平成十八年六月二十四日(土)
午後十一時二十五分
BGM : Together As One / Gregg Kofi Brown(ガーナ系?)
きのうは4ヶ月半ぶりに駒場東大前の美容院に行き、5ヶ月分ぐらい髪を切った。ヤマちゃんの奥さんのお姉さんに髪の毛を委ねるようになって以降、行くたびに最短記録を更新している。同じ時間帯に来て私の隣で髪をセットしていたヤマちゃんの奥さんに「それぐらいのほうがいいですよ!」と言われたので、きっとこれぐらいのほうがいいんだろうが、どうしてこの姉妹に髪型を牛耳られているのかがよくわからないのだし、2年後にはスキンヘッドになっているんじゃないかとちょっと不安だ。
カット終了後は、下北沢の喫茶店で『AERA』の取材。したのではなく、された。ある日本代表選手にまつわる記事を作るので、『キャプテン翼勝利学』の著者として何か言えというのである。4年前の大して売れたわけでもない本の書き手にコメントを求めるというのは驚くべきことで、業界的には非常識ともいえるチョイスではないかとも思うわけだが、まあ、そんな本に目をつけてくれる人がいるというのは実にありがたいこと。しかし私の場合、人の喋ったことをまとめるのはわりと得意なほうだが、自分の喋ったことをまとめてもらうのは初めてなので、どういうふうに芸を見せればいいのか皆目わからず緊張した。やってみると、やはり書くと喋るは大違い、とりとめもなくいろんなことを喋りながら、やはりこの仕事は自分に向いていないと痛感。喋りで何かを伝えるには、頭の回転が遅すぎる。自分のカギカッコだけ空白にしたゲラを作ってもらって、その文脈に合うコメントを書き込んだほうが話が早いような気もしたりして。あまり役に立つ話ができたとも思えないので、誌面では使われないかもしれないし、そのほうが誌面のためじゃないかとも思うが、どちらにしても、ふだんと逆の立場でふだんと同じ仕事に関わったことで、なるほど取材を受ける側の心理とはこういうものなのかと勉強になったので、引き受けてみて良かった。
◇イタリア×チェコ(グループE)
イタリアの国歌が流れているとき、愚妻が画面と私とを交互に見るので、「トッティとどっちが(髪が)短いか見比べてるんだろ」と言ったら図星だった。で、どっちが短いかというと、「同じぐらいかな」とのこと。トッティと同じぐらいのものが一つできてしまったのは痛恨。試合は、あまり見たくないゴールもあったもののピッポ!のゴールがあったので後味は大変よろしい。併走するペロッタ(だったかな)と2対1の局面を作り、ちょっとラストパスを出しそうな素振りも見せつつ「やっぱオレだろ」と舌なめずりしながらシュートを放った姿にはシビれました。たまらん。
◇ガーナ×アメリカ(グループE)
たしかに観戦したはずなのだが、ガーナが勝ったことはわかるものの、何がどうなったのかさっぱり思い出せない。ガーナがPKで勝ち越して2-1だったっけ? あ、エッシェンが警告累積でいち早く大会を終えたことだけ思い出した。BGMのグレッグ・コフィ・ブラウンは、タワレコのPOPに「ガーナ人ミュージシャン」と書いてあったのだが、ライナーを見るとアフリカ系アメリカ人とのこと。よくわからないが、所属するオシビサというバンドがガーナ人中心らしいので、一応そっち系ということで。
◇オーストラリア×クロアチア(グループF)
パス。そのクロアチアから1点しか取れなかったブラジルって。
◇ウクライナ×チュニジア(グループH)
シェフチェンコのPKでイチゼロ。だったよな。疑惑っぽいPKの判定が下されたとき、ルメール監督が笑うのを初めて見たような気がする。怒るところも笑うところもちょっとずつ人とズレてる感じ。でも、敗戦後にベンチで泣いている選手をやさしげな表情で慰めているのを見て、ああ人並みのEQの持ち主なんだ、と安心した。
◇スペイン×サウジアラビア(グループH)
スペインはスタメンを総取っ替え。渋谷系ガキ軍団から一転、新橋系オヤジ軍団に。ストロベリーとバニラのミックスソフトみたいなチームである。紅白戦を見てみたい。あのガキ共、この人たちに勝てんのかなぁ。
◇スイス×韓国(グループG)
終盤にベラーミ登場。ほんの6分間ほどの出場だったが、今大会、下手すりゃラツィオ勢の出番はまったくないのではないかと案じていたところだったので、ホッとした。
◇フランス×トーゴ(グループG)
パス。ジダンが出場停止のまま引退、というズッコケ物語を期待していたのだが。
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