える恋
7.ブラック・マジック・ウーマン
8.君をなくして
9.ワン・サニー・デイ
10.ウィズアウト・ユー
11.カミング・ホーム
12.アルバトロス


2005.04.19.Tue. 10: 45 a.m.
BGM : FLEETWOOD MAC "English Rose"


 きのう、セガレが水疱瘡になった。と同時に、私も発熱。セガレは発疹が痒いぐらいで熱もなく元気なのだが、私のほうは昨夜39度3分まで上がった。今朝は37度8分。私はまだ水疱瘡をやっていないので、うつった可能性もある。一両日中に発疹が出るかどうか様子を見るしかないらしい。怖い。41歳の誕生日をはさんで相次ぐ災厄。水疱瘡になっちまった場合、今週後半以降の各方面とのお約束がキャンセルになる可能性もあるので、どうかお含み置きを。







1.Living In The Past
2.Aqualung
3.Sweet Dream
4.The Whistler
5.Bungle In The Jungle
6.The Witch's Romise
7.Locomotive Reath
8.Steel Monkey
9.Thick As A Brick
10.Bouree
11.Too Old To Rock'n'Roll Too Yound To Die
12.Life Is A Long Song
13.Songs From The Wood
14.New Day Yesterday
15.Heavy Horses
16.Broadsword
17.Root To Branches
18.A Song For Jeffrey
19.Minstrel In The Gallery
20.Cheerio


2005.04.16.Sat. 13: 05 p.m.
BGM : JETHRO TULL "The Very Best Of Jethro Tull"


 所得税の還付金ゲット。確定申告が1週間ほど遅れたにも関わらず、迅速な処理。年に一度だけ、税務署に感謝する日。ところが。これで家計が少しは楽になると一息ついたのも束の間、またやってしまった。やはり私はクルマの運転に向いていない。とくに一人で乗っているときは本当に駄目だ。ゆうべTSUTAYAに行ったのだが、その帰り道、細い路地で対向車に道を譲ろうと左に避けた瞬間、左後方でボコボコッという衝撃音。振り返ると、そこに電柱があった。電柱め。青ざめて帰宅し、降りて当該部位を見ると、衝撃音どおりの状態。つまりボコボコ。実用面には問題なさそうだが、穴のあいた靴下よりも格好悪い。ドア一枚、取り替えないと駄目かも。猛烈に落ち込んだ。猛烈に落ち込んだ。猛烈に落ち込んだ。お金がないからTSUTAYAで借りてるのに、その修理代でCD何枚買えると思ってんだコラ。うう。やはり厄年は侮れない。裏わしズムによればシギーは神社で厄落としをした模様。私も落としておくべきだろうか。しかし、そんなお金があるなら修理代に回したい。つまり手遅れ。後手後手の人生である。ぶつけた相手が人間ではなくてラッキーだったと思うことにしよう。

 で、クルマのドアを一枚犠牲にしてまで借りてきたうちの一枚が、いま聴いているジェスロ・タルのベスト盤である。とても面白い。ベスト盤には、「これだけ聴いておけば十分」と思えるもの(ゴールとしてのベスト盤)と、「もっと聴きたい」と思うもの(スターターキットとしてのベスト盤)の二種類があるような気がするが、これは後者。イヤミの「シェーッ」に似たポーズ(ジャケットのシルエット参照)でフルートを吹くイアン・アンダーソンには「色モノ」のイメージがつきまとうが、これは相当に奥が深そう。すでに『アクアラング』と『天井桟敷の吟遊詩人』は持っており、とくに後者はかなり気に入っていたのだが、このベスト盤を聴いて、全作品をコンプリートしたくなった。だけども問題はクルマのドア。金がない。







1.ブラジルの水彩画~ネガ・ド・カベーロ・ドゥーロ
2.夢
3.ヴェラ・クルス
4.カーザ・フォルチ
5.オサーニャの歌
6.ジーロ
7.小舟
8.道のり
9.レシ・ド・カサール
10.サンバ・ダ・ペルグンタ
11.マルタ・サレーの想い出
12.デイシャ
13.ア・ノイチ・ド・メウ・ベン(愛の夜)
14.マスカレードの夜
15.トリステーザ




1.コヒーダ・ヂ・ジャンガーダ(帆掛け舟の疾走)
2.ア・タイム・フォー・ラヴ
3.シ・ヴォセ・ペンサ
4.ジーロ
5.ア・ヴォルタ
6.サズエイラ
7.ウッパ・ネギーニョ
8.瞳をみつめて
9.ウェイヴ
10.ハウ・インセンシティヴ
11.ヴォセ
12.小舟


2005.04.15.Fri. 12: 20 p.m.
BGM : ELIS REGINA "Como & Porque +4" & "In London"


 2月に、ソニーに勤務している高校の同級生が上海に赴任し、その送別会に行けなかったのでメールでも出さなければと思いつつ、忙しさにかまけて先送りにしていたら中国がえらいことになっているようなので、このタイミングにと思って「大丈夫なの?」とメールを出したら、「いま日本に出張中」との返信が来て、結局は間抜けなタイミングになってしまったのだった。なんや、日本におるんやったら、もういっぺん送別会やってえな。ともあれ、やはり彼もそれが「反日」を隠れ蓑にした反政府活動のようなものだという見解を持っているようで、以前わしズムの取材で教わった「指桑罵槐」(桑を指さしながら槐を罵る)という言葉を思い出したりもしたわけだが、そうはいっても勤めている会社が会社なので、現地では韓国人のふりをして誤魔化すこともあるらしい。日本人が何をすると韓国人に見えるのかはメールに書いていなかったが、たぶん、赤いTシャツを着て「テーハミングッ!」とか言いながら手拍子してればいいんじゃないかと思う。一人でそんなことをしていると、別の意味で怪しまれて危ない目に遭うかもしれないが。と、つまらない冗談を言っている場合ではないのであって、外国人のふりをしないと身を守れない状況というのはじつに不幸なことであるよなぁ。スパイじゃないんだからなぁ。じきにまた上海に戻るのだろうが、無事を祈る。中国とかイスラエルとか、友人が心配な土地にばかり移り住む今日この頃。まあ、心配じゃない土地なんか地球上にひとつもないんだろうけど。

 そのイスラエルに行ってしまった平林君の送別会のときに、彼の同僚の女性と音楽の話をしていて勧められたのが、いま聴いているエリス・レジーナなのだった。中村俊輔とは何の関係もない、ブラジルの女性歌手である。とても有名な人のようで、いままで知らなかったことを恥じるばかりだが、考えてみるとブラジルの女性歌手ってアストラッド・ジルベルトとタニア・マリアしか知らなかったような気がする。エリス・レジーナは、アストラッド・ジルベルトと違って、声にパンチがあってパワフルな感じでしょうか。とても愉しい。

 この2枚は、いずれも1969年に録音されたものであるようだ。『コモ・エ・ポルケ』はブラジル国内、『イン・ロンドン』は海外向けに企画されたもののようで、比べて聴くと、同じ年なのにテイストがまるで違っていておもしろいですね。『イン・ロンドン』はアップテンポでポップな感じの演奏が多い。双方に収録されている『小舟(O Barquinho)』という曲も、『コモ・エ・ポルケ』のほうがややテンポが遅く、バックにはホーンやストリングスが加わっており、どことなく土臭い感じがする。ピアノやベースのノリも、(これは私の思い込みのせいかもしれないが)微妙に違うような気がしなくもない。いずれにせよ、時期が同じでも場所を変えれば違った個性を持つアルバムが作れるということなのだが、しかし、それは36年前だからできたことであるのかもしれず、だとしたら、グローバル化と呼ばれる現在の状況が豊かなものなのかどうかよくわかりませんね、という毎度バカバカしいお話である。いま、日本人の演歌歌手や三味線奏者がロンドンでレコーディングを行ったとして、何か新しいものが生まれるだろうか。1969年だったら、どうだっただろうか。

 そういえば、ジルベルト・ジルとカエターノ・ヴェローゾの「イン・ロンドン」も同じぐらいの時期の作品だったように記憶している。3人とも英語で歌ったりしており、それはべつに身を守るために外国人のふりをしたわけではないのだろうが、何にせよ、外国で仕事をしようと思ったら「そのまま」ではいられないということかもしれない。もっとも、そこから新しいものが生まれる場合もあれば、ストレスしか生まれないこともあるんだろうけれど。

 ゆうべは、PSV×リヨン(CL準々決勝第2戦)をビデオ観戦。PSVが目クソ、リヨンが鼻クソということなのか、いや、実力伯仲で甲乙つけがたく、第2戦をホームで迎えた側がツキの部分でわずかに上回ったということなのか、2戦連続の1-1ドロー、延長でも決着つかず、PK戦にもつれこんでPSVがベスト4進出である。どちらもブラジル人の目立つチームで、ほんとうにブラジル人って逞しいなぁと思うわけだが、とくに印象的だったのはPSVのGKゴメスである。第1戦ではたどたどしいプレイが目につき、表情もなんだかトボケた感じなので「このキーパー駄目だなぁ」と思っていたのだが、この試合では何やらブツブツと呪文を唱えながらPKを2本止めて大貢献。試合終了後の子供じみたハシャギぶりも愛嬌たっぷりで、ナイスな感じだった。EURO2004で「腹這いヘディング」を見せたスイスのシュティール以来、ひさびさに「おもしろGK」を発見した気分である。そんなことはともかくとして、これで準決勝はミラン×PSV、チェルシー×リバプール。どうしたって、「決勝がモナコ×ポルトにならないことを全力で祈ろう」などと書いた去年のことを思い出さずにはいられない。あなたは、リバプール×PSVの決勝が見たいですか?







1.My Heart Beat Like a Hammer
2.Merry-Go-Round
3.Long Grey Mare
4.Hellhound on My Trail
5.Shake Your Moneymaker
6.Looking for Somebody
7.No Place to Go
8.My Baby's Good to Me
9.I Loved Another Woman
10.Cold Black Night
11.World Keep on Turning
12.Got to Move
13.My Heart Beat Like a Hammer [Take 1][#]
14.Merry-Go-Round [Take 1][#]
15.I Loved Another Woman [Take 1-4][#]
16.I Loved Another Woman [Take 5-6][#]
17.Cold Black Night [Take 1-6][#]
18.You're So Evil [#]
19.I'm Coming Home to Stay [#]


2005.04.14.Thu. 14: 25 p.m.
BGM : FLEETWOOD MAC "Peter Green's Fleetwood Mac"


 6枚組で5000円を切るという安価にも惹かれて、フリートウッド・マックの『The Complete Blue Horizon Sessions』なるボックスセットを買ってしまった。ブルー・ホライズン・レーベル時代の音源を完全収録したものだと言われても意味がよくわからず、きっと有名な『English Rose』や『Then Play On』も入っているんだろうと思い込んでいたのだが、どうやらそれは別のレーベルに移籍した後の作品のようで、順番を間違えていきなりマニヤックなものに手を出してしまったような気がしなくもない。

 入っているのは、いま聴いているデビューアルバムのほか、『Mr. Wonderful』、『The Pious Bird Of Good Omen』、『Blues Jam In Chicago』(2枚)、『The Original Fleetwood Mac』である。過去に『噂』と『枯木』は聴いたことがあり、ピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックはそれとはまったく別物のブルースロックをやっていたという噂は知っていたので、なんとなくフリーのようなものを想像していたのであるが、これは「ブルースロック」というより「ブルース」なのではありませんか。とにかく、まあ、ほんとうに、金太郎飴のように延々とブルースやってますわ。しかし、最初にぶっ続けに4枚ほど聴いたときには少々ウンザリしたものの、これはじつにクセになるヤバイ代物なのであって、ズルズルと引きずられるように聴いてしまう。これで5000円はむちゃくちゃ安い。

 それにしても、フリートウッドさんとマクヴィさんがいればそれはフリートウッド・マックだとはいえ、コレとアレとを同じバンド名義でやるというのも、ずいぶん図々しい話だ。おそらくバンドの個性は常にフリートウッドさんとマクヴィさん以外のメンバーに左右されているのだろうと思われ、つまり本質的にはフリートウッド・マックに次々と新メンバーが加入しているのではなく、フリートウッドさんとマクヴィさんが別のバンドに「移籍」しているのではないかとも思うわけだが、にもかかわらず自分の名前を冠したバンドを持ち続けている二人の他力本願ぶりに、私は憧れる。人生、かくありたいものだ。ラツィオではシメオネとネドベドのおかげ、ミランではネスタとスタムのおかげでイイ思いをしているパンカロを思い出したりもするが。

 きのうは朝から2試合を観戦。バイエルン×チェルシー(CL準々決勝第2戦)は、またルシオがシュートコースを変えてくれるというバカヅキに恵まれてチェルシーが先制したので笑いが止まらなかったが、いくら何でもルシオは気の毒すぎるでごわす。1点を返されたあとのドログバのゴールも、ほとんど相手がプレゼントしてくれたようなバカバカしいもの。ラグビーでタックルの練習に使う人形のように突っ立っているだけのディフェンダーを相手に、クロスとヘディングの練習をしているみたいだった。ロスタイムにPKを決められた第1戦と同様、終了間際に2点返されて後味は悪かったものの、あれはまあ、チェルシー伝統の人の良さが出てしまったのだと思うことにしよう。agg.5-6でチェルシーの勝ち上がり。右サイドバックはジョンソンに代わってフートが起用され、これはもう目クソ鼻クソとしか言いようがないのであるが、どっちかっていうとジョンソンが鼻クソでフートが目クソだな。つまり、フートのほうがちょっとだけマシ。

 インテル×ミラン(CL準々決勝第2戦)のほうは、前半にシェフチェンコの異常な変化球シュートが決まった時点で「もうコールドゲームにしとけ」と思っていたのだが、後半、カンビアッソのゴールが不可解な判定で却下されるやいなや、ゴール裏のインテリスタが自らコールドゲームに持ち込んでしまったのだった。発煙筒で埋め尽くされたペナルティエリアは、ある意味、壮観。直撃弾を食らったヂーダは気の毒だったが、あのまま最後まで試合を続けるよりもエキサイティングな展開になったことは間違いない。フリスクに怪我させたロマニスタといい、今回のインテリスタといい、なんでイタリア人ってあんなにコントロールがいいんだろう。久しぶりにインテルの試合でコーフンしました。などと不謹慎なことでも言ってなきゃ、アホらしくて見てられません。一度だけスタムをかわしてシュートに持ち込んだマルティンスには、おめでとうと言ってあげたい。

 今朝は、ユベントス×リバプール(CL準々決勝第2戦)をビデオ観戦。いまさらCLでチェルシー×リバプールなんて面白味に欠けるし、決勝でミランとやる前にイタリアのチームと練習しておいたほうがいいので、ユベントスに勝ってほしかった。そうでなくても、どうせ85分を過ぎてからユーベがPKかなんかで1点取って勝つんだろうと思っていた。なのに、わりとあっけなくゼロゼロで試合終了。agg.1-2でリバプールがベスト4進出。あーあ。高度なイヤミ満載でお届けするモウリーニョ対カペッロの舌戦とか聞きたかったのになぁ。何やってんだユーベ。「ゼビナの不在が痛い」って、どんなチームだそれは。




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