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2005.09.20.Tue. 11 : 15 a.m. BGM : The Dawn After The Storm / Tempus Fugit
それにしても腰を抜かすほど驚いたのは、凡美女の次に登場したバンドのドラマーである。あの晩に出てきた3人のドラマーの中では群を抜いた力量を発揮していたのだが、それがなんと10歳の小学5年生だ。ロックナンバーを演る一方でパフィとかユーミンとかも演るという意味のよくわからないバンドだったが、『クロスロード』とか『ルーム335』とかCHARの有名な曲(タイトル忘れた)とかビシバシに叩いていて、茫然とさせられた。ゲンタ君、すごすぎ。神童というものを間近で見たのは初めてのような気がする。「10年経ったらタダの人」にならないよう、できれば早いうちに英語を覚えてアメリカにでも渡ってほしいと思ったりしたが、まあ、よその家の子のことを言うのは余計なお世話である。どうやらギターはお父さんだったようで、とても羨ましかった。うちのセガレも、せめて3番目のバンド(ビートルズ初期のコピーバンド)のドラマーぐらい叩けるようになってくれりゃ楽しいんだけどなぁ。その前に私がちゃんと弾けるようにならなきゃ話にならないです。わかってます。
![]() ライブ終了後は赤坂で友人と軽く飲み、帰宅後にチャールトン×チェルシー(プレミア第5週)をビデオで追っかけ観戦。どことやっても安定はしているものの勝ち味が遅いのが今季のチェルシーで、前半は0-0。早い時間帯に得点するとダラダラな試合になって視聴率が下がるので、わざとやってるのかもしれない。ああ、またそんな傲慢なことを。赤坂の飲み屋でマンUファンの友人に「いまのチェルシーはおまえが応援するようなタイプのチームじゃねえだろう」と言われたが、それはたしかにそうなのであって、たぶん私はこういう強いチームを応援することに慣れていないから、つい傲慢なセリフを吐いてしまうのだと思います。ともあれ、後半10分にクレスポがエシアンのクロスを華麗にヘッドで叩き込んで先制、さらにその5分後、例によってボール持ちすぎでチームに迷惑ばかりかけていたロッベンが器用なミドルシュートをねじ込んで0-2である。開幕から無失点での6連勝はプレミア記録であるらしい。昨シーズンからのチェルシーは、ある意味、レコード・コレクターだな。レココレわんわん。意味わかりませんね。ロッベンがこのゴールで焦燥感を解消してくれればいいのだが、味をしめてますますボールを離さなくなるような気もする今日この頃。
![]() 日曜日は深大寺の公園に行って、久しぶりにセガレとサッカー。雲ひとつない青空の下で思い切りボールを蹴るのはとても気持ちがいい。セガレはなぜかGKの練習をしたがった。最近、かつて私が仕事の資料として使った『キャプテン翼』を夢中で貪り読んでいるので、若林や若島津に触発されたのかもしれない。サッカー漫画はシュートシーンが多くてGKがやたら目立つからね。ボールを左右に散らして蹴ってやると、芝生の上を七転八倒してドロドロになっていた。雲ひとつない青空の下でドロドロになるセガレを見るのはとても気持ちがいい。愚妻はイヤな顔をしていたが。
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以前から聴きたがっていたブラジルのTempus Fugitは、「テンプス・フュージット」ではなく「テンパス・フュージット」と表記するのだった。目白のワールドディスクでようやくゲット。国内盤が存在するとは思っていなかった。さして根拠もなく過大な期待を寄せていたのだが、まあ、よくあるフツーの爽やかフュージョンという感じでちょっぴり落胆。1曲目なんかT−スクェアかと思った。ブラジル人だからって「ブラジルならでは」の音楽をやるとはかぎらないのは当然だが、それにしてもブラジルっぽさが一切ないのは、あえてそれに背を向けて排除しているのかもしれない。その意気や良しというところだが、それに代わる「らしさ」を獲得するのは容易じゃないよな。とはいえ、キャメルのアンディ・ラティマーを思わせる伸びやかなウットリ系ギターはわりと私好み。
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2005.09.16.Fri. 10 : 30 a.m. BGM : Tutankhamon / Iceberg
と、ホッと胸を撫で下ろしたのは家に辿り着いてからのことで、そのときはあまりに想定外の出来事だったために、何が起きたのか一瞬わからなかった。赤信号で停まっている車を追い抜くバカがいるとは思わないし、前の車が走っていたとしても、片側一車線の狭い狭い人見街道で追い抜きをかけるバカがいるとは思わない。しかし昨今は、想定外のバカが身近なところに棲息しているのである。 チラリとしか見なかったが、運転席のバカは、クルマのパワーとスピードを自分のパワーとスピードだと錯覚しているタイプの若いバカだった。たぶん、その歩行者用信号機が押しボタン式である(つまり青なら必ず横断者がいる)ことを知らず、私の姿が見えなかったため、「誰も渡ってないのに停まってられっかよ」などとガムくちゃくちゃ噛みながら、若いバカならではの無駄な勇気を発揮しやがったのだろう。仕事でヘバっていなければ、自慢の快足を飛ばして追跡し、クルマの屋根に飛び乗るやいなや運転席側の窓を破壊して、バカのコメカミに銃口を突きつけて「死ね」と言ってやったところだ。いや、「あばよ」のほうがカッコイイかな。いやいや、こういう場合はクールにキメるより、「この腐れ外道がぁ〜」とかのほうがいいか。くっそー、仕事でヘバってさえいなければなぁ。あんなバカは、人殺しになる前に事故死でもしてくれたほうが世のため人のためである。ともあれ、バカに殺されるほどバカバカしいことはないので、みなさまもお気をつけください。先頭車両が停まっても、車列全体が停まっているとはかぎりません。字ヅラはよく似ているが、車列は列車と違うのである。
![]() おとといチェルシー×アンデルレヒト(CL第1節)を観たのに、きのうの日誌に書くのを忘れていた。いちいち晩飯に何を食ったか書かないのと同じで、チェルシーの勝利がごく当たり前の日常茶飯事になっているからだろうか。なんつってー。なんつってー。チェルシーの強さを自分の強さだと錯覚しないで、謙虚に生きなければいけません。しかしランパードのFKを見て、そのパワーとスピードを自分のパワーとスピードだと錯覚しちゃったりするのも、サッカー観戦者の快楽の一つではある。この錯覚で人を殺すことはないので、まあ、よかろう。GKの予測を裏切って右に変化し、慌てて出した両手を弾き飛ばしてゴールに突き刺さったキックは、そりゃあすげえもんだった。GKのグローブがプスプスと音を立てて燃えていたんじゃないかと心配だ。ゴールはそれだけでしたけど。しかしまあ、余裕の1-0。ただ、ロッベンがめちゃめちゃ使えない奴になっているのが気がかりである。味方の選手とイメージが共有できていない感じで、常に仲間が思っているよりも球離れが少し遅く、常に仲間が思っているよりもポジショニングが少し前に寄り過ぎているように見えた。いずれも、「結果を出したい」という焦りによるものか。昨シーズンの活躍が、自分のスピードとテクニックだけによるものだと錯覚してない?
![]() ゆうべは、まずブレーメン×バルセロナ(CL第1節)をビデオ観戦。バルセロナの黄色いユニフォームは、レイソルみたいで感心しなかった。そういえば、いま聴いているイセベルグ(バルセロナ出身のバンド)のファーストアルバムは、ジャケットが青と赤だ。ひょっとしたらバルサに因んだのかもしれない。試合は、デコのゴールでバルサが前半に先制。シュートを相手DFの体に当ててゴールインさせたら、デコの右に出る者はいない。しかし停まっている先頭車両の右に出て追い抜くバカはいるので、くどいようだが注意しましょう。ブレーメンはなかなか気の利いた好チームで、シャープな攻撃で幾たびもバルサゴールを脅かしていたものの、詰めのところでミスを連発。きのうの私と同様、すんでのところで命拾いをしたバルサであった。拾った命は大切に。後半にロナウジーニョがPKを決めて0-2。
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さらにゆうべは、ビジャレアル×マンチェスターU(CL第1節)をビデオ観戦。感情の抑制が利かないユナイテッドの若いバカが、感情の抑制が利かないバカでかい審判に退場させられたものの、リケルメを故障で欠いたビジャレアルはどうにも攻撃が単調で、スコアレスドロー。ユナイテッドファンを除く誰もが期待したであろうフォルランの復讐劇がならなくて残念である。というか、終盤のフォルランのプレイはひどいものだった。さしてプレッシャーのかかっていない状況で、むざむざ敵にパスを出した場面が最低3回はあったと思う。敵だろうが味方だろうが赤いシャツ見ると萎縮しちゃうタイプなのかしら。そんな「タイプ」は無ぇか。壮絶な運動量であらゆる役割をこなすソリンは、あいかわらず盛んにゴール前に顔を出していたものの、あいかわらず得点を決めることだけは苦手な様子だった。
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2005.09.15.Thu. 10 : 00 a.m. BGM : Dedicato A Giovanna G. / Hunka Munka
![]() しょうがないので、代わりにイタリアのプログレを聴いている。イタリアのどこ出身かは知らないが、あけっぴろげな愛嬌を感じさせるあたりがちょっとラツィオっぽい。バンド名は「フンカ・ムンカ」と読むのだろうか。意味は不明。べつに意味なんか無いのかもしれない。無いほうが面白いと思う。「ムンカ・フンカ」でも「ヘンカ・メンカ」でも「ツンカ・ヌンカ」でも「クンタ・キンテ」でもかまわないんじゃねえの? と思わせるような半笑い系の音楽ではある。あまり関係ないが思い出したので書いておくと、デビュー当時の井上陽水は「アンドレ・カンドレ」だったか「カンドレ・マンドレ」だったか「マンドレ・サンドレ」だったか、何度調べてもすぐに忘れてしまう。それはともかく、このフンカ・ムンカのアルバムでいちばん面白いのは、たぶんジャケット。左の写真をパッと見てトンデモない錯覚をした人がいるかもしれないが、これはナニかの先端部分を図案化したものではなく、上から見た便器だ。私も買うまで知らなかったのだが、オリジナルを復刻したと思われるこの紙ジャケは、蓋が開く仕掛けになっている。「ちゃんと流してあんだろーなー」とコワゴワ持ち上げてみたが、べつに開けて後悔するようなモノは描かれていない。便器の中は、メンバーとおぼしき3人の男の後ろ姿の写真だ。「おれたちゃクソみたいなもんさ」という意味だろうか。ということは、ラツィアーレではなくロマニスタなのかもしれない。あ、もしかして「糞かムンカ」? ではないと思うが、不思議なのは私の買ったCDは便器の向きが逆になっていることだ。
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なんで? 韓国盤だから? しかし韓国盤だからって逆になる理由はないよな。ヘンなの。それより、このあいだ買ったカーヴド・エアの『Air Cut』もそうだったのだが、プログレ系の輸入盤は韓国盤がかなり出回っているようだ。知らずに買ってハングルのライナーとか出てくると、けっこう驚く。韓国、意外にプログレ好きが多いんでしょうか。調べてみると、韓国にもプログレバンドは存在するらしい。まあ、そりゃ存在はするだろうけどなぁ。いずれ買ってしまうのかなぁ。おれ、一体ナニやってんのかなぁ。
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2005.09.14.Wed. 10 : 30 a.m. BGM : Gabrielius / Er. J. Orchestra
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と、呑気なことばかり書いているとヒマだと思われそうだが、巻末キーワード解説200字×200本ノックはまだ半分弱しか片づいておらず、かなりヘバってきた。このところ睡眠の質もあまり高くなく、疲労感が抜けない。目もしょぼしょぼ。こういう仕事は若い人に任せたほうがいいような気もする。しかし、きのう見た資料によると子供の出産から大学卒業までの22年間にかかる養育費および教育費は(幼稚園から大学まで全て公立でも)総額2985万円にもなるらしいから、若い奴なんかに仕事を分け与えている場合ではない。働くぞ〜。何だって書くんだぞ〜。などと言いつつ、ふと気づくと来月以降の仕事が決まっていないのはどういうことだ。むしろ私のほうが若い奴らに仕事を奪われているの? そうなの?
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2005.09.13.Tue. 10 : 25 a.m. BGM : Air Cut / Curved Air
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ところで、カネの話もいいけど、食い物の話もしたほうがいいのではないか。などと思ったのは、今やっている仕事の資料を眺めているときに、各国の食糧自給率というやつを知ったからだ。アメリカとフランスは約120%、ドイツは約70%、イギリスは約60%。対して、日本は40%である。借金が多いことより、こっちのほうがヤバイんじゃねえかなぁ。破産したって、食い物がありゃ何とかなるもんなぁ。
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2005.09.12.Mon. 16 : 00 p.m. BGM : Live Cream Volume II / Cream
![]() きのうの日曜日は、アウエーで行われたセガレの練習試合に同行。愚妻が引率係だったので、二十数人の2・3年生と一緒に電車とバスを乗り継いで移動した。さほど周囲に迷惑をかける子はいなかったものの、こういうのは疲れる。これまで、電車で遠足の一団と乗り合わせたりすると露骨にヤな顔をしてしまうことが多かったが、今後は少し大目に見てあげようと思った。引率者だって、それなりにピリピリしているのだ。会場の小学校は、先日の豪雨で氾濫した善福寺川のすぐ脇。道路から川面までは3〜5メートルぐらいあるように見え、それが水で溢れたというのがにわかには信じられない。 選手数が多く、前後半で全取っ替えだったため、セガレの出場は前半の15分程度。あいかわらず、走るのがとても遅い。しかし役割意識はしっかりと持っているようで、センターバックとしてのポジショニングはそう悪いものではなかった。なのに、どうして敵のシュートを最後にブロックするのはいつも別の子なのかは不明。常に避けていた中盤の密集に一度だけ巻き込まれたが、そこから右サイドのスペースに出したパスは、偶然とはいえ見事なものだった。快足を飛ばしてボールに追いついてくれた子がいてよかった。味方のCKでは、後方から忍び足でそぉ〜っとゴール前まで上がっていく動きが、なかなかそれっぽい。ただし小学生のキックは、ふつう、おまえが立ってたところまで届かないから、もう少し考えようね。出場時間中は0-0でしのいだので、ディフェンダーとしては悪くない結果だった。
試合の合間に、3年生が数人で作戦会議をしているのを盗み聞き。「セメマモは2人にする? 3人にする?」「2人でいいんじゃない?」「いや、全員がセメマモでいいんだ!」などと真剣な表情で話し合っているのが微笑ましかった。「セメマモ」とは、たぶん、「攻めと守りを両方やる人」のことであろう。先輩として、2年生のセガレにもセメマモ精神を注入してほしいと思った。
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2005.09.10.Sat. 13 : 10 p.m. BGM : Voice Of Capercaillie / Capercaillie
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2005.09.09.Fri. 10 : 35 a.m. BGM : Origens / Anabela
![]() ちなみに、きょう9月9日は、カーネル・サンダースさん、エルビン・ジョーンズさん、小室直樹大先生、福岡政行先生、弘兼憲史先生などのお誕生日です。
![]() 関係ないが、おととい書いた「Iceberg」は、案の定「アイスバーグ」ではなく「イセベルグ」と読むらしい。翻訳サイトで調べたところ、意味は英語と同じ。
![]() ゆうべは、スペイン×セルビア・モンテネグロ(W杯欧州予選)を途中からビデオ観戦。セルビア・モンテネグロって、書いたり言ったりするのがとても面倒臭いのだが、世間ではどう略されているんだろう。「セルモン」かな。「ポケモン」みたいで、強いんだか可愛いんだかわかりづらいですね。かといって「セルモンテ」では美味しそうだ。どうでもいいか、そんなこと。チェコ・スロバキアだって、「チェロバキア」とか呼ばれてなかったもんな。それに、書く分にはコピペすりゃいいんだし。セルビア・モンテネグロセルビア・モンテネグロセルビア・モンテネグロセルビア・モンテネグロ。試合はラウールのヘッドでスペインが先制、いつの間にかチェルシーを追われてアトレチコ入りしていたケジュマンのゴールでセルビア・モンテネグロが同点に追いつき、そのまま1-1。あかんなぁスペイン。あかんなぁスペイン、と思われてこそのスペイン、ではあるが。
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南欧音楽旅行シリーズ、というわけではないのだが、きょうはポルトガルである。ただしプログレではなく、CDの帯によれば<ファドをベースに、よりポップなアプローチを展開し、新しいジャンルを生み出した>アナベラという女性シンガーによる98年発表のアルバム。ポルトガルの薬師丸ひろ子、とは誰も呼んでいないと思う。呼ぶ理由がひとつもない。そもそもトラディショナルなファドを聴いたことがないので比較のしようがないが、まあ、可憐にコロコロと回るコブシに程よい異国情緒を感じながら、心地よく聴ける親しみやすい音楽だ。もしかしたら、頑迷な批評家から「これはポップというよりむしろコマーシャルなアプローチというべきだ」なんて叩かれちゃて、アナベラちゃん、ちょっぴり落ち込んだりしてるかもなぁ、と、余計な心配をしたりもするけれど。がんばれアナベラちゃん。負けるなアナベラちゃん。
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